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 オイル回り
 パワーチェックで2度目というか直りきっていないクラッチ滑りが発覚したのでなんとかしたい。
 クラッチを開けるということはオイル交換なので、ついでに、載せ換え時からの懸案のオイルクーラ回りの漏れとオイルランプスイッチをなんとかしたい。

 この前オイル交換したとき、オイルが空の間にスイッチを入れたらランプが消えていた...........  なにか変??
 おかしいと思ってSMを読んでいて気がついたことがある。
 FZR 3GMのオイルレベルスイッチの点検手順は、正位置で導通なし、逆さにして導通があることを確認せよとなっている。FZR750(2LM なぜ?)のマニュアルでは油槽にオイルを張り、これに沈めたときに導通なし、上げたら導通ありと書いてある(この説明とっても読みにくいんだが)。
 ........................!!??
 なんか、これ逆のこと言ってない??

 うちのは3KSのハーネスで3GMを動かしてるからスイッチの動作が逆ならランプは消えなくて当たり前だ。
 載せ換え直後に異常に気づいて、スイッチ不良だろうと6,800円とかで買ってきたスイッチで直らなかった。
 「試しに」買い直すには高い。FZ750のエンジンが転がっていそうな人に白羽の矢を立てる........
 六田さんが譲ってくれるというのでいただきに上がった。 のは1月半くらい前か。
 オイルは安物買いを繰り返しているのだが、でべ様がSUNOCOの100%合成を樽買いなされたということで、業販価格で譲ってもらうことにした。
 オイルラインの漏れ対策は最早、締め込むだけでは止まらないことがわかっているので、とぉぉぉ〜んでもなく高いコニカルワッシャ、4枚で1500円也を2年間の苦悩の末、買ってきた。
 クラッチはYZF750のセコハンを投入する決意をした。
 スプリングは買ってある。
 さて、ブツは揃った。
 で、ZZRの修理を手伝うという名目で、でべガレに押し掛ける.........。が、いない.......。アポは取ってあるのに..........。
 しばらく待つ..........帰ってこない........。

 仕方がないからオイルを抜く。
 オイル処理箱を広げて、オイルドレンを抜く。ギャッ!!
 オイルがサイドスタンド方向に噴き出してる。オイル箱を動かそうとするがサイドスタンドを上げないとオイルが箱に入らない。サイドスタンドを上げる.....足で動かした箱は遠くへ行ってしまった........な〜むぅ
 呆然と一服した後、気を取り直し(^_^) クラッチハウジングを開ける。
 亭主はまだ帰ってこない............。
 スプリングの自由長を測る。新品と一緒........
 スプリングに異常がなければ、プレートを換えなければ.......。
 できれば、例の厚いプレートを薄い方と交換して厚みを稼いでみる計画だったんだが、部品発注が間に合わなかった。新品スプリングの効果が期待できないとなると、いまできることはYZFのセコハンプレートとの交換。しかし、プレート厚みを測ってみると、3GMの薄い方のプレートと同等の厚み。1枚や2枚換えたのでは何も変わらない。
 で、9枚全部換えることを考えたのだが、9枚同士の厚みを測ると現在の3GMセットがクラッチプレート込みで43.5mm。YZF用は42.9mm。
 ......0.6mm薄くなっていいのか?? 悩んでいるところにでべ様帰宅。
 放置されたオイルの海に呆然とするのを無視して、相談する。バスケットとスプリングの品番が変わってないんだったら、厚みは薄くなっても、素材とかの関係で、それだけのテンションでクラッチがつながるということなんじゃないの?
 やっぱり........。
 どうせ他に手がないから、亭主がオイル処理する傍らで、全取っ替えを敢行。作業は終わったが、すぐ結果が確認できるわけではないから、次の作業をはじめる。

 さっき呆然としているときに考えた。オイルスイッチって、ひょっとしてEXUPの上あたりに着いてる? EXUPはずさないと交換できない??
 確認するとその通り。今さらイヤだと言っても、オイル交換とタイミングを合わせないとできない作業だから、今やるしかない。
流オイルの惨劇
写真なんか撮ってるのは誰?
右端が新品 長さは同じ
フリクションプレートは素材が違う?
外観は全く同じ2種のスイッチ
左が1FM用 右が3GM用
クラッチプレートも違う? 3GM用(右)にはエンボス?がある

