FZ1000 Diary Part41 FZ1000 Diary Part41c The Index of FZ 1000 Diary HOME

         
   おでかけ 25th
           
    朝早い集合って苦手なのに、その上、雨だ。

 雨音で目が覚めたくらいだったが、カッパを着てバイクを押し出す頃には小降りになっていた。
 待ち合わせ場所に行く途中で、ガソリン給油。今日は長丁場なので、思い付きでハイオクにしてみる。
 以前に燃費が伸びた記憶があるんだが、そんなはずないという意見も聞いた。
 まぁ、「神頼み」だな。

 早めに来いと言われていたので1時間前に着く予定だったが、雨なので45分前? 上出来でしょ?

 さて、大言壮語した遠田の欠席とかはあるものの、滞りなく出発。
 みんな身勝手なので、出発するとソロ状態。
 首都高の一部で大雨という噂があったが、その通り。
 ハープ橋の前後、軽く傾斜してるのに、川状態。さっきから後ろにいるのは青田だと思うが水煙で定かでない。
     抜けば抜けるんだろうにと思いながら、下手くそが気を回すのはやめて、先を行く。

 大型トラックの横を通った瞬間に水しぶきと、いうより波を立てられて頭からぶつかる。ぶつかるとしか言いようのない固い衝撃に耐える。
 少しめげたところを青田が右から抜いていく。
 ああいう非道な抜き方はしないことにしているから、後ろから見ていると、こちらが大型トレーラを持て余している間に見失った。まぁ順当でしょう。
 そのうち、高速入口を間違えた一団が追いついてきた。
 明らかに速度差のあるやつに先を譲り、後は勝手にしてもらう。

 3車線地域に入って、0.8キープでの巡航を目標にする。雨が上がってきて、0.9前後まではいけるが、なかなか1.0を超えられない。
 最初のSAに止まると中型クラスで先発した英田とか洋田がいた。

    雨でふやけたキーホルダ
    ところで、事前調査では、ここで給油すると、目的地に着くまでに、計3回給油しなければならない。
 次、できれば、次の次で給油すると2回でいける可能性がある。
 まだ、リザーブになっていないことを頼りに、無給油で発進する。
 しかし、実は今回、燃費の予測がついていない。
 燃費の悪さに辟易して、キャブを変えたが、ダメで戻した。そのままなら、とても次までたどり着けないはずだが、なんの根拠もなくニードルクリップを上げた成果に期待するしかないわけで、結構、無謀な賭けである。

 走り出すと、やはり先発していた三田が前にいた。向こうも気がついたので手を振るが、風圧で手が上がらない。
 結構、風も強いらしい。側方を目視しようとするとヘルメットが持っていかれる。

 すぐにエンジンがアクセルに応えなくなった。リザーブにして、アクセル開度一定で、0.8キープのエコラン体制に移行する。
 次のSAで給油すべきか? トリップと燃料計と燃費の推測値を頭の中で反芻する。
 2回給油で終わらせるには、是非とも次の次まで行きたい。
 なんの根拠もなく、次を通過。アクセルコントロールに望みを賭ける。

 やった。なんとかたどり着いた。
 しかし、こんな苦労、計算基準がリッター12なんて低レベルだからの話。せめて、いつも14位であってくれれば、しないですむのに・・・
 スタンドに飛び込む。次も計算上、ギリギリの距離だから「目一杯入れて」と注文して再スタート。
 本線に戻ると、さっきから大きくなりはじめた風切り音が、また一段と大きくなった。走っていてはなにがどうなっているのかわからない。どうにもならないし、車体の音ではないので無視する。

 少し後ろに、光るヘッドライトを数個発見。正体を確かめるため、ちょっと減速。
 おそらく、さっき、かっ飛んで行った一団だろう。いつの間にか、また前に出たらしい。そのうち抜かれるだろうけど、まだ譲るとかいう距離でもないので元のペースに戻して走りつづける。

 高速上とはいえ、得手不得手なセクションとかあるのか?
 時間の問題で抜かれると思っていた一団はいつのまにか見えなくなった。

 途中で、なんだかバチバチ音がする。雨? ではないな。蚊柱のようなものの中か? − 後で見たらすごかった −

 また、ガソリンが心配になってきた。しかし、目標のSAまでの距離がわからない。標識がなくて迷惑な区間だ。
 いろいろ考えているうちに、記憶にある数字では行き着けないことに気づいた。
 ? そんなはずない。
 SA間の距離表示とIC間の距離表示は都内部分を含むか含まないかで、ずれていたはず。
 SAは、前回給油に250足した位の位置にあった、と信じるしかない。それが勘違いなら、押すはめになるぞ・・・

