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クラッチ遊び | ||||
たまたま、角田さんより電話をもらった。クラッチの遊びの件を相談すると、ヤマハのサービスに遊びの測定方法を問い合わせたところ、数値にこだわらず、リアホイルの空転状況、アイドリング時の引きずり具合から判断するようにということだったらしい。 ある部分、納得できる指示である。 さらに、0.44mmの遊びをどう見るかというと、そのくらいはありだろうということだった。フリクションプレート新品組み付け時ということを考えると、アタリがでるころにプレートの両側各面が0.05mmずつ減ってしまえば、+0.3ミリで、合計0.74ミリの遊びになるわけで規定値に収まる。自分の推測とはずしていないことがわかったので、1,000kmくらい走って状況を観察することにした。 通常は、1,000kmでの見直しもいらないという。 んで、翌朝。 エンジンをかけてみると...... セルが回るのにかからない...... 負圧コックからガソリンが回るのを見計らった頃にもかからない...... セルはまだ回る...... |
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不動 | ||||
夜になって再確認。 まだセルは回る。中国製ドライバッテリーおそるべし。 カバーをはずして、チョークパイプを確認する。ヒビもはずれているところもない。負圧コックを見ると、ガソリンはキャブまでいっている。すぐにでもスタンドに行きたいくらいガソリンは減っているんだが、プスンくらいはいってもいいはずだ。 クラッチをいじっている間に、なにかの配線でもはずしたか? 電装系をチェックする。 昨日は、カバーはずして、クランクケース開けたんだけど、電気配線をこじるようなことはないはずだが........... プラグをはずす。ちょっと濡れているかな。 広すぎる気のするギャップを勘で調整して、先端をライターで乾かして...... プラグキャップをはめて火花を確認する。......光らない。 あたりは暗いので、少しでも飛べば見落とさないはずなのに、全く光が出ない。 位置を確認してアースを確認して再挑戦。......光らない。 以前のBP7ESとかを持ち出して試してみる。......光らない。 イグニッションコイルをサビサビのスペアと交換して再挑戦。......光らない。 翌日、プラグを買ってきて再挑戦。......あ、バッテリー上がってる。スイッチ入りっぱなしだった。 充電するが、MF? ドライバッテリー made in CHINAはなんだか鉛蓄電池の充電器とは相性が悪いらしい....... 何が起こるか心配だが、一晩充電してみる。翌朝、なんとか燃えもせずに、いくらか充電できたらしい...... |
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チェック | ||||
バッテリー復活後、換えたプラグで火花チェック。......光らない。 しょうがないから、マニュアル通りにダイアグチェックを始める。 プラグ交換。ダメ。 メインスイッチ。OK。 キルスイッチ。OK。 イグニッションコイル抵抗値。1次、2次 OK。 ところで、テストしていくうちに疑問が....... テストする先々の電線にビニールテープが巻かれている。?? 前にも同様のチェックをやったのか? やったにしても、リード線切ってやったのか?? 試しにビニールテープを2、3はいでみると、ハンダ付けで補修されている。何かの目的で点火系を切って再接続したらしい。 一応、いままで動いていたわけでつながっているんだろうが、テストのために切るか???...... ピックアップコイル。OK。 チャージコイル.........。 え?? ダメ?? 導通がない。 テスターもボロで信頼性がないんだが、チャージコイルの規定抵抗値が720Ωなのに導通がない?? ?? 前日走って帰ってきて、中1日クランクケース開けて閉じて、触ってないコイルが切れた?? |
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各所にビニールテープ 赤矢印が剥いてみたところ | ||||
似たような症状がステータコイルの故障で出たとは聞いていたが、そこだとは。 しかも、いつもの通りステータアッシーは欠品だという.......... 心配して連絡をくれた角田さんが、手持ちのパーツでテストまでしてくれて代替品が見つかったと教えてくれた。 それにしても、そのパーツを探さねば。あ、新品取ればいいのか。 しかし、その代替機種用にしても部品はステータアッシーでしか出ない。使えない部分を含めて1万円台後半。 |