 マフラーをはずす。
 マフラーはいつの間にかアクラのスリップオンになっていました。
 高校生細工と呼ばれるマフラーステーをはずす。
 やっと、スイッチに届いた。ネジをはずす。......ボルトは取れたがなかなかとれない。考えたら、これってオイルパンをはずしてやる作業なんだろうなぁ。はずした方が早いかなぁ........。
 と、悩みながらこじっていると、すこしづつ緩んで、やっとはずれた。
 頂き物と比べるが外形などは色が違うくらいの差。経年変化か材質変更か、って感じ。これで、オンオフが逆なのか??? そんなもん、なんで作るんだ???
 やっと取り換えてメインスイッチを入れる。点いている。オイル入ってないんだから期待通り。

 続いて、オイルクーラーの付け根をはずす........。
 う、インチサイズか? スパナが入らないのでモンキーで回す。固い。漏れを止めようと締め付けた結果だな。なんとかはずして、高ぁぁ〜いワッシャを入れる。素材と加工費だけなら15円で売ってる品だ。ブツブツ......
 これも時間が経たないと効果がわからないから、本日の作業終了。
 マフラーの戻しに手間取りながら、取付が終わって一服.........。

 あ、ドライブスプロケットの歯数数えるの忘れた......。

 17:43で超ショートもといロングと騒いだら、「だからフロントを15にすると前に言ってなかった?」と突っ込まれた。そいやぁ、15だとマシになると計算した記憶は確かにある。が、変えたんだっけ??

 せっかくオイルスイッチを換えるのに、スプロケカバーはずすんだから、そのときに数えるつもりでいたのに.........。
 もう一度はずす。めでたく17のままでした。

 SUNOCO製バイク専用100%合成オイルなるものをでべ様が仕入れていた。これを量り売りしてもらって入れる。
 スイッチオン オイルランプは消えている。ここまでの動作は正常。常に消えているのも変か?...........まいっか


 交換日:Jun.12,04  79,464.8km

 テスト
 勧められるままに使ったSUNOCOオイルはとてもフィーリングがいい。ギアの入りはもう少し軽くていいかと思うが、全体の印象はなめらかでフリクションが減っている感じだ。
 翌日新しくできた東雲のライコに向かう。−店員と客との立ち話では直営店ではないんだそうだ.....−
 目的はマフラーを変えたので、キャブセッティングをする前に前回の状態とA/Fレシオが変わったかどうかをチェックしたいのだ。ついでにクラッチの滑りも確認できる。
 テスト開始。30分後。「シャーシがおかしくて測れません」 え?
 心当たりがあるので、フレームが?と思ったが、シャーシダイナモのことで測定器のせいだという。
 測れない。なんの結果も出てない.......
 先に進まない........
 他にA/Fの測れるところは....... ライコの多摩店が一番安い.......
 悩みながら、行くことにして、荒川渡って1時間半かけて多摩店到着。
空振りの東雲店
 が、テスト開始まで40分待ってくれと言う。他の客待ちではなく、担当者が昼食に出ちゃったらしい.........。 間が悪い。

 2時間後、テスト結果をもらう。

 前回、みんなで来たときはキャンペーンで安かったせいか、2枚だった出力結果が3種類になり、前回との照合でさらに2枚、計5枚出てきた。

 クラッチの滑りはないという。0.6mm薄いセットで役に立ったわけだ。
 最高速は288km/hだと。実走じゃないから書いてもいいやね。
 気になるA/Fはスリップオンの交換だけで6〜7,000rpm域の濃過ぎが改善されている。残る3〜5,000rpm域はPJか? 全体に問題はなさそうという解説をもらう。MJは落とさなくてもよさそうだ。

出直しの多摩店
 最高出力が124psと平凡だから、むしろ、MJはもう少し濃くてもいいのかもしれない。
 4〜5,000rpmの谷解消のために落としたクリップ段数を戻して、パイロットジェットを薄くする方向か?
 キャブは課題ではあるが、それほど深刻ではなさそう。

 クラッチと、オイルランプスイッチの対策は成功、これで2〜3日してもオイル漏れが止まっていれば、こっちも一安心。


   本日の走行150kmちょい 都内のみ......

この他のデータシート→
 さぁ、もうとっくに普通のバイクで、改造車ネタではなくなってきてるのはいいことだ。








 普通の悩みでもう...... 「50」かぁぁぁ