CZ 3rd Diary Part18 CZ 3rd Diary Part20 The Index of CZ 3rd Diary HOME
   フォーク.....
               
    翌日は1100のエンジンスワップ。
 助っ人の3連休
 とはいいながら、行った先でタップを借りて担いできたステムのネジ山を修正してみる.................

 ゴリゴリと削りかすが出てくる..........
 こんなに出ていいのか? トルクかけなきゃいけないボルトだぞ。ストッパーえぐってあるぞ.......

 貫通させてナットで締めるか? しかし貫通した側が平面じゃない........

 考えても仕方のないことは後に回してフォークをばらす。
 フォークの内側にレンチを当てようとするが内径が細くて8mmソケットも入らない。そんなに細いボルトじゃないはずだが。
 レンチを諦めてインパクトで外から回す。はずれた。
 内側にボルトはなかった。

 インナーが抜ける。一緒に抜けると期待したオイルシールはそのまま残った。
    なぜ? インナー抜くとオイルシールってはずれない?
 スライドメタルがないんですねぇ.....
 元々、アウターとインナーのクリアランスを詰めて、スライドメタルを省略した構造。
 だから、インナーはオイルシールにひっかからずに抜けてしまう。

 ともかくオイルシールを抜かないと..........

 たかがゴムと侮って、ペンチやドライバでこじる。

 抜けない。
   左がセカンド右がトップ
さんざんひっかいてゴムがちぎれた頃に
真ん中のCクリップ発見......
    スクレイパーとかでゴムを崩しにかかるが、とれない。

 延々とこじっているとゴムの中からテンションスプリングが出てきた。それでも抜けない。そのうち内側に金属が見えてきた。
 アウターの地金ではないらしい。シールの内側に金属サポートが着いているのだ。
    構造が分かれば対策も変わる。
 金属部分にテコを当てて抜く。すぽっと抜けた。

 ら! トップシールとセカンドシールの間にCクリップがある...
 これじゃぁ抜けないよねぇ.......
 んで、クリップを抜いてセカンドを抜く..........
 深いのとゴムが張り付いているのとで抜けない。
 できれば避けたかったのだが、あまりに固いのでバーナーで炙る。
 劣化したゴムが溶け出した頃にテコを当てるとすぽっと抜けた。
   結構、部品点数を省略した構造?
    まぁ一段落...

 フォークをばらす。
 後は洗浄して戻すだけだが、帰ってゆっくりやろう。
 ステムも使えるかどうか分からないし。

    そういえば、昨日の深夜の帰り道。
 上り坂でスピードが上がらない。
 平地になるとなんでもないのが、上り坂で60km/h以上出ない。
 どうも、トルクがない4〜5000回転から抜け出せずにいるらしい。

 往きにも追い越し加速のもたつきがあったので、甲斐大和でエアクリーナの2つ目の穴を開放してみたんだが、良かったのか悪かったのか?
 往きの気温は29度。帰りは22度。
 違うといえば違うが、街乗りで、この温度差での調整がいるようでは困りものだ。

   ステム.....
               
    土曜。昼過ぎに起き出して、今日中にやらねばならぬこと......
 13時45分 分解開始
     手間を惜しむとさらに手間を食うのは目に見えているので、珍しくアンダーカウルからはずしはじめる。
 作業を初めてから2分も経たずに蚊を3匹叩く。作業終了までほぼ同じ環境。
    14時40分 作業と休憩とどっちが長いか分からない状況で、フロント周り裸になる
    15時40分 ステム抜ける
     ベアリングをなくさないようにしながら、レースとともに強力洗剤につけておく。
 グリスがない? 買いに行く足はない。在庫はあったはず(1晩かけて見つけた)。
 ステムは見るからに逝っている。フォークは大丈夫らしい。大丈夫なことにして、主要部品を洗浄。元々今日は分解だけのつもりだから今日はおしまい。

    翌日曜。昼前から復元作業......
     ベアリングをドブ漬けしておいたトレイからベアリングを拾う.........
 ? ? .........ない?! なぜ? 1個足りない......
 夜の間に風に吹かれたか?猫がひっくり返したか?..........
 辺りの地べたを這いつくばって探す..........

 ない..........
 買いに行くわけにもいかない?..........
 幸い? ないのは上の小さい方。ともかく22分の21で組み込む..........
    11時40分 新しい(?)ステムにフォークを組む
     組みながら純正ボルトに強度記号があるのに気づく。6? 9に見えるが9か?
 で、ネジ穴をなめた正体不明ボルトを見るとこちらにも9?
 高強度ボルトだと知っていて交換したようだが、それをなめるほどのトルクをかけるところは素人なのかアマなのか? ストッパーを削ってよほど心配だったのか、プロには見えんがプロだったりして。
 で、規定締め付けトルクを調べてみると1.8〜2.8kgf。なんだか大ざっぱな範囲指定だが、試してみると、ロングハンドルなら力入れるほどのこともない重さ。強度表示9にしては弱すぎ?
 これで力一杯締めればなめるはなぁ。
    14時 復元完了
     相変わらず、行きつ戻りつの素人作業を繰り返すも何とか完了。
 ステムナットは125のダブルを使用した。
 150のセルフロックは締めるのが大変だから.......
 ? 白いカプラーに赤いコネクタが刺さる?? どこかで150の部品が混じった? よくわからんが、セルも回るランプ類も点く。まぁ異常はないということで。
 なんだか、メータバイザの収まりが悪い。悪いところはなさそうだからしょうがないか。ミラーとネジ類で押さえ込む。
 組んでしまってから気がつく....... シューに溝掘っておこうか?
 普通なら、あっさり諦めるのに、ここのところブレーキのタッチもよくないからまたバラして、金鋸でシューに斜めの溝を片側3本ずつ切ってみる(翌朝、停止寸前のガゴッというショックは改善しなかった..)。

 ともかく、ベアリング1個抜き「仕様」で完成..........
   
 整備データ (Jul.24,05)
     フロントフォーク締め付けトルク  1.8〜2.8kgm 前回 ??  ばかぢから
   
 ウンチク〜  (単なるメモとも言う)
     1kgf=9.8N うちにあるのが米国製安物だから必要な知識
     ネジ強度 JIS 10段階 3.6, 4.6, 4.8, 5.6, 5.8, 6.8, 8.8, 9.8, 10.9, 12.9
       強度区分 4T=4.6 or 4.8 5T=5.6 or 5.8 6T=6.8 7T or 8T=8.8 10T=10.9
       「10.9」とは、呼び引張強さが1000N/mm^2の1/100を10、(呼び耐力)/(呼び引張強さ)=900N/mm^2/1000N/mm^2=0.9の10倍を9と表示。
       「4T」とは、4:kgf/mm^2の単位による最小引張強さの1/10を示す。
T:引張強さであることを示す。
         
 



 ネタです(−_−;)........... 「20」