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 オイル
 キャブの灯油漬けができるまでの間にクランクケースを開けてみた。ボルトにネジロックが入っている。開けたことがないのか? しかし、リアアクスルのナットが固く締まりすぎ&カバーの位置がずれているためにユニバーサルフォルダを入れる穴がふさがっている。バイク屋あたりの仕業か?
 ベルト表面の印刷はきれいで、幅は21.3mm。
 ベルトとプーリの接するあたりにカビ?が生えていた。
 プーリー周りをグリスアップしたかったんだが、後でどこかインパクトが使えるところで再作業しよう。
 オイルを換える。
 ミッションを見ると、とってもきれい。ほとんど使っていないようなオイルが出てきた。
 次にエンジンを換えたが、こちらは「普通はこうでしょう」という色のオイルが出てきた。黒いが、異常な感じはない。
 オイルポンプ周りはオイルのにじみもなくきれいだ。

 エアクリーナボックスには直径15mmくらいの穴が2つ開けてある。

 パイプ&ワイヤ
 負圧コックは角田さんに相談すると、ダメなものはダメらしい。ダイアフラムなど内部パーツだけの取り寄せができないのでダメならアッシー交換らしい。負圧コックを吸ったり吹いたりしていると出方は変わるが、吹いても完全には止まらない。少し間をおいて繰り返しても復活しないところに、おがたさんが予備のコックを届けてくれたので素直にあきらめ。
 ついでに、コックからチェックシートバルブ周りのパイプを点検すると、それほど劣化していない。
 ただ、問題が多い負圧周りだから換えておくにこしたことはない。

 ...........? !

 チェックシートバルブのパイプがきれいだと思ったら、純正じゃないじゃないか。
 純正のキャブに行くパイプはUターンするようになっている(写真上)。
 下の2本がクロスして着いていた覚えはないから、このままじゃバルブAとBが逆につながっていたはずだ。
 加速不良が出ていたと聞いているので、だれかが取り換えたのはいいが、間違った接続になっていたらしい。エアクリーナボックスの穴もあるし、加速をなんとかしようとした形跡か?

 リアのブレーキワイヤが2stオイルのパイプと干渉している。ブレーキワイヤが内側のところを、手前、外側にきてしまっているらしい。ワイヤを取り換えた証拠か?
 ワイヤをはずして奥側に移す。ついでにインジェクタを使ってオイルを注しておく。
 いずれトラブルところだろうから、ついでにフロントのブレーキワイヤにも注油。
 ついでにアクセルワイヤにも注油。メータケーブルはこの前やってある。
 フロントのメータハウジングをはずしてあるついでに、スイッチボックスを分解してCRC攻撃。
 後はキャブか? ついで攻撃が一段落したところでハンターの整備に移動。

 ガスの続き
 灯油漬けになったキャブを磨く。
 真っ黒なジェット類の、あるはずの穴を針とウェスとパーツクリーナで発掘していく。
 メインジェットなど交換したいくらいだが、メインジェットもメインノズルも欠品。社外品のジェットを調べてもらったが、外形が同サイズのジェットは#100までしか出ていない。20番分穴を広げてくれるショップとかないんだろうか。
 しょうがないから、汚いものを洗浄する。

 ジェットはなんとかなってるかもしれないが、本体の穴はどうなんだろう?? こちらも灯油漬けにした後にパーツクリーナでジェット攻撃しておいたんだが。
 フロートバルブは洗浄したが、本体側に差し込んでみると動きが渋い。本体側の付着物が取りきれていないのだろう。紙ヤスリと綿棒でバルブがスムーズに動くまで磨く。
 スタータジェットは圧入ではずせないと書いてある。見えないのが不安だが、パーツクリーナの飛沫は出口まで飛んでいるのを信用することにしておく。

 ニードルはガビガビだったが、灯油で洗浄したらまずまずの状態になった。走行8,000kmだからそんなにヘタっていることもない。

 ドレンのネジがまた固着していてナメそうになった。一番下だから、一番汚れてるのか。固い。なんとかはずして清掃。

 一通りやったので不安ながら組み上げていく。
 メインノズル。メインジェット。パイロットジェット。プラグ(パーツリストでは「メインジェット」となっているが穴がない サービスマニュアルでは「プラグ」)。フロートバルブ。フロート&ピン。アイドルスクリュー。パイロットスクリュー。
 車体に組み込む。

