CZ 3rd Diary Part02 CZ 3rd Diary Part04 The Index of CZ 3rd Diary HOME
 コック
 キャブが..............と、嘆いていたら角田さんが譲ってくれることになった。
 すぐに送ってくれたので、早速着けてみる。
 キャブが着いても、その前にコックだ。
 当然、ダダ漏れでも、出なくても困る。この前、オーバーフローしたコックを小手先でいじったコックと入れ替えてみる。混合ガソリンをタンクに入れて負圧パイプを吸ってみるが出てこない。
 出ないくらいなら、まずは漏れるコックでエンジンテスト。だが、戻す前にもう一度小細工。
 はずしてあった方をバラしてみるとやっぱりパッキングが長円形をしている。耐油性のゴムにオイルが染み込むのか疑問に思いながらも、シリコンオイルをつけて、しばらく気休めにもんでみる。裏側のスプリングもはずして、ヘタっているかもしれないのでちょっと延ばしてみる。結局、前と大差ないことしかしてないけど、前回はバネの延ばしが強すぎたかもしれないのでちょっと手加減。そんなことでなんとかなるのか?
 コックを取り替えて負圧パイプを吸ってみる。? 出てこない?
 なんだかわからないのでパイプを全部つないでセルを回してみる。

 きゅるる きゅるるる カポカポカポカポカポカポカポ....

 あ? 出てきた..........   カポカポカポカポ....
 あ?あ? エンジン回ってる?? フロート室にまだガソリンが回ってないと思ってたのに。

 ガソリンも出てきた(パイプを透明のものにしているとこういうときはわかりやすい)。
エアクリーナの仕切りは
穴をあけただけでなく短くしてあった

 エンジンもかかるようなので、フィルタをつけてエアクリーナを組みつけて再度セルを回してみる。
 おぉ、かかった! ちゃんとアイドリングしてるぞ

 フロントブレーキ
 動かすには、後は足回り。もってきたときにおかしかったフロントブレーキを点検する。
 アジャスターを最大に緩めても引きずっている。レバーの角度を変えないと使い物にならない。
 レバーをはずして、位置を合わせてみるがなかなかしっくりこない。
 すぐにレバーが遠すぎるか近すぎるかになってしまう。スプラインが切ってあるので、段階的にしか変わらない。それが1段変えただけでけっこう変わるらしい。
 近すぎる感じだが、使える範囲としてはそこしかないところで納得するしかない。
 ともかく使えるようにはなった。
 ざっと外装を組み上げて片付けようと押し始めると重い。
 ブレーキは直したはずなのに........ タイヤの空気が抜けている。ともかくエアを入れて様子をみる。
レバーがこの角度だと
アジャスターを着けただけで引きずる


 
 で、さぁ.....
 後は何だろ? エンジンはかかったし、ブレーキは調整した。
 ガソリンは混合にしてあるが、エンジンをかけながらオイルラインを見ているとオートルーブガポンプの方に吸われていく。
 ポンプ周りでオイル漏れはしていないから、吸われた分は順調にエンジンに供給されているのだろう。と、思うことにした。
 ベルト周りのクリーニングとかしたいが、インパクトが必要だからいまはできない。
 後、やることは.........

 ?.........

 ?.........

 走ってみるべ........

 要するに、やれることやったし、動きそうだし、早く動かしたいのだ。

 おっかなびっくり外に出す。
 暖機する。
 チョークが効いているのだろう、アイドルは2000rpm前後。
 しばらくつかってないからだろう。クラッチから少し大きめにシャリシャリと音がする。
 乗る。アクセル開ける。動いた!
 じわっと前に出て、回転が4000rpm超えたところで急に加速した。うわっ
 この段階的な加速が、150のフラットな感覚と違うのだな。
 昔の記憶を探りながら走り出す。
 走るじゃん。
 ちょっとそこまで。
 オイルも回っていると信じて、スタンドで普通にガソリンを入れる。
 走る。走る。まともじゃん。
 スピードはぁ..... ジャストまで出るか。後、17km欲しいか??
 いきなり全開でもないが、似たようなことやってる。慣らしとかいらないのか? だいじょぶだろう?たぶん....
 各部にオイルは回ってるのか? ま、すこしづつ慣らして......なんかいないじゃん

 一回りして戻ってくるころにはアイドリングは1000rpm強に落ちている。オートチョークは解除されているらしい。動いてるじゃん。アイドリングは調整しないとね。

 うん、走った。

 振動
 次の日、都内の用足しに使ってみる。
 発進直後、4000rpmの壁で0.3秒考え込むが、後はかっと加速する。
 足回りも不安なくコーナリングする。ガンガン抜く。
 だいじょうぶぅ。

