CZ 3rd Diary Part22 CZ 3rd Diary Part24 The Index of CZ 3rd Diary HOME
   アイドリング
                 
    夜。小雨の中を走り出すと、傘をささない人がいないくらいの雨になった頃、アイドリングが下がった。

 夜の間、強めの雨が降り続いた翌朝は快晴。走り出すとアイドリングは1,000を割っている。止まるかと思うほど。30分足らず走った後では、アイドリングは1,400程度まで回復した。

 やはり、エアクリーナか??
 このせいか? 燃費も18をちょっと割った。
 SS1/32mile後、なにもやらなくていい週末を過ごしたんだが、またネタ再発か?...........

       整備データ (Nov.06,Aug.12,05)
        2stオイル補給 1L 24,806.8km 前々回 21,781.0km 3,025.8/2L(1,512.9/1L)
         3028.8km/86日    35.2km/日
     1回記録し忘れた。オイルランプがときどき消えるくらいで入れたら1L全部は入りきらなかった

   25,000km
               
    家に帰り着いたら、オドメータが25,001kmを指していた。
 そこそこヘタっていいころだが、帰る途中でなにかイヤな音がしていた。どこかでワッシャが浮いて踊っているような金属音。クランクケースからか? リードバルブあたりか?
 どこだかわからない。次の週末。会社から出てくるように言われているのだが、また音が成長しても困る。午前中にクランクケースを開けてみる。

 だが、音はどこから出ているのか? 開ける前にエンジンをかけて音の出所を探す。よく分からない。負荷がかかっていないと出ないのか? しょうがないから、原因不明のまま開ける。
    そういえば、前に自分で開けたのはいつだったかなぁ? 角田マジックで何度か開けてはいるのだが、無事是名馬のつもりで開けないで済んでいることに満足していた(手抜きといわれている)。
 クランクケースを開ける。ん? ここってワッシャなかったっけ? まいっか。回転部分じゃなし............. 
 開けては見たが、緩んで音が出そうなところはない。
 どうしようか? 反対側も見るという言い訳の下に何もしないで閉める。ん? はまらない。なんか、ボスの位置が悪いようだ。ゴムハンマーで閉めるという技で乗り切る。

 反対側。最近はこちらの方が何度かはずしている。チャンバーをはずして、リアサスをはずして、今日はエアクリーナボックスもはずす。エアクリーナボックスはわずかなクリアランスが足りずにはずれない。蓋をはずして抜き取る。
 エアクリーナを見る。
    エアクリーナの穴は1つガムテープで塞いだままではがれてはいない。
 雨の日の問題が未解決だが、フィルターを見る限り雨の浸入の痕跡はない。蓋もちゃんと閉まっていた。
 フィルターの汚れは吹き返しだろうか? 下の方に黒ずみがあって、ガソリン系の汚れのようだ。ま、多少はしょうがなかろう.............
 ん? よく見ると蓋についたインテークのガイドの先が黒い。真ん中から上の黒ずみは吸気の汚れでできたのか? そんなに吸気は汚れている? まぁ、都内の道路の空気だからそれもあるかもしれないが結構黒い。
 とはいえ、対策もなく閉める。

 ホイールに取りかかる。センターナットをはずす.........? なんか緩いですが.........。はずれているわけではないが、ロングバーに着けたソケットで回そうとするとほとんど抵抗なく回り始めた。手でも楽に回せた?
 まぁ、これはこれで見つけて良かった。
 ホイールをはずすと、冬の陽射しの中に真っ黒なクランクケースの裏側が。
    あまりに汚いのでパーツクリーナーを噴いてみるが、焼け石に水。100円ショップで売っているレンジクリーナ。換気扇の汚れを漬けおき洗いするやつを吹き付ける。それでも、2〜3回、吹き直してブラシでこすってきれいになった。普段、目に届かないところに堆積した何年分かの汚れを落として、今日この瞬間ならここだけは日本で一番きれいなトレーシーかも。
 大して時間もないので、洗い終えて乾かしたところで組み始める。
 前回、痛い目を見たからホイールとカラーとサブフレームにグリスを塗って、かじりつき防止をする。リアシャフトの割ピンもなくなっていたのでRピンを挿す。
    今回は、仮止めのままがないことを確認して完成。
 結局、なにもしてない。
 開けてみただけ? リアシャフトのセンターナットだけは増し締めできてよかった。
 さて、なにか変わったか?

 そのまま会社に乗って出てみる。
 んんん? 音は止まったのか? 前より気にならない気がする

 その後、快調に走っている。カバ−類を着けたからかもしれないが、気になる音は出ていない。
 寒くなってきて、アイドリングは1,300。やはり、走行中に信号停止すると、ときどき2,000超で一度止まってからアイドルに落ちる。

   25,400km
               
    直ったと思った音がまた出てきた?
 全開走行時は出ないのか,出ていても聞こえないのか目立たないが、40km/h以下での走行時、なんだかわからないビビリ音が出ている。どこからだ??

