DT Street Diary 5 DT Street Diary 6 Index of LANZA HOME
 5日目
 泣く泣く買い込んだ部品を背負って、ガレージ到着。

 そそくさと、ギア周りを取り出し、分解に入る。

 ドリブン側を分解する。サークリップをはずすと1、2個目は順調にとれた。
 次のサークリップをはずすと3個目の手前に入っているワッシヤが抜けない。
 クリアランスが小さいのか? 斜めになると引っかかってとれない。
 引きちぎればとれそうだが、このワッシヤを注文するのを忘れた。
 再使用を前提に、なんとか抜きたい。

 ここだけで10分以上かかってなんとか抜いた。

 と、次のギアが抜けない。ここまでは、サークリップをはずすとすっと抜けたのになぜ?
 確実に、なにかに引っかかってとれない。

 また数分格闘して投げ出し、ひとまずドライブ側にかかる。

 ドライブ側は壊れた方のギアが先に抜ける。3枚はずしたところで、2枚だけ抜けばよかったことに気づき、はめ直す。
 損傷した2枚―全部ダメという噂だが、気のせいにして再使用―を、新しいギアに換えて、新しいサークリップではめていく。

 完了。

 やり残した、ドリブンに戻る。

 やはりとれない。

 陽にさらしてよく見ると、シャフトが心持ち膨らんでいて、そこに引っかかってる?
 ワッシャが抜けなかったのも、この辺りが膨らんだせい?

 リューターで削る? こんな硬いシャフトを??

 投げ出して、ベアリング交換に入る。

 クランクケースを取り出し、ベアリングを抜く。クランクシャフトとバランサの片側は、持参の三つ爪で抜いて、後は、背後に壁があって爪が入らないので、プーラーを借りて抜く。

 抜けた。

 さぁ、ベアリングを入れるぞ。

 って、普通、ベアリングを冷やしたりするもの?

 用意がないから、そのまま敢行する。

 グリスをベアリングの中に詰め込んで、外側と、ケース側にも塗ってベアリングをケースに当てる。
 プッシャなんて、シャレたものが出てきたので、ありがたく借りる。
 曲がったりするが、最後まで入ればOKでしょう。

 合計7個のベアリングを打ち込んで終了。

 オイル漏れの元凶になったよれよれのものを含めて、オイルシールを3個交換。

 シールはベアリングと違って、どこまで入れたらいいかわからん。
 力を入れれば手でも入るので、入るところまで押し込んで、それでいいことにする。

 さて、終わった。

 今日できることは終わった・・・・

 ギアはどうしよう?

 抜けないギアは4枚。
 そのうち2枚は溶けたやつで、買ってある。

 2枚買い足すか?

 シャフトも??

 ギアは4千円くらい? シャフトはいくらするんだ???

 やっぱり、中古を探すか?

 6日目??
 ここでちょっと間が空いて。
 と、言うのも、本家でぇてぇが不動のまま5年えお迎えて、らんつぁがこのざまじゃ、どうにもならんでしょ。
 と、いうことで、とうとうでぇてぇを処分する決心をして、ミッションその他を移植することにした。
 パーツナンバーで見る限り、部品はかなりの部分が共通に近い。ナンバーが変わっていても、対して違わないものが多いようだ。
 前回挫折した、ロータープーラーだが、やはり普通のボルトではピッチが合わない。
 それを確認して、工具を買いに行く。

 さて、工具が揃った。エンジンをひっぱりだして・・・ 痛てっ!!
 エンジンを持ち上げようとして、腰を痛めた・・・・

 ぎっくり腰というほどではないようなのが救い。
 しかし、工具、パーツの上げ下ろしにも腰が気になる・・・・
 ともかく、プーラーでローターをはずす。かなり力が必要で、腰に弱点をかかえているから助っ人を頼む。ギアにウエスをかませると、バキッとはずれた。特工のなんと偉大なことか。
 続いて、前回なめたボルトの頭をとる。
 ドリルでしばらくもむと頭がなくなった。
 さらにエキストラクターで残ったネジを抜こうとしたがうまくいかない。
 ケースを割ってからやり直すことにして先に進む。

 ローターの下の部品をはずすと、ケース内はオイルだらけ。

 調べてみると、ここはオイルが溜まるところではない。ネットでも、ここのオイルシールがダメになって、オイルのトラブルでエンジンを傷めるケースが多いとあった。
 まんま、はまったということ??

 さて、セパレータの出番だ。

 ボルトを12本はずしてマニュアルを確認する。
 図では13本あるように見える。もう一度、現物と照らし合わせると1本はシリンダーをはずす時に一緒にはずしていたらしい。
 ローター側にセパレータをセットして、助っ人を頼む。
 エアインパクトで少しづつ回していくと、なんだかリア側の開きが少ない。
 そのうち、開ききらないのにバキッという音がした。
 ボルトを抜き残したのかと確認するが、ボルトはない。
 そういえば、チェンジドラムの頭をケースの突起に合わせろとマニュアルに書いてあったのを思い出した。
 見ると、やはりそこがひっかかっていそうだ。

 だが、この状態でドラムを回そうとしても回らない。

 ケースをもう一度、ボルトで閉じて様子をみる。

 やはりほとんど回らない。

 これが回らないから分解しているのに、回らないと分解できない??

 投げ出しそうになるが、気を取り直して、再挑戦。27のレンチがドラムの頭にかかりそうなのをみつけて、力をかける。やはりほとんど回らないが、なんとかクリアできそう?
 気がつくとセパレータをかける穴が右にもある。
 シフトドラムの爪に27ミリのレンチがひっかかることを見つけた。

 セパレータを右に移し、ドラムを見ながら位置調整して、ゆっくり開いていくとはずれた。

 で、内部とご対面。

 ひっくり返すと、落ちてきたシフトフォークは見事に焼きが入っている。
 シフトドラムはほとんど損傷なさそう。
 ミッションをはずすと・・・・

 何速なのか?
 左から2つ目のギアが、ドライブもドリブンも、ほとんど熔け落ちている?