FZ1000 Diary Part38 FZ1000 Diary Part40 The Index of FZ 1000 Diary HOME

         
   モノブロック オーバーホール
           
    シール交換するには、いよいよ、この桜のマークみたいフタを回す特殊工具がいるのだろうか?
 工具を買うか、バイク屋にオイルシール交換を頼むかは値段次第だな・・・・

 しかし、特殊工具のパーツナンバーがわからない。オイルシールは見つかったのに。

 工具が見つからないので、YSPに工賃を聞いてみる。と、ショップでの整備内容を教えてくれた。
 何気なく聞いていて、後で思い出して、気づいたことがある。

 ピストンをエアで抜いて掃除する・・・・??

 確か、そう言っていた。とすると、アルマイトのフタの部分は抜かない? ・・・ で、内側に抜いて終わり?
 考えてみれば、モノブロックのイン側にはフタがない。アルマイトを抜いて、インもアウトもそこから手を入れるのかと思っていたが、内側から手入れできるなら、アウト側もフタを抜かないでいいわけだ。ヘタに、はずれそうに見えるから抜くものと信じていた・・・・

 なら、工具がなくても、なんとかなんるのか?

     注文したシールを取りに行くときに確認すると、やはり、フタは抜けるけど、清掃のためには抜かないと言う。

 ショップも清掃を依頼されると思ってないらしく、シールを出して、他には何も言わない。
 すごすご?帰って、自分でやることにする。

 まず、バイクに着けたまま左のキャリパーに油圧をかけてピストンを抜こうかと思ったが、1個はずれているせいかうまくいかない。1個を戻してもシールが弱いからか、その1個しか動かない。仕方がないから、そのままキャリパーをはずして、やることを考える。
    エアなんて使えないから、抜けてしまったっところだけを交換すればいいか? 他は、このままで洗うだけにしよう。

 と、思ったが、他の3つのピストンが動かない。
 回らない。出てこない。引っ込まない。
 それでいいのか????????

 指でつかめるわけでもなく、ペンチで挟んだら傷がつく。やはり、専用工具が必要か。工具を買うか、ショップに金を払うかを考えて、工具屋に行ってみる。

 と、工賃の半額くらいでキャリパーピストンツールを売っていた。
 買って帰る。

 さっそく、ツールを使ってピストンを抜こうとするが、びくともしない。

 ツールの説明に、力を入れすぎるとピストンが歪むと書いてあるので、おそるおそるやっているのだが、全く動かない。

 ここまで固いのは異常だろう。放置もできないから、力の限りひねって、なんとか動いた。さらに悪戦苦闘して、やっと抜けた。
 ツールの先端は黒いのでゴムだと思っていたが金属。ピストンの内側は傷だらけ。内側だからまぁだいじょうぶだろうけど。
 試しにゴムを挟んで次のピストンをはずしにかかるが、ゴムなんかじゃ動かない。しかたないから、また直に力を入れる。
 大騒ぎをして、やっと全部のピストンがはずれた。で、この状態だと、反対側を放置するのは問題だろう。幸い、間違ってオイルシールは8ピストン分買ってある。
 右も分解してみると、左ほどではないにしろ、明らかに固着していた。

 全部で16個のオイルシールをピックアップツールで抜き、ピストンとキャリパを洗浄。

 さて、問題は組めるのかどうか?

     新品のオイルシールには、なにか赤いペースト状のものがおまけでついている。
 前にもついてきたっけ? これがなんで、どうやって使うのか誰かに聞こうかと思ったが、グリスかロックタイトだろうと見当を付けて続行。
 封を切ってみるとグリスだ。塗りたくってオイルシールをはめていく。
 抜いたのも、はめたのも16個。一気にやると大量だ。異径の大小とダストシールとオイルシール、4種類を4個ずつ。手をベタベタにしながらなんとか納めた。
 シールをはめたら残るはピストン。

 ここを失敗して、フル交換するはめに遭ったわけだ。
     やるはめになってよかったわけだけど、また、シールをとばすわけにもいかない。
 しかし、今度は安定した場所で、グリスをたっぷり塗ってはめられるので、思ったより苦労しなかった。

 組み終わったピストンを回してみると、手で回る。これがピストンツールでも動かない状態だったのだからとんでもないわけだ。

 ちなみに、はずしたパッドの残量は
   右外 17mm 右内 15mm 左内 33mm 左外 21mm
 まだ減ってないと思ったのも、ピストンが固着して制動できない状態だったからに違いない。左右でこれだけ違って、左の内外で違うのはピストンの動き難さに比例していたのだろう。

 で、さっさと組まないと動けない。

     後は、普通のブリード交換だ。が、ほとんど、ブリードが空っぽの状態だから、それなりに手間がかかる。
 とりあえず、片側をエア抜きして、適当なところで、反対側。後少しと思ったら、リザーバのオイルを切らして、やり直し。
 なんてことをしてたら、フルードがなくなった。買い出しに行く。

 右をやって、左をやって、で、マスターのエア抜きをして、右に戻って、左でおしまい。こんなもんかな???
 かっちりとは言えないが、一応、ブレーキとしては機能しそうだ。

 リザーバカップのストッパーがおかしかったのを修正。ブレーキ側は一応終了。

   クラッチマスタ交換
           
     で、やっとクラッチマスタの交換に入るわけだが。

 さっさと換えようと思ったら、クラッチスイッチのコネクタが違う。
 わざわざ、ホンダタイプを選んだんだからしょうがない。
     スイッチボックスと干渉する。その1。
 スイッチボックスを少し外側に追いやったら着いた。

 スイッチボックスと干渉する。その2。
 レバーをストロークさせるとスイッチボックスに当たる。
 当たる部分のリンク形状がホンダタイプを選んだ理由なのだが、どうしよう????

 交換を諦めるか??

 今まで使っていたものと見比べていると、これも同じようなところを削ってる??

     干渉その1への対応か? その辺りの塗装がはげていて、削ったような痕跡が。自分でやったんだっけ????
   
 干渉その2は、今までの−ヤマハ用?−は、今度のがぶつかる辺りが、最初から肉薄に作られている。

 ともかく、削って着けてみるか??
 どうせ削るならと、干渉その1もその2も削ってみた。いつもの通り目分量。
     スイッチのアダプタは、1,000円で売っていた。1,000円・・・・ 結局、うちにあるゴミから作った。
     つないでみると、クラッチ切ればエンジンはかかる。OK!

 で、本体は?
 適当に削ったのだがなんとか納まった。
 もう少し、レバーを下向きに着けたいが、ギリギリまで削ってあるから、この程度で我慢するしかない。
 まぁ、いいんじゃない?

 とりあえず、フロント回りの作業は完了した。
      整備データ
   

May.06,08 96,699.1km フロント回りオーバーホール
    フォーク/ブレーキキャリパ/ブレーキパッド/ディスクロータ/クラッチマスタ
   



     テストラン.......「40」