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クラッチ オーバーホール | ||||||||
いろいろと続いて、大きなことをやる気力がない。 とはいえ、やることはあるのだから、休日をなにもしないで過ごすのはもったいない。 |
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で、選んだ課題がクラッチ。プッシュレバーアッシーの清掃。 だいぶ前から、クラッチフルードのカップに黒いゴミが溜まる。 時々清掃するのだが、いつのまにか沈殿している。ダイアフラムも飛び出してくるから、フルードが減ってくるのだろう。 以前、そう話したら、誰かが、プッシュレバーのオイルシールが傷んでいると黒くなると教えてくれた。 ひょっとして、このプッシュレバー、FZの数少ないオリジナル部品かも。だとすれば、17年目のOリング? |
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しばらく前にシールキットは買ってあったから、これを交換する。 しかし、作業は重くないが、これ1つ失敗すれば、それで不動車だから、ちょっと慎重に。 プッシュロッドユニットをはずして、シールキットと比べてみる。 ?? 小さい? なんだか、新品のオイルシールより着いているものが一回り大きく見える。 パーツナンバーを確認すると間違いない。さらに、ウェブで3GMを検索して間違いないことを確認した。 |
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たぶん、だいじょうぶだろうといところで、バラす。 錆びてる? クラッチレバーを握りながら、ピストンを引っ張り出すと、ロッドを押す面が黒く見えるがこれは汚れに違いない。 まずはオイルシールをはがす。と、思ったが、溝が深く、厚いシールなので簡単には抜けない。ピストンに傷をつけないためにはカットした方が早いと判断して、ニッパで切る。 表面をパーツクリーナで洗ってみるが、そんなレベルの汚れではないので、錆びとりクリームに漬けておく。 その間にシリンダ側を洗浄。ホースを着けたままパーツクリーナで洗浄していたが、フルードのカスが黒く着いている。バンジョーも錆びている。 |
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結局、バンジョーをはずし、単体にして洗う。 シリンダー内部は茶色く錆びているように見えたが、よく考えるとアルミのシリンダーに茶色の錆はないでしょ。劣化したフルードとゴミが固着していると判断して、こちらはナイロンたわしと洗剤で対応する。 正解。こちらは、直にきれいになった。エアブリーダもはずして、たわしでこする。 |
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ピストンはこすってもこすっても錆び。 途中で、新品はいくらなのか調べてみたが、ピストンだけでは買えないらしい。 ・・・・作業続行。 オイルシールより内側はきれいなので、ピストンとはいってもシールの外側ならなんとかなるだろうと、サンドペーパを当てて磨く。 シール面から外側の錆を落とすと、表面は点錆で凹凸ができている。ま、外だからだいじょうぶでしょう。 ボンスターやらワイヤブラシやらで磨いて、また錆とりクリーム。スクレーパーでこびりつきをとって、少しはマシになった?? 洗浄して、556コーティング。 |
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一通り終わったところで、ラバーグリスとサランラップで組み込む。 インナーシールはピストンの深いくびれに入れるので、かなりむりやり入れる感じ。 シールのついたピストンをシリンダに入れる。これもサランラップを使ったが、ラップがちぎれて残らないようにするのがけっこう手間。まぁ、使わずにシールに傷をつけるよりマシだろうけど。 最後に、アウターのシールをかぶせる。ダストシールなのかな。 しかし、グリスでつるつるのピストンは、スプリングに押されて、見たこともないくらい飛び出した位置にある。 フルードの負圧がかかっていないとはいえ、今まではかなりフリクションがあったのだろう。 |
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そこにシールをかぶせるのだが、グリスでぬるぬる、スプリングで飛び出してくるピストンを押さえながらはめるのが大変。 |
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シールはインナーもアウターも、よくあるUの字断面なのだが、アウターはピストンに押されて、L字断面になって収まるらしい。この、形の違いも最初にシールが違うのじゃないかと思った原因だった。 なんとかかぶせてから、さらに、記憶にある形にシールが収まるよう、また格闘する。 とりあえず、完了。シールの内側は、ラバーグリスで埋めてある。 さて、保管場所にも困るので、さっさと、エンジンに取りつける。 できあがったコンプはピストンがスコスコ動くし、シリンダからピストンが少し頭を出した状態。 着けてみると、やはり普段より浮いた状態で止まった。負圧がないせいか?いままでは滑りが悪くて伸びきらなかったのか? ともかく、浮いた状態をボルトで押さえつける。 |
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翌日、足りないフルードを仕入れに行く。結局、FZも不動だから、会社帰りに電車で行けるところ・・・ あぁ、上野はやだからあそこだな。 考えてみれば、バイク用品店というのは電車で行けるところが少ない。 わざわざ行ったついでにバンジョーボルトも新しくする。 で、フルードを入れる。 カップに洗浄液のつもりで使い残しのフルードを注ぐ。 エアブリーダを開け閉めして、レバーを握る・・・・ ん? いつまでたってもブリーダからフルードが出てこない。 ブリーダを思いっきり緩めると根本からフルードが滲みてきた。 なんだ、もう少しか・・・・ が、いつまでも出てこない。 まさか。 ブリーダをはずしてみる。フルードがあふれてきた。 ふ〜ん。栓にはなるようだな。 はずした栓を灯りにかざしてみる。見えない。穴は中で曲がってはいるが・・・・ 針金を差し込んでみる。反対側に抜けてこない。 そのままゴシゴシして貫通・・・・ 気を取り直して、エア抜き・・・・ エアはとっくに出てこなくなったのに、レバーはとっても軽い。 オーバーホールのおかげで、クラッチがこんなに軽くなったならすばらしい。 が、そんなはずない・・・・ そもそも、クラッチが動いている感触がない。 ブリーダに新しいパイプを当てて、吸ってみる。 エアは抜けている気がする。 でも、エアを噛んでいる。 マスターだな。 錆とりに2晩。フルードの買い出しなんてやってる間に、上の方でエアを噛んだらしい。 マスターはサイドスタンド状態では先端が上を向いている。 狭いスペースで車体を右に倒し、少しでもマスターが水平になるように傾けてポンピング。 2〜3度レバーをはたくとカップにエアが出てきた。 車体を不自然に支えながら、ポンピングを繰り返す。ときどき、叩く。 レバーが少しずつ硬くなってきた。のは、いい傾向だが、手が疲れる。 クラッチがちゃんと作動する感触が出てきたところで終了。 まだ、小さな泡はあるだろうが、発進さえできれば、日を変えてまたやった方が確実だろう。 ・・・って、本当にやるのか?? ブリーダの清掃とか、マスターのエア抜きとか、いつも通りに散々寄り道して、2時間強?で一段落。 半日で終わらせるつもりが、買い出し、その他で、間が空いたから、結局、一週間?? |
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あれ?.......「38」 |