 結局、音源、原因ともに不明。
    志田さんのとこでブレーキがらみの修理をしたいらしい。長い間放置していたごみも整理しなきゃいけないので志田さん宅へ行った。
 ついでに音を確認してもらう。

 まず、センターをかけて空ぶかしで自分も聞き耳を立てて見るが、やはり空転させているだけでは音が出てこない。ブレーキをかけたりしてみるのだが、一定の条件でしか出ないようだ。
 志田さんに乗ってもらう。
 乗って見るとわかる音らしい。気になる音は40km/h以下で出ると言っているから同じ音だろう。
 トルクがかからないと出ない音? 一定速度域でしか出ない音? こうしてみるとクラッチが怪しいか?
 ともかく、今は音源が特定できないので修理にもかかれない。 放置。

   ラトルスネイク?
               
    音の原因はわからないがクラッチが怪しい。
 志田さんちの帰り道。YSPへ回る。
 おそるおそる値段を調べてもらう。クラッチプレートは2.0,2.3,2.6の3種。このうちどれか1個、欠品だった気もするが、一番厚いのを見てみたら、これはあるらしい。
 社長、直々に調べてもらって、引っ込みもつかないし、久々の顔つなぎの意味も含めて注文することにした。
 フリクションプレートも半端に2枚頼む。懸案の、セルモーターのブラシは値段聞いただけでお預け。

 届くまでの1週間。なにか音が変わったみたいだ。
    40km/h以下で騒いでいた音はなんとなく収まったが、加速時、クラッチがガガッとなる。ガラガラ蛇?

 翌週、パーツを取りに行ってともかく交換。
 まずは、分解して各プレートの厚さを測る。

ゴムが当たって入らない
  フリクションプレート 標準 4.4〜4.6 使用限度 4.2
  1枚目(外側) 4.2
  2,3枚目 4.18
  クラッチプレート 標準 2.0,2.3,2.6
  1枚目(外側) 2.4
  2枚目 1.9
    ついでにスプリングの自由長も測ったが、こちらは25.9mmで規定値ちょうど。
 クラッチプレートは2.0と2.6が入っていたものがそれぞれ0.2mmほど削れたと見るべきか。
 ならば、1.9を2.3に換えるといいのだろうが、2.6しか買ってない。2.4を2.6に換える? しかし、あまり薄いのも......
 まず、クラッチプレートは2.4と2.6を組んで合計4.18。これに減って2.18のフリクションプレート2枚を4.5mm厚の新品に換えることにする。

 だが、新品のクラッチプレートを組もうとしたらハウジングに入らない。ゴムの部分が磨耗していないので少しくらい押しただけでは入っていかない。

 これで正しいのか? 古いものしか見たことがなかったわけだが、今まではこのプレートはスルスルと動くものばかりだった。ブレーキキャリパと一緒で、このゴムの反発で機能するとも考えられるが、このままではフリクションプレートがフリーにならず、引きずるはずだ。この1枚にはさまれたものだけ偏磨耗するかも。
 悩んだ末、ゴムの当たるところをカットしてしまう。正しくないかもしれないが、いずれヘタってなくなるゴムだ。スプリングで調整されているんだし、と言い訳してフリーにしてしまう。

 で、組んで見るとフリクションプレートにガタができない。クラッチスプリングで抑えるとフリクションプレートが指でかろうじて動くくらい。ここは、クラッチが切れるために0.6〜0.98の遊びが必要なところ。厚すぎた。

 なにを変えよう?

 とりあえずクラッチプレートは新品。フリクションプレートを2枚とも古いものに戻すことにしてみる。この組み合わせで、クラッチハウジングを傾けるとフリクションプレートが滑り落ちる、いつもの感触に戻った。

 まとめると
  交換前 Cプレート  1.90+2.4=4.3 新品時 2.0+2.6=4.6?
  Fプレート  4.18+4.18+4.20=12.56 新品 4.5×3=13.5
  交換後 Cプレート  2.4+2.6=5.0  
  Fプレート  4.50+4.50+4.20=13.20 5.0+13.20⇒使用不可 遊びなし
  Fプレート  4.18+4.18+4.20=12.56 5.0+12.56=17.56
    (4.50×2+4.20)+(2.40+2.60)の合計18.2で遊びがなかった。
 新品時のクラッチプレートが2.0+2.6だとすると、新品フリクションプレートを4.5としても、×3枚で合計18.1になる。
 だとすると、今回は、わずか0.1ミリでアウト?
 しかし、これでは規定の遊び量0.6〜0.98がとれていないはず。クラッチスプリングのヘタりなど、他の要因もあるかもしれないが、どこかのタイミングでフリクションプレートを換えずにクラッチプレートを換えたのか? 現在は17.56。推定遊び量0.64弱のセッティングとなった。
(本当はSMにシックネスゲージで測れと書いてあるが、以前試したときにはスプリングでテンションのかかった隙間など正確な値は測れなかった)

  

   



 まだまだ........... 「24」