 オイルポンプ&コック
 前回、角田さんにコックの件でヘルプを出したついでに、不動車の眠りを覚ますときの注意点はなにかと聞いてみた。
 今、走っている機体でもオイルポンプはいろいろトラブルが多い。だから、「始動前にオイルポンプをチェックしないと、せっかく復活した瞬間に焼きつかせる恐れがある」という。なるほど。
 「オイルポンプの作動を確認するまでは混合ガスを使え」と。ごもっとも。
 オイルポンプ周りは非常にきれいだが、ちゃんとオイルが出るかどうかはエンジンをかけた状態で見ないといけない。とりあえず、4年もののオイルを排出して清掃する。
 オイルポンプのドレンを抜くと意外ときれいなオイルが出てきた。タンク内をのぞいてもそんなに汚れていない。と思いながらも、3年もののオイルだからと抜いてみると、結構黒い。
 全量捨てることにした。
 ついでに、リザーバからポンプへのオイルパイプも変更した。このパイプはクランクケースカバーを開けるときにいつも突っ張って邪魔になる。あと少し長ければといつも思っていたものだから、この機会に変えてしまうことにした。

 負圧コックはいただきものに換えてあったが、ガソリンを通してみるとやはり止まらない。
 着いていたコックを分解すると、栓になるパッキングが微妙に長円形に見える。この辺の劣化が原因かと思える。外形6.5mm、内径4.0mmのパッキングなんだが、場所からして耐油性ゴムであるはずだ。オイル抜きをしている待ち時間にホームセンターへ行って代替品がないかどうか物色したが、そんなに甘くは手に入らない。運が良くてハンズあたりにあるか?
 新品が手に入らないので、ゴムをもんでみたり、シリコングリスに漬けてみたりして再装着。コックを換えてみると、止まった?
 止まったはいいが、今度は出てこない(実は負圧のかけ方が間違ってたんだけど)。出ないのは使い物にならないわけで、また、止まらないコックに換えてともかくキャブレターを装着。

 電気、ガス、水道....オイル
 とりあえずそこそこ揃ったので誘惑に負けてセルを押してみる。

 きゅるる きゅるるる カポカポカポ....

 妙な音だがかかった。すぐに止まったがアイドリングしてくれると思う方がおかしい。
 動いたじゃん!
 音が変なのは、エアクリーナボックス開放だったから吸気音が大きかったためらしい。

 とりあえず、キャブを煮詰めれば動くのか???

 が、しばらくすると、ガスがこぼれてる。着いて無かったので作ったばかりのドレンを伝ってガスが流れ続けている。

 オーバーフロー

 コックで止まらなくても、フロートバルブでなんとかなるかと思っていたのが甘い。
 フロートバルブも相当痛んでいて、特に上部のゴム部分など自分でも疑わしい状態だった。結局交換か?
 液面は?と思って、ドレンを上げてみるとメインノズルからガスがあふれてくる。フロートバルブはまったく機能していないようだ。
 ドレンからガスを抜く。

 日が暮れて屋外作業終了。コックをいじってみる。
 いじったコックでは、一度、ガスが止まっているのでパッキングを点検。組んでみてガスを注してみる。
 あれ? 止まらない。
 パッキングをはずして、背面のスプリングをちょと延ばしたりして、また着けてテスト。
 今度は負圧をかけても出てこない? スプリングをいじりすぎたか?.....
 いろいろ試して、負圧をかけるとちょろちょろ出てくる感じになった。少し、流量が足りないか?
 ま、また明るいときに試してみるしかない。

 キャブ
 キャブのフロートの高さは、ガスケット面、ガスケットをはずしたところから24mm±0.5mmが簡易設定基準となっている。測ってみるとほとんどあっている。
 フロートバルブの動作を点検してみる。水を通してみると、フロートを上げていれば水は止まる。
 オーバーフローするとすれば、実際にはフロートを指で押さえるほどにも力がかからないのか、コックがダメなために圧力がかかりすぎているのか。ともかくゴム部分の劣化がありそうなフロートバルブは交換することにして、注文する。
 キャブのフロート室の周りにガソリンがこぼれた跡があった。
 ガスケットを見ると弾性がありそうにも見えない。ここから漏れたらしいので、フロートバルブと一緒に注文すると欠品だそうだ。ガスケットは、やろうと思えばなにか補修や再作成する方法はあるだろうが、困ったものだ。







 何を換えれば動くのか?...... 「3」