FZ Repair Diary 20B FZ Repair Diary 22 The Index of FZ Repair HOME
 GMD計測結果
 計測はすべてリアタイヤを基準にしている。
 ・リアタイヤの中心を延長した線よりステアリングヘッドの中心が5mm右にずれている。
 ホイールの側面を計測しているから、リアのセンターを計算するにはホイールの厚みを知らなければならない。厚みは測れないはずだが、そういえばノギスで測ってた気がする??
 ・フロントタイヤ(ステアリングステム)が正面から見て左に0.6度傾いている。
 0.6度は重傷にはいるらしい。
 「前に測ったことがある」という人は0.2度傾いていたが許容範囲だったそうだ。
 ・フロントフォークが上から見て左に0.5度曲がっている。
 いわゆる「ハンドルが曲がってる」ってやつでしょう。
 フォークまたは、トリプルツリーの修正と言っていたが、普通のバイク屋では「蹴っとばしとけ!」の部類だと思う。蹴っとばして0.5度がわかるかどうかは不明だが。
 言われてみれば、走ってみてハンドルが曲がっている気がしてきた。(乗り手がこれだけおおざっぱなところを修正をかけて効果あるんだろうか? たぶん、あるとは思うが)
 以上が測定結果。

 疑問は、スイングアームピヴォットのシャフトの向きを計測していないこと。
 リアタイアのセンターから見てステアリングヘッドが5mmずれていると言われても、ホイールの軸線をステアリングヘッドに向けるだけなら、リアホイールのアクスルを傾ければできる。このとき、アクスルがスイングアームピヴォットシャフトと並行でなければなんにもならないのだが、ピボットとアクスルの並行を保証しない診断に疑問が残る。
 リアのアクスルからステアリングヘッドまで、メジャーで水平距離を測って1080mmだった。とすると、ステアリングヘッドで5mmのずれは0.26度のずれである。GMDでも話していたが、スイングアームにけがいたチェーン引きの目盛りにそこまでの精度が求められるものなのか。
 目盛りを頼りに日常整備しているとすれば、0.26度しかずれてなかったのだから、できすぎの精度と言える気もする。
 ステムの傾き+ステアリングヘッドのずれで、タイヤの接地面では前後のホイールで14.2mmのずれがでている。
 14.2mmというのは十分な問題だということには同意するが。
 計測では車体のホイールベースとかステアリングヘッド高とかが細かく表示されていたんだが出力は渡してもらえなかった(渡すと、他の業者で修正をかけられちゃうからだろうか?)。ステムの高さは990+何ミリだったと思うが、これはジャッキアップした高さらしい。ラフに実測したところでは、トップブリッジ下までで930mmだった。これで計算すると
   tan0.6*930mm=9.74mm
   9.74mm+5mm=14.74mm
 となり、0.6度のねじれのせいで、接地面で14.2mmずれがでているというのはうなづける。
 さて?
 で、どうしましょう。
 問題の修正費用は、あれこれで10万台前半である。
 FZを10万で手放して、修正したつもりで30万程度の中古に乗り換えてもれ、その中古のアライメントが正しいとは限らない。程度差はあれ、これだけの精度で見るなら、狂ってると思った方がいいだろう。
 もともと、乗り換えたいバイクもないからいじってるんだし、買い換えない方向で話しをしてみよう。

 ハンドルが曲がってるのを修正するくらいなら、トリプルツリーまたはインナーチューブのどちらかを交換した方がやすい。両方換えると修正の方が安いから、どちらが原因かがわかっていればだが。
 ハンドル修正をかけなければ10万円弱。

 0.X度を問題にする精度は計測上も、バイクの走り上も現実的ではないと思う。リアアクスルの0.3度の傾きなんて、合わせた後でトラクションかければ狂ってしまうだろう。チェーン引きの度にGMDでやってもらう?
 ステムの0.6度だけは直したいかな。
 で、直したら走りやすくなるんだろうか???? 最大の問題だ。

 


 で?..... まだなにもしてない