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 ダイノジェット2

 発進する。
 ん? クラッチをはなそうとした瞬間にトルク感の違いがある。
 さっきまでは、4000rpm以下は半クラを探り探りだったのが、下からトルクがかかって車体が動き始める。

 動きだす。住宅街の裏道で加減しながらでも、さっきと違う。

 幹線道路に出る。スタートからスパッとクラッチをつないでも加速していく。
 アクセルを開ける。これがリッターだよなぁ。
 エンジンを積み替えてから、初めての感覚でFZRの純正状態がどうだかわからない。馬力、トルクが純正より出ている保証はないが、いままでとはケタが違う。
 思わず、アクセルが開く。
 タイヤを換えて以来、足回りも自由に動く。
 足とパワーがそろったところで自由自在に動く。
 サンダーキャットで衝撃を受けたレベルに近いくらい、別のバイクになっている。
 ついつい右手がかえっていく。
 アベレージをあげても不安がない。体感速度も落ちているようだ。今までのブレーキング感覚で停まろうとすると、停止線をオーバーする。
 裏を返せばブレーキがプア−ともいえるが、慣れでカバーできる範囲かな。

 ヨーゼフもGSX−Rよりいい加速をしているかもしれないと言う。
 今までの苦労で、ファイナルをショートに振ってあるせいもあるはずだが、自分でも違うとしか言えない。

 これでやっと、いまどきの普通のバイクらしくなったのかもしれない。
 すくなくとも、整備不良の旧車で苦労していた感覚からは程遠い。
 減速して、2000rpmから再加速しても、タイムラグはあるものの今までのようにクラッチを操作する必要がない。1速で9000rpmまで一気に吹け上がることを確認した。
 途中でヨーゼフと別れる。
 三京に入って、4速で9000rpmを超える。今日は装備が軽いのでここまでにするが、今までの頭打ち感、メカの不安感がなくなっている。
 足回りとのバランスで今までの2割増のスピードでコーナリングできる。

 冷静になると4000rpm程度に若干の谷がありそうだが、気になるレベルではない。こぉぉんなもの今までに比べれば......。それだけ今までが不調だったのか。
 ちょっと大きめだったエンジンの振動もキャブのバランスを取ったせいか小さくなった。まだ残っている部分が正常な範囲だといいのだが。

 今晩のところは、いいことばっかり。
 そのうち煮詰めなおすところがあるかもしれないけど、ストックで乗っていると思えばそれで済んでしまうだろう。
 さてと

 昨日の今日、ということでは今回の大改修はひとまず終了したといえるだろう。

 いたずらにスペックにこだわる改造をしようというのでもない。

 完成!

 ひとまず完了宣言。

 おつきあいさせた皆様ありがとうございました。
 Webやメールでアドバイスをいただいた皆様ありがとうございました。
 特に作業をしていただいたヨーゼフ様、でべ様。見物していただいたま様。
 と、ご亭主を呼び出されまくった各位の奥様、お子様がた。

 これだけのことをショップに頼んだら工賃だけで100万円かかるという噂もあります。
 ありがとうございました。

 で、残る課題は
・ガソリン漏れ
・ハンドルを換えてミラーの視認性が悪くなった
・バーエンドのウェイトがないタイプのハンドルになったため振動が出る
・リアブレーキの効きが甘い
・カウル周りの取り付けを見直したい
・ジェネレータが劣化してるかな?
・チョークを活かそうか
・振動がメカトラブルでなければいいんだが
 というわけで、やっと日常メンテナンスと、やらなくてもいい範囲の課題に戻った。

 わぁぁい、もうやりたくないぞぉ。

 GSX−Rに手をいれるなら手伝うぞぉ<ヨーゼフ。
 ヨーゼフ様ほど特殊なことはできないけど。




 きっとたいした内容にはならないだろう 「16」(もう終わりかも)