|
リアホイール移植の問題点 |
|
|
|
|
|
|
|
リアホイール&スイングアームの移植の質問は多い。
どうすれば着くかという質問にはカラーを変えてとか言えばいいんだろうけど、実は移植後に以下のような問題が生じる。
この違いが大事かどうかは各自の判断にまかせる。
以前から気になってはいたが数値化していなかったことをここに書いておく。
|
|
|
知る限りでは、2LM以降のリンクアームは1FMと違っている。
|
|
|
|
上の図で1aと1bの両方に「20」番のパーツがある。アームと呼ぶようだが、全然違う形状のもので同じ役割(下の図の四辺形で「C-B」の辺になる)を果たしている。同じように、両方にある「9」番のパーツがリレーアームで、やはり同じ役割(同様に「D-C-(E)」の辺になる)だが形状が異なっている。
3KSは左の形状で、2GHのものと同じだった。それが4YRアームについたのだから、2LM以降は同じものが多いのだろう。
|
|
|
|
「9」番の形状変更で、サスペンションの取付位置が上右図の「17」番のボルトで「20」番ととも締めされていたところから、上左図「24」番のボルトで単独で留められるように独立した(左の図のCからC'へ)。
左の図のように1FMではつぶれた四辺形だったリンクアームの力点が、5角形になった。しかし、DCC'は一つの部品であり「9」番のリンクアーム上にあるから変形はしない。梃子の原理で、プログレッシブ効果が1FMとは違うということだろう。
さらに、「A-D」はフレーム、「A-B」はスイングアームの1部で形成されるが、Dのフレームへの取付位置が1FMのDから3KSではD'へ、後ろへ1cm強下がっている(A→A')。
2LM(2GH)でリンクの設計が変わったため、同じパーツの利用と、同じプログレッシブ効果を得るために、レイアウトを変えなければならなかったのだろう。しかし、2GH以降のスイングアームを1FMに移植している人は多いが、この辺はどうしているのだろう。かなり力のかかりそうな部分を、溶接で移動したとの話も聞かない。@からAへの変更は3KS(2MG)を調べないとわからないことだから、気づかずに使っているのかもしれない。どの車種の「9」番、「20」番を組み合わせて使っても、プログレッシブ特性は1FMとも2LMとも違ってくるはずなんだが。
|
|
|
さらに、右の図のように1FMのサスではボルトが通るパイプ状だった下方のリンクが2LMではコの字形状に変わっている。だから、どちらの「9」番を使うかで、サスも変える必要が出てくる。
3KSのサスは1FMとほぼ同じ長さ(オーリンズのカタログ上で5mmプラス)でコの字形状をしている。5mmプラスはコの字形状に変わった取付部分の寸法差かもしれない。
なにはともあれ、1FM(TAMさん提供)とうちの3KS改のリンクサイズを書いておく。
|
|
|
|
|
1FM |
3KS with 4YR Swingarm |
A-B |
165 | 169 |
B-C |
105 | 135
(140) |
C-D |
115 | 70 |
D-A |
150 | 165 |
C-E |
- | 35 |
D-E |
- | 90 |
Offset |
5 | 18 |
|
|
|
|
右の図で赤が1FM・1AE。青が3KS(4YRアームを使っているが、B−Cが140で固定の他は基本的に変わっていない)。
Bの位置が異なっているがスイングアームのボルト位置が違うために、この角度で両者ともにスイングアーム垂れ角10度程度になる。
赤のCと青のEがサスの下部エンドボルト位置で、近い位置にあるがプログレッシブ効果は変わってくるだろう。
|
|
|
|