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 峠
 2月末。箱根へ行った。あまりに乗れてない。なにが悪いんだ?
 GW2日目。また箱根へ行った。前よりマシだが速度がとんでもなく遅い。
 2月の段階ではTracyに馴れきって、ブレーキングしない、シフトチェンジしない、コーナリング中にアクセルオンオフしないなど、自動二輪の乗り方の基本を忘れていた。バイクのせいにしてフロントスプリングも変えてみた。
 GWでは多少の操作はしているものの、なにかがギクシャクしている。

 しょうがないから、GW終盤、1人でもう一度箱根へ行って見る。

 途中の一般道ではなにも問題ない。バイクのせいにする部分もなく、他の人を快調に抜いていく。
 真鶴の旧道、バトルしてるわけでもないが、後続のバイクよりはまともな速度で走り抜けた。

 椿ラインへ上がる。
 上りのワインディングに入っていくと、ギア比があわない感じがする。
 意識してギアを落としてみると1速で6000rpmとかまで回ってしまう。かといって、2速のままでは4000rpmを割ってギクシャクする。
 シフトダウンも市街地では変ではないはずだったが、クラッチを握った空走時間が長くて、シフトからミートへの間にムダができて、次のターンインに遅れが出る。
 大観山まで上る間にR1とZRXに抜かれる。道を譲った相手はモンスターかな?
 大観山を通過して芦ノ湖まで降りてみる。と、前にVMAXとSteedがいてマジェスティがしんがりを固めてる一団。あぁぁあ、と思いながら着いていくとその前の同じような集団に追いついてしまった。
 10台を超える集団で、割ってはいるわけにも行かないから、どこかでUターンしようと思いながらついていく。
 後ろをついていきながら、コーナリングの速度とラインをイメージして抜けるかどうかシミュレートしてみる。
 ...........抜けない.......。
 抜くなら抜けるが、相手はマスツーリングしていて余裕で走っているはず。この手の集団を抜くのに歯を食いしばっているようじゃ、下手くそが粋がってる領域以外のなにものでもないじゃないか。

 芦ノ湖目前のところで信号に捕まった。右手の駐車場でUターンして戻ろう。
 砂利の駐車場にはいると、コケた。
 砂利がデカ目でゴロゴロしてて、フロントのバランスが悪いと思って足を着いたら逆に足をすくわれて、持ちこたえる足場がないまま寝かしてしまった。
 久々に起こすFZは重たい。逆傾斜に倒れたFZを必至で起こす。
 損傷アリ。
 ハンドルカバーを割った。ウィンカはもともと一部割れていたレンズで助かった。サイドパネルに石ころの跡あり。
 オイルとガスをこぼしている。
 ますます、意気消沈して大観山に戻る。
 戻る間もペースがつかめずヘロヘロの走り。
 大観山で一息ついていると、隣の人がフルードが漏れていると教えてくれた。実は、フルードではなく、ブローバイの開放端がリアマスタの上くらいにあって、そこからオイルが吹いていたのだった。ブローバイ開放部は以前から場所を変えたい、キャッチタンクを着けたいと思っていたところなんだが。コカしたときにパイプに入ったオイルが、走ってくる間に内圧でふり撒かれたらしい。スイングアーム、ブレーキ回りのオイルをふき取る。


 オイルはタイヤ回りにたれていたので、拭き取りはしたものの、さっきの人にも、下に降りるまで気をつけてとか言われてしまう。
 走り出して、少し気をつけて右コーナーを回ってみるがたいして影響はないらしい。低レベルではあるが、コーナーでの練習を再開する。

 今のファイナルは3GM純正と同じはず。それで峠にあわないなんて泣き言言うにはレベルが低すぎる。1速6000rpmってなにが悪いんだ? 必要なら10,000rpmまで回しゃいいんじゃない。「9000rpmなんて使いません」ってうそぶいてたのが本当になっちまってる。
 開き直って開けてみるが、8000rpm付近でカウルにビビリ音が出て気持ちよくない。

 それでも、多少回転を上げるようにしてみてみると、今度はアプローチのブレーキングが変。

 フォークスプリングを変えるときに、硬すぎてノーズダイブしないと不平を言っていたのだが、ブレーキングがズルズル長引いてキュッと効かせられないからピッチングモーションが起きないのだ......... 典型的なヘタクソ
 キチッと減速しない、適度なギアとエンジン回転数を維持できない、パーシャル回転数が低すぎる、コーナリング&脱出速度ともに低い、次へのアプローチがトロい。

 完璧な図式だ...........

 減速しない原因もパッドがブレーキがというもんじゃなくてヘタクソなだけ。

 課題ばかりで解決できないまま市街へ降りる。
 真鶴の旧道に入ると、また不自由を感ぜずにコーナーへ入っていける。
 結局、アプローチでシビアなブレーキコントロールを必要としない中高速コーナーなら問題がないのだ。
 椿ラインでも2つ先が見える折り返しなどはスムーズに曲がっていた。
 課題は昔からヘタだったブレーキングというわけだ。


 修理
 午後はそのまま約束のでべガレへ向かう。
 手伝いに来たはずの作業はボルト1本、規格を満たすものがないということで中止になっていた。
 やることがないので、峠でも重い思いをして担いでいたTracyのフォークを取り出す。のたくたとオイル交換。

 峠で苦労したとか、大観山で「CBRは2stと比べてもクルクル回る」とか話してたやつがいるという話をしていると、午前中から来ていた与田が「楽なものに乗り換えたい もうトシだと言っている?」と言い出す。
 その通りぃ! ?.........なんか話した以上に理解してない? 与田よお前もか? 体感してなきゃ同感できないに違いない。


 くだらぬところでカウルを割ったというと、カウルの修理がはじまった。
 プラリペアで補修してもらって形ができた。前から日焼けが気になっていたこともあり、家で成形&塗装するつもりで着けずに帰る。

 理解
 翌々日、Tracyに乗った。
 FZの感触が体に残る状態で乗ると、2st、オートマ、10inchホイールというのは全然違うじゃん。

 FZでバンクは結構取れるのに、リーンアウトができなくなっているのが気になっていたんだが、Tracyのリーンアウトとまるっきり違う軌跡をグリップが通るので、乗車姿勢の違いとともに大きな違和感があるのだ。
 アクセル開けるにも、4000rpmの谷からいきなり吹け上がる2stのレスポンスに加え、勝手につながるクラッチのミート感触を探りながら開けているから、独特の手加減が入る。
 フロントブレーキはドラムで効かないクセして簡単にロックするからジワッと探りながらかける習慣ができあがっている。
 後で気がつくと、Trcayのワイヤ式ブレーキでは、シューの摩耗に伴ってブレーキレバーの位置が変わってくる。
 これだ! FZでブレーキングができてないのは、この感触に馴れてフロントが逃げる恐怖が大きくなってるんだ。リアはベタ踏みだし.........。

 このギャップがヘタレを超ヘタレにしているようだ.........。


 ひとつ。ハードのせいにできることをみつけた.........。
 リアが43Tだ。標準が17:47だから峠では超ショートロング(数々のつっこみありがとうございました......)。扱いにくくてあたりまえか?............


 






 あぁぁあ...... 「49」だと