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 燃費とPJ

左が#35 右が標準の#40
若干外形が違う
 「街乗りで燃費が12km/lになっているのは問題」と思っていたが、ウェブで検索するとFZR1000(3GM)の純正状態で街乗り12〜13km/l、14〜16km/lといった線が多いようだ。人によって16〜20km/lという人もいるが、12〜14km/lというのはEXUPはずしていたりするところからして、そんなに異常ではないようだ。

 しかし、燃費が良くなるならそれに越したことはない。
 燃費が悪いとこぼしていたら、パイロットジェットの番手を標準の#40から下げてはどうか?と、#35を譲ってもらった。
 トレーシーが死んでいて、他にも手がかったので日が暮れてからの作業。
 翌朝エンジンをかけてみるとアイドリングがメチャ低い。
 あたりまえだなと思ってアイドリング調整して出るが、なにかゴロゴロする。暖まったころ、1気筒死んでるか?と思い始めた。

 半日経ってから、再度エンジンをかけてみるとエキパイは4本とも熱くなっている。乗ってみると、ゴロゴロ感はあるものの上は回る。
 これって、下が薄すぎてゴロゴロしてる?

 #40に戻すべきだなぁ。
 でもめんどくさいなぁ。
 パーツ交換して、そのままでうまくいかないのは当たり前じゃん?
 ダメだと決める前に調整するものはない?
 自分で訳したキャブ調整のページを見る。
 「薄くてサージングが起きていたら、ミクスチャースクリューを1/2回転戻して濃くする」これか?
 ゴロゴロってサージングというの?(ハンチングという言葉もあるそうだ)
 みくすちゃすくりゅー??
 マニュアルを引っ張り出す。
 ミクスチャースクリューはない。違うはずのものを消去していくとパイロットスクリューらしい。
 過去ログを見ると、パイロットスクリューは2・1/4戻しにしたらしい。
 2・3/4戻しにして見ろということだな?

 また、暗い中、タンクの下に指突っ込んで1/2くらい戻した。良くなった?

 翌朝。
 前よりはいいけど、もう少し? もう1/4戻してみる。結局3回転?
 まだちょっと変。気筒間でバラツキがあるのかも。結局、タンクをずらして全閉から3回転戻す。

 走ってみると、昨日みたいに「このままじゃエンジン痛むかも」という感触はなくなったが、2500rpm付近に谷があってボコボコ言う。
 道ばたでタンクずらして、もう1/4戻してみる。
 あ、タンク傷つけた。.......横着するから。
 なんだか、悪くなった。ゴロゴロが戻ってきた。
 また、タンクずらして、結局3回転戻しにする。
 この状態では一番マシなようだ。

 パイロットジェットとパイロットエアジェットで調節した混合気の量をパイロットスクリューで調節するわけだから、パイロットスクリューで補正することはできても、パイロットジェットを交換した効果とは違うわけだ。
 やっぱり、PJを#40に戻そう。

 うぅぅむ。めんどくさかったけどジェッティングの効果を初めて自分で確かめたのかも。

 そういえば、訳したページはセッティングを最高馬力域から決めてるけど、今月のBikers Stationにはキャブのセッティングは下からと書いてあるなぁ。訳したページは上からやって「ダメなら前のステップに戻れ」とあるけど、Bikers Stationの記事を読んでいると戻らないために下からと。ま、なにごとも流儀があるといえばそれまで。

 直した −以下は単純な作業をグチで水増ししてるだけだから、読まないでいいよ−
 まだトレーシーが死んでいるから、バイクで出かけたいときはFZに頼らざるを得ない。
 ガランゴロンいうエンジンでは、精神状態にも悪いから早いとこ元に戻したい。
 んが、#35は暗い中で交換した。しかも、ジェット穴に入るドライバはありあわせの家庭用ドライバだったので、苦労してはずした#40はところどころナメてる。
 新品に換えたい。今日、水曜日。YSP休み。木曜になって電話入れた。あれ?休み木曜日???
 他の店は電話でオーダーできないし、今週末にはぜひとも直したいし......

 幸か不幸か、不幸なことに上野が一番近い。D'sは閉店したらしい。SP忠男に期待して上野へ行ってみる。

 ない。隣の店でも純正以外しかないという。使えるかといったらダメだという。

 最悪の決断として、光○へ行く。
 あった。1個600円。他でこの値段なら、そんなもんかと思うんだが、相手は光○。
 さっきの店の社外品用は400円.......

 気分悪いが、世田谷や練馬へボコボコFZで行きなおすのもつらい。
 ガソリンスタンドでオイル交換した気になって買う。
 こうなったのもいい加減な工具使ってる自分のせい。
 ジェット用のズンドウドライバが欲しいな。最初に行った忠男の隣に工具安売り店がある。
 のぞいてみる。あった。なんだかちゃちいが、2サイズ差し替えの優れもの? 作り相応の480円。
 まぁ、ないよりマシかぁ.....。

 ふたたび夜間の作業。翌日の土曜でも良かったんだが、土曜は土曜で予定がある。トレーシーも動いていない。やれるだけやるつもりで作業開始。
 今度は、キャブを完全に車体からはずして室内にもちこんで作業する。

 #35入れたときにキャブ側に傷をつけていないことを確認して、#40を入れる。ジェット用ドライバで、適度に力をいれて締める。

 明るいところでパイロットスクリューを2・1/4戻しにそろえる。
 Bikers Stationで、キャブ同調は目視でそろえる、とあったので、バタフライの動きを慎重に見る。見た目では、ずれていないのを確かめて、いじるのをやめる。
 この機会に、途中で折りこんで入れていたタンク&キャブ用断熱シートにインテークの穴をあけてエンジンにかぶせた。チョークを生かす細工もしてみる。
 キャブ周りでやりたかったことを一通りこなして車体に組み付けた。
 ん?
 なんだかちゃんとつかない?
 あ、れ、? 断熱シートをインテークに貼り付けた5mm程度の厚みのせいで、キャブが最後まで入らない?
 適当でいいか?     よくないって
 それに、アクセルがスパッと戻らない? なんだかジワジワ戻る。
 アクセルワイヤに引かれて回転するパーツがかすかに断熱シートとこすれてる?
 適当でいいか? 戻らないわけじゃないし、そのうち擦り切れるだろう......

 ついた!   ......ことにする

 翌日、日が昇ってから試運転。んんんん、こんなもんかなぁ......
 アクセルは、実害がない程度に戻るからいいか。
 回転は、えぇぇっとぅ、低速で走っても、エンジン壊れる気はしないな。
 低速旋回しても、クラッチ切らないでなんとかなる。
 あぁぁぁ、とりあえず治ったかなぁぁ。
 #35使ってる間に、シリンダーに傷でもついてたらと心配したんだが、まぁだいじょうぶだろう。
 やっぱり、同調は多少ずれた気がするが、手作業整備ではまずまずでしょう。
 また、機会があったときに合わせよう。


 終わり。



 今度は何?...... 「29」