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やっぱり、中古を探すか....... ともかく、ダメとわかったステータアッシーをはずす。 ロータープーラーを買ってこなくては。 適合機種にTracyなんて書いてないから怖々Daytonaのツールを買ってくる。DTとかヤマハの125クラスに使えるものと言えばいいと教えてもらった。使えた。 27mm 1.0ピッチの逆ネジ。中心のシャフト長が17mm以上で使えるものを買えばいいらしい。 プーラーでマグネットのホイールをはずす。 ステータが現れる。ステータは2本のプラスビスで止まっている。 回す...... あ、やな感触。なめた...... もう1本を最初からインパクトではずすと6mmなのに70mmもの長さがあるビスが出てきた。白いのはネジロックか。 最初の1本は、かなりひどくなめていたが悪戦苦闘の上、インパクトでたたき出した。 ステータをはずす。 |
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テスターを新調して、チャージコイルを調べるがやっぱり導通がない。 途中のリードかも、と期待を込めて数カ所を測るがコイル本体が切れているようだ。 気がつくと、ステータを取り付けたときに下になるあたりのコイルが錆びている。うちのが、数年間寝ていたものだからかと思ったが、20年もののTracyだからよくあることだという。 オーナーは点検必須か? サビた粉がローターの内側で走り回っていれば、コイルの寿命も縮むんじゃないだろうか?? でも、点検清掃したいなら、ロータプーラーが必要だぞ。 なめたビスの変わりに六角ボルトを調達。 プーラーだ、ボルトだと調達に手間取っている間に届いた借り物のステータを組んでみる。 大雨で、1日遅れてテストするとエンジンは回った。 これで、原因はわかった。後は、代用品を探してこなければ.......... |
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ん? | ||||
回るようになったところで一応、試走。 取り付け2日後、土曜になって走ってみる。 エンジンをかけるとみょうな音。 クラッチ周りらしいので、アタリが出てないんだと思うことにする。 発進。 .......なんかおかしい? クラッチのせいかなぁ..... 加速が悪い。3000rpmあたりでもたついて、5000rpmに上がって普通になる。 結構ひどい症状だ。エンジンがあったまったせいか、少し走り回った後ではなおさらひどくなった。走ってきての再加速はまだましなのだが、信号待ちからの0発進では、ノロノロと発進していく後からクルマにじゃまくさそうに抜かれてしまう。 フリクションプレートを換えて、クラッチの遊びが規定値以下だから、3~4000rpmあたりで半クラにならなくてこうなるのだろうか。 クラッチのせいだろうと判断して、帰ってすぐにクラッチを換える。 3枚のうち1まいを古いものに換えてやれば、0.5mmくらい遊びが増えて、規定値の限度上限くらいになるはずだ。 暗くなりかけているので、さっさと作業開始。慣れたくもないが慣れきった作業。ケースを開いてクラッチ換えて閉じるまで36分で終了。 もう一度走ってみる。 直ってない?? クラッチか電装か? 電装側の不安を消すために角田さんに電話してみる。 その症状はチョークじゃないの? という。 ?? クラッチいじって、チャージコイルがとんで、またまたチョーク??! なおかつ、フォークのオイル漏れも激しくなっていることを発見.............. なっとくしたくないが、コックの負圧をワンウェイバルブをかませて直接チョークに引いてみる。 試走。.......よくなった? 冷えてきているのでかかりが悪い、ということはチョークはキャンセルできている。 走ってみると、3000rpmでのもたつきは軽くなっている。 直った? もたつかないわけではないが、0発進の得意ではないトレーシ。このくらいは許容範囲かもしれない....... 直ったとしたら、悪かったのはやっぱりチョーク???????? そういえば、朝一番の異音は消えているから、あれはクラッチの初期症状だったんだろう。 |
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んで?............ 「7」 |