 が、 しばらく走っていると乾式クラッチのシャリシャリ感が前日よりは落ちついたとは思うが、独特の音が続いている。
 全体に、ビィィィ〜ンとゼンマイ仕掛けのような振動が出ている。これは150にはなかった音と振動だ。だいじょうぶなんだろうか?
 気にゼすにいてまた壊すのもやだな。
 半年振りに125を動かして、正常な音がわからない。比較対象が欲しい。
 思いつきでRaiderさん、おがたさんを呼び出す。
 平日の仕事帰りにつき合わせて、寒い中、試乗してもらう。
 2人ともおかしな振動は感じないという。
 おがたさんのCZ125を貸してもらって乗ってみると、ビィィィ〜ンとは騒がないが、たしかに同質の振動は出ている。おがたさんは、そういえば乗り始めたころこんな音がしていた気がするという。特に対策した覚えもないという。とくに異常なものではなさそうなので一安心。
 振動はリアホイールが回転していないときには出ない。
 シャリシャリ音とともに、クラッチ以降の部分から出ていると思われる。なんだか、ゼンマイとか弾み車のおもちゃのような重いギアが擦れているようなジーーーーーーーーという音。
 と、言いながら、走行中は音源が前の方、ステップ下くらいにある気がするのだが.....
 クラッチ関係だとすれば150とは機構が違うので、あり得る気がする。ステップが音源のように感じるのはは共振しているためか?
 4000rpmの壁はたしかにあるが、あまり高望みして、またいじり壊すのもヤダからなんにもしないことにする。
 んで、駆動系の清掃もやめようかと言ったら、そのくらいはやったほうがいいんじゃない?と言われた。まぁ、ほどほどにやるか.....

 帰り道、別件を済ませて10kmほど飛ばしていると、信号待ちで樹脂がこげるようなにおいが......
 なんだろう? 眠っていた車体を走らせてほこりが燃えているくらいだといいのだが。停めてみるとにおいは飛んでしまっているくらいなので、場所もわからないが程度も軽いのだろう。まぁ、いつまでもするかどうか様子見かな。

 2日間であちこち走って給油すると、95.1km/5.29リッター。17.98。ほどほどか?.....

 ベルト周り
 クラッチをはずすのにインパクトが必要ということで、よーぜふの家まで使わせてもらいに行った。
 インパクトは無事に効力を発揮して、リアをはずす。
 クラッチを分解。特に問題はなさそう。清掃していくと、「え?銀色だったんだ?」と思うくらいにびっしりクラッチの粉で染まっていたが、全部吹き飛ばしてしまうと作動性も特に問題なさそう。
 ウェイトローラーはAD40をスプレーして元に戻す。なにもしないつもりだったが、「このくらいはやってみるか」と、ローラーを2個抜いておいた。

 プライマリも問題はなさそう。
 「マッチ棒」の頭の樹脂パーツは剥離してケース内に飛んでいた。2本は折れている。元々、用途不明、なくても支障なさそうなパーツなので、あったままに戻す。
 で、気がついたのだが、マッチ棒の働きはランププレートのガイドまたは動きをある部分から規制するもののようだ。どのくらい影響力があるのか分からないけれど。
 グリスが飛び散って周辺部にだけ残っていたのを清掃。新たにグリスを塗って戻す。グリスはWR用を持っていったはずが忘れていたので、持っていたシリコン系を薄く塗っておく。
 で、ウェイトローラーって灰色だっけ? 記憶がないのだが(後日、人に聞いたら純正の色でした)。直径は18mmで寸法に矛盾はない。重さは計らなかった。

 プライマリをはずしたら例のワッシャが入っていた。低速に振るためとか最高速ダウンのためではないか?と言われる0.8mm厚のワッシャだが、とりあえずはずしておく。
 ほとんど問題がないので、各部にグリスを塗って作業終了。
 後は、色を合わせたフロントフェンダーを着けて本日の目標作業終わり。

 さて、クラッチのウェイトローラを2個抜いて清掃しただけだが、走り出してみると、4000rpmの谷でもたつく感覚が軽くなった。最高速その他はメータ読み110km/h前後。軽い下りではメータは115km/hまで示す。100km/hまでの到達時間は結構かかるので公道での使い道はあまりなさそうだけど。
 ただ、発進のもたつきはWR2個抜きのおかげですこし解消した。今までは、4000rpmで0.5秒ガマンしていた感じだが、今は、もたつきながらも通り過ぎる。
 ギア車と競争すると、その0.2秒の間において行かれるが、そこでついた差はその後離されることなく80km/hまで着いていける感じか。まぁ、ゼロヨン云々と言わなきゃ十分な加速になった気がする。







 後は何もしないでいい?...... 「4」