CZ 3.5th Diary P.35 CZ 3.5th Diary P.37 The Index of CZ 3.5th Diary HOME
 オイルシール
     
    ミッション分解の次の日、夕方早くから強めの雨が降った。
 そのせいもあるか? 翌朝は発進直後からキュルキュル音が出始めた。
 オイル漏れは直ったらしい。
  
 クランクケースカバー2に関わるオイルシール、ガスケットが届いた。結構ある。

 炙って抜いたオイルシール穴に錆びだかシール剤だかが付着しているので、ボンスターで洗う。ヤスリよりはいいと思うが、水が銀色になる。

 オイルシールはプライマリシープのとき、叩いて入れて苦労した。今回は「圧入」を試みる。
    当然、プレス道具はないので大型クランプで挟む。アルミの地肌とシール自身に当たる両側に木片をあてて挟んだ。

 グリスをたっぷり本体とシールとに塗る。木片とクランプと本体とシールと、手がいくつあても足りないところをバランスさせて、少しづつ挟んでいくとスカッと緩くなった。なにかずれたかと思ってみると、意外にあっさりと入ってしまっている。
 深さが足りないのでさらに締め込むためにコインを当ててみた。
 オイルポンプ側は1円玉、ウォータポンプ側は500玉でぴったりのサイズ。
    様子を見ながら1〜2枚あてがって奥まで入れた。
 あてかたが悪いとコインがゆがむ。

 オイルシールが入ったところでインペラを差し込む。グリースをたっぷり塗って入れていく。が、かなり固い。
 オイルシールを壊さないように、かなり気を使いながら貫通。
 で、回してみるとかなりな抵抗。オイルシールを痛めたかと思ったがそうでもないらしい。
 危険を承知で一度抜いて入れ直したがやっぱり固い。
 水漏れを防ぐためには稼働部でもこれくらいの抵抗が必要といわれればそうなんだろうが、心配になるほど固い。心配になって、神様にお伺いを立ててみたが、そんなものらしい。
    続いて、オイルポンプのウォームギアをねじ込む。こちらはインペラに比べれば軽いのだが、軽い分、壊しそうになりながら危ういところでねじ込んだ。

 両方にギアをかませてできあがり。

 しかし、ギアを回してみてもインペラの抵抗はすごい。ヘタらずにこのままでなければならないなら、エンジンにとってはそれなりの負荷だろうと思えてくる。いっそ、取り外せたら軽く回るエンジンになる?

 さて、当然この作業はエンジンを開ける前に終わっている。
 それがなぜ後に書いてあるかというと、ミッションの異音で手間取ってるところへ、冷却水がまだきれい=オイルシールは生きていそう、ということで、今回交換してないのだった。

 ベアリングに問題がありそうだから、すぐに交換する機会が来るだろう。

   バードコール
     
    さて、問題のキュルキュル音。
 帰りに発進したら、盛大に鳴りはじめた。連続して音が出るのでまるでバードコールだ。

 だいじょうぶかいな、と思っていたら、ちょっと遠回りして1時間ほど走り続けるといつの間にかなくなっていた。
 錆が落ちたか?
 また、鳴りださなきゃいいんだが.......  ??いいのか??


    ちっとも良くないが、1週間足らず後にまた鳴り始めた。
 音は前より小さかったり、ときどき鳴りやんだり..........
 もう換えるべきだろう。
 自分でできるかできないかを見るためにスペアになった元祖ボロのミッションをはずしてみる。

 またもインパクトでミッションカバーをはずす。
 リアブレーキプレートだっけ? が、なかなかはずれない。
 ボロはボロだが一応スペア。なるべく傷つけないようにと思うと、なおさらはずれない。
 なんということもないのだが、プレートとクランクケースのかみ合わせがぴったりで長年はずさなかったものがはまりこんでとれない。
   全体のアップ  ベアリングのアップ
    ともかく、苦労の末にはずしてベアリングとご対面。
 PLを見たときにオイルシールが内側にしかないのを変に思ったのだが、見てみるとシール付きベアリングで外側にはオイルシールがないらしい。
    ベアリング外径が50?49?mm。ケース側外径が60mm。
 なんとかなるかな?

 んで、分解している途中でリアホイールの取付部からワッシャが出てきた。
 こんなのあったっけ?
 こっちは、元祖だから、いままでいろいろいじってたはず。ベアリングに張り付いていて気がつかなかったのだろう。
 しかし、PLにも載っていない。今のには入っているのだろうか?
 SM(P.85)にはブレーキシュープレートの取付後に「ドライブアクスルにワッシャプレートを組み付けます」と書いてある。これのことか? 写真がないから不明。
   初めて見るワッシャ
バックはあの怪しいホイール
    次に書いてあるコッタピンもどれのことだか分からないな。ブレーキワイヤーのものだと思うがこれもPLにはない。

 スピードメータ   .....ギア
     
    フォルツァを引き離そうとコーナー立ち上がりでメーターを見たら「0」。
 あれ? いつから動いてないの?
  
 またまた、帰ってから暗い中で、フロント周りをチェック。
 最近、フロントは触ってないのに.........

 まず、基本でケーブルを調べる。
 でも、ケーブル抜くのは大変なので、メータギアから引き抜いた状態でケーブルを確かめると、切れてないくさい。
 そんなことだろう、とフロントホイールをはずしにかかる。
 はずしたホイール側の爪が妙に光っている。メータギアのカムがひっかかっていないのか?
   ということで、前と同じくギア側のカムをはずす。

 特に異常はないが、やはり新品と比べて歪んでいる−ちなみに、前に買った新品は比較用としてまだポケットの中にある−。
 カムの爪を起し直して組み込もうとするとなかなか入らない。ベースが歪んでいるから入らないらしい。今度はベース部分を平らにする。カムは無事収まったが、回してみると重くて動かない。
 ゴミでも噛んだか? この重さが原因で歪んだか?

 スペア−なんであるんだろう?−のフロントハブと比べても動きがおかしい。
 ギアまで抜いて洗浄して、グリスをつけなおしてみると動きは普通にも思えるが、カムのガタが大きい。サークリップの位置を確認したが直らない。組み込み具合を確認しないとだめだろう。いいかげん時間もかかったのでとりあえずスペアに換えて終了。

 この後、暗がりではずした蝶ナットが見つからず........... 砂利の中から拾い出すまでに1時間くらいかかった...........
  


 目標72.3!?........... 「37」