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 ステップ再挑戦
 ステップのポジションに注文があるわけではない。
 最近、リアのキャリパを譲ってもらった。
 しかし、リアブレーキはマスタをオーバーホールしないとタッチもなにもないところまできている。手元には、ヤマンボのマスタがある。あるものを使うなら、オイルシールとか買ってくるより安い?しかし、FZのステップアッシーにはヤマンボマスタはつかない。ヤマンボマスタが着くステップが手元にある。あるものを.......

 ブツブツ言いながら、不純な動機でリアマスター、キャリパー、ステップといっぺんに交換することにした。
 最近、ブレーキパッドを交換する代わりにキャリパーを換えてる気がする。


 キャリパー
 今シーズンのキャリパーは......。
 YAMAHA純正ワンピースキャリパー。実はR1用を手に入れたりしたんだが、R1のリアキャリパーの取付けピッチは4YRや今までの車種と違う。
 リア回りを加工する環境がない以上、キャリパーサポートが流用できないキャリパーは使えない。
 と、泣いていたところへXJRのワンピースなら小加工でつきます。と、キャリパーまでくださった神様がいる。

 で、小加工の図。
 このキャリパーはピストンの中心をディスク円周からオフセットしているので、取付け穴ピッチが同じでも、ちょっとサポートに干渉する。
 あたる部分をヤスリでしこしこ20分足らず。付きましたぁ。
   

今までの4KGキャリパー           換えたワンピースキャリパー

 ステップ
 次に、ステップを交換するのだが、ポジションはあまり変えたくない。
 手元のステップはFZ400(4YR)の純正品だ。以前、一度挑戦して失敗したのは、純正のシフトペダル用スタッドにシフトペダルが干渉したためだ。ローレプを主流として、ステップを社外品に変えている人たちは、ほとんどがこのスタッドを削り取っているらしい。

 いまさら、改造前の状態に戻せる部分はないのだが、こういうものを切り取る勇気のない私。
 エンジンを換装して、スイングアームも変わっている現在、チェーンラインが外側に移動していて、今使っている純正ステップも、ほぼ1cm外側へ逃がして対応していた。現物合わせの結果、あと5mm外へ出せば、スタッドを切らずにつけ替えられそうだ。

 この方針で作業することに決め、前回作ったステッププレートに手を加えて、前回よりもノーマルに近い低いポジションにつけることにした。
 加工の手間を省く意味もあって、4YRステップの取付けボルトの下側の穴をフレームの取付け穴の下側と共締めにすることにした。
 しこしこハンドソーと棒ヤスリで加工した自作ステッププレートをかかえてまたもやでべガレへ行く。

 行ってから、開け忘れた穴を見つけて、またまたサファリへ行って救援を請う。
 いつものドジさで、やっとそろった部品を仮組みしてみると、今度は右ステップがぎりぎりのところでエキゾーストパイプに干渉してしまった。

 キャリパは交換し終わっている。後の作業は自宅でもできるはず。(単にレーシングスタンドをでべガレに置きっぱなしなのでリアアクスルを抜く作業が自宅でできなかっただけ)
 前回より5mm外側に出たステッププレートを前回断念した高さ(4YRステップのエキパイステーを切り取らなくてもつく高さ)にとりつける(右写真中段)。

 ステップを予定より高い位置にした帰り道は雨。
 カッパを着ていることもあるだろうが、やはり膝がきつい。
 これでもローレプと大差ない位置なんだが.........。

 ということで、翌日、ステップの位置を変える。
 予定した場所に着かないことがわかったが、現在よりはノーマルに近い場所に戻したい。4YRステップをできる限り下に着けられるよう、手製プレートの取付け穴を開け直した。

 FZのステップ取り付けボルト位置は下側が左右同じ高さ、上側はシフト側のほうが低くブレーキ側の半分くらいの位置にある。写真の矢印のあたり


現在形の左




現在形
 穴を開けた位置はシフト側取り付けボルトと干渉しないよう、取り付けボルト穴の2cm弱上になる。ステップ本体のサイズからすると、これが一番下になる位置のはずだった。


 というところへ、TZKさんから自作のステッププレートが届いた。
 TZKさんも4YRステップを流用していると聞いて、試作不採用品を譲ってもらったのだ。


 ポジション
 穴開け位置を比較すると、ほとんど同じ位置だ。
 譲ってもらった不採用品に対して、TZKさんの現在の仕様は、フレーム側の取付けボルト2個のうち上(シフト側)の方を、ステップのボルト穴と共締めにしているそうだから、さらに低い位置になる。うちのより低いことになる。
 うちのより低くステップが着けられるのは、僕はフレームの傾き通りに取付けようとしていたのに対し、TZKさんのはステップ側のボルト穴を垂直に並べる角度につけている。斜めになった分、うちのより逃げが大きくなって下げられるのだ。
 僕は、下の取り付けを共締めにしてしまえ、とも思ってたんだが、ステップの加工が複雑になることとアクラの集合管が邪魔になるという理由で今の位置になった。
 で、位置は大差ないということで納得したんだが、うちは「ノーマルにできるだけ近く」と騒いだだけで、そこがいいというテストはしていない。TZKさんはいろいろ試作して用途も含めて快適な場所を探している。これが、たまたま似ていたということで満足しているだけなんだけど。

 さらに、そこに取付ける方法が素人と職人芸で雲泥の差。

 まず、見て驚いたのが自作ステッププレートにネジが切ってある。
 あたりまえかも。見れば、そう思うけど、ド素人がこねくり回した結果として、うちにはタップもなにもないからネジ切るなんて発想すらしなかった。
 でべガレにはタップがあったのに。でも、昨日気がついていたとしても、すでに穴を8mmで開けてしまっていたので同じ位置にネジは切れないのでした。

 ネジを切らなかった結果当然裏にナットをかませる。このナットの厚み、さらには貫通したボルトの先が結構スイングアームとのクリアランスに気を使うところに来るんだな。
 ボルトを5mm刻みで買いに行ったり、作ったプレートの一部をくりぬいたりして、なんとか取付けた。


 で、乗ってみた。
 しばらく乗ってみた感触としては、まぁなんとかなるかな、と。
 もともと、こうだという不満があったわけではないので、これはこれでそういうものか、と思えば不自由はない。
 ただし、ブレーキペダルが上向きすぎ。
 もう少し下げたいのだが、調整範囲を超えてしまっている。
 TZKさんのように垂直に(傾けて)取り付けたほうがよさそうだ。




 とうとうキャブだぁ...... 「24」