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 とおのり
 
 とりあえず、乗って恥ずかしくなくなったところで、塩田の誘いに乗ってみる。

 栃木あたりの林道に行くつもりらしい。

 朝8時に三好で集合。
 定時に着いたのは僕だけで、皆、バラバラとやってきた。

 で、案の定、そこからウダウダするわけだが.......
 他の車が来るまでの時間つぶしに、バイクを見ていると......

 あれ? ボルトが1本抜けてる。エンジン側のクラッチレバーの付け根にネジ穴だけがある。まぁ、これは回り止めだから後で用意すればいいが........
 まぁ、これは回り止めだから後で用意すればいいが........

 そんなことより、その穴から煙が出てる??
 たばこの煙でリングを作るように、エンジンの鼓動に合わせて、ポッポッと小さな輪っかができている。

 ????

 まぜ、こんなところから煙り?...... 排気漏れ??.......

 特に異常もなくここまで走ってきたのだが?.......

 塩田にこれなに? と聞いてもよくわからない。

 深く考える間もなく、出発。

 塩田の走りは知っているが、他はほぼ一緒に走ったことのない6名。
 「エグイよぉ〜」という塩田の言葉は事実か、脅しか? ともかく、高速本線へ。

 脅しに身構えて走っていくが、どうせ、オフ車の最高速。 ほんのわずかな差と車のかわし方で、一番前に出てしまった。他の車は、120km/h出ない? 30ccの余裕で少しでも前に出られるのか?

 なんてことはどうでもいいことで、なんだか、エンジン変よ??
 加減速で、シフトチェンジをしていると、みょ〜にシフトが固い?
 そのうち、ほとんどシフトできなくなった。

 初めての長距離で、車体の感覚もつかめていない、初めてのメンバーで迷惑かけるよりリタイアか?

 無理やりシフトを蹴飛ばして入ったのが4速。そこから動かなくなった。
 考えている間に高坂SAの看板が出てきた。後続が追いつくのを待って、手を振って合図。SAに入った。
 SAでも4速。目の前に入ったクルマがトロトロと駐める場所を探して止まってしまったので、急停止。そのままエンスト。

 再始動を試みたがかからない。

 キックでもかからない。
 さっき、煙が出ていた穴を見るが、出ているようないないような。エンジンが止まっているからよくわからない。
 オイルフィラーキャップをはずすとうっすら煙が出ているのがわかった。
 オイルか? オーバーヒートだとしたらオイルがない??
 しばらく放置してエンジンを冷まそうと思うが、押して動こうとしても動かない。クラッチからロック?
 仕方がないから、その場に駐める。大型車のエリアだが、ちょっと隅に寄せておけばいいでしょ。と言いながら結構真ん中で力つきた。
 暑い。日陰を求めて、サービスの建物まで延々と歩く。

 さて、どうしよう?

 レンタカーで運ぶ? JAF? 誰か来てくれるかな?
 最近、トランポを持っている友達が減った。

 とりあえず、数人にメールしてみたが、高坂までレンタカーで来てくれと言うのも相当にわがままだろう。

 1時間以上、休憩して、SAのスタンドにオイルを買いに行く。
 缶売りのオイルは4l。買っても持ち帰れない。計り売りはないかというと、グレードがなんたらかんたら、2l からだとか。
 なんでもいいから、と、2l 分払って、1l をジョッキに入れさせ、DTまで戻る。
 ミッションオイルは800ccらしいが、漏れているのなら、多めでいいだろう。1l 注ぎ込む。

 さて、かかるのか?
 クラッチは切れてない? よくわからんが、キックしているとかかった。
 ニュートラルが出ないから、手を離すとエンスト。
 全装備を背負ってから、再始動。
 なんとかかかったところで、出発。ともかく、高速を降りる。

 とりあえず、自走で帰ることにして、東松山で降り、土地勘のある254を走る。

 シフトは4速固定。信号のある一般道はうれしくないが、かといって、4速で高速を走り続けるのもリスキー。
 さすが、オフ車? 4速でもなんとか発進できる。
 信号で、クルマを一台前において、もたもた〜っと発進して、速度が乗ると抜く。そんな走りを繰り返して、都内まで帰り着いた。

 帰ってみると、左足のブーツにオイルが飛んでいる。エンジンも左側が汚れている。どこから漏れてんだ? なんだか、シリンダーの下みたいな感じだが、そんなところに、リアサスのリザーバがあったりして、奥まで見えない。
 原因はオイル漏れ。症状はミッションの焼き付きということか?

 ときは流れて
 ったく。新しい(?)のなら手がかからないかと思いきや、前オーナーがオイル漏れを知らなかった(??)せいで、深手に成長させてしまった。

 途方に暮れて放置していたんだが、いつまでもそのままというわけにもいかない。

 自走で帰ってきたんだから、と思っていたが、それから4ヶ月近く放置してしまうと、エンジンもかからない。
 いつでもいいから、とダダをこねて幕田さんにクルマを出してもらって処分場に運ぶ。

 なんとか積み込んで移動を開始すると雪が降り始めた。帰りにはすっかり積もっている。幕田さんに、「まったく、らしいよね」と天気の演出まで感心される。

 どうだ? すごいだろぉ!・・・・・


 


 けっきょく.......   「ということで」