 またリザーブに入ったところから0.8キープに戻っていると、1台追いついてきた。30分遅れて出ると言っていた綿田だ。
 FZで勝てたら大笑いのマシンに乗っているとはいえ、ここで追いつかれたかぁ・・・
 普通なら、ついていけないほどの速度ではないが、ただいまエコラン中・・・
 ここで、無意味な見栄を張れば、押すことが目に見えているので、ガマン。
 遠ざかるのを見送る。

 しばらくして、やっと目的のSAが現れた。
 やった。ここまで着いたぞう。
 ここで給油すれば、後は目的地までガソリンはもつ。
 SAに入ると、綿田が変なとこに止まってる。こちらが休憩所前に止まると、こっちへ来た。
 通りがかりの人に声をかけられているようなので、訳も聞かないまま、そそくさと用を済ませ、スタンドへ。
 スタンドには綿田が先に入っていたのだが、なにかの具合で、先に給油完了。どうせ追い越されるから先に出る。
 このとき、綿田は覆面に追けられていたのだそうだ。
 変なとこに止まってたのも、お役人様とお話してたからだと後から聞いた。言葉を交わさなくて正解だったらしい。

 ? ひょっとして、エコランしてなければ、あたしがやらされる役回りだったのか? ヨカッタヨカッタ。

 そのときはそんなこと知らずに給油して走り出すと、下りコーナー出口で1.1出ていることに気づいた。

 やっと、目が慣れてきたせいか?
 しかし、やはり、1.1以上は伸びない気がする。
 後は、降りるICまでまっしぐら。ガソリンの恐怖から解放されて、走る。とっくに来るはずの綿田も来ない ― まだ付きまとわれていたらしい ―。

 久しぶりに午前中に着けるだろうか?
 まだ、ギリギリの線だな。ちょっと頑張る。
 無事にICを降りると、山道。
 いつも、ここで速度感が狂っていて怖い思いをするから、慎重に走る。

 それにしても、乗れてないなぁ・・・
 どうしようもない乗り方で、午前中に間にあわなそうになってきた。
 ボロボロのコーナリングで必死に走って、到着。

 時間のロスになることを承知でメーター写真を撮る。
 振り返って、走る。珍しく真面目に足で走る。

 息を切らして走った甲斐があって、ギリギリ午前中に間に合った。
 息を整えながら振り返ると、綿田が走って来る。
 実走時間は30分負けてるけど、それより遅く着いたら、なお救われないので、そうならなかったことに一応満足。

 ちなみに、最初に着いたのは、朝、水煙りの中に消えた青田で、僕より28分早かったらしい。
 30分間、じっと、「イチバン」の名乗りを待っていたのだが、僕より30分後に出た綿田が、僕の1分後に着いたんだから、30分のハンデで29分しか早くなかった・・・ということで、綿田が一番早かった!ってぇことで幕となったらしい。

 ばかを数えればきりはないが、一番乗りとの差が30分以内というのは、最初の大雨の中を、それなりにがんばって走ったということだろうか。
 昔、これよりほんのちょっと早く着いたことはあるが、今年の条件で、このFZで、よく走ったとは言えそうだ。

 出迎えのビールをもらって、怠惰な午後に突入。

 1時間少々で樋田さんも無事着いた。
 後は、ハンデのある三田さんがいつ来るかだが?・・・

 暇してる間に、給油のレシートを見てみると、最初の給油が19.90リットル。え? 2度目を見ると、19.97! 20リットルタンクなんですけど・・・ 「目一杯入れて」と言ったから、20以上入っていた可能性はあるが、21は入らないと思うぞ。残り数100ccですか??
 すげぇ綱渡り。

 そんな興奮も引き、怠惰に居眠りなどして過ごすと、3時を回る頃、三田さんが着いた。
    え? ハンデ組では最初の到着?!
 よ〜く考えると、あたしの倍かかってないのよね・・・ 困ったもんだ・・・・

 夜はいつも通り、見たくないもの、聞きたくないものが横行するドンチャン騒ぎで宴会が続く・・・

 
   



     翌日 ひたすら走る.......「41c」