FZ1000 Diary Part51 FZ1000 Diary Part53 The Index of FZ 1000 Diary HOME

         
   雑誌デビュー
           
     「10万キロ超えたFZに乗っている人いませんか?」
    という書き込みが掲示板に出た。

 はぁ〜い と、無邪気に答えたら、じゃ某月某日某所に来てください。ということになった。
 なんらかの形で雑誌に載ったのは何回かあるが、特集に呼び出されるのは初めてだ。
 定番のローソンカラーでなくていいんだと。

 で、洗車くらいしなければと、申し訳程度に洗ったけど、付け焼き刃でどうにかなるわけでもなかろう。適当にお茶を濁して、のこのこ出かけた。

 途中、勝鬨橋を渡った先で106,000kmを超えた。
     10万キロを超えたのは去年の10月? 1年強で6,000というのは、乗っていない部類でしょう。この際、少しでも多い方がいいか?

 まず撮影して、その後、しばらくインタビューをされた。

 撮影が終わる頃、「工具を持っていたら見せてください。」と言われた。

 え?! 持ってませんけど。 車載すら積んでこなかった・・・・

 そう答えると、「そうですか。カスタムの取材をすると立派な工具を持ち歩いている人が多いものですから」と。

     出先で何かあると困るから工具を持ち歩くのだそうだ。

 「用意周到」と自慢げに工具を見せる姿が思い浮かぶが、それは違うだろう。

 あぁ、そうなのか。 整備にうるさい山田が、出かける前にきっちり整備するから、工具は持ち歩かないと言っていた。第一、車載なんて使えるものがない、と。その意外な言葉に驚いて以来、僕も車載工具すら気を遣わなくなった。というか、ETCを載せた都合もあって、車載工具を降ろしたままにしてしまった。

 きちんと整備してるとは言い難いけれど、ツーリング先で工具が必要になるようなバイクでは友達に遊んでもらえない。年に数回、1,000km超のツーリングに行くが、その度に帰ってこられるか心配になるようでは意味がない。いきなり呼び出されてもなにも考えずに出かけられるつもりでバイクを維持してる。社外品よりも同クラスの純正流用をしているのも、取りつけに溶接や切削が必要なものを避けているのも、メーカが使っているものの方が安心だということもある。インタビューにもそんなことを答えておいた。

 本音は、金があればワンオフしていたかもしれないけど、それ以上に金があれば買い換えているでしょう。とも。

 インタビューから2週間余りで、雑誌が店頭に並んだ。

 10万キロ走破のバイクの特集を見てみると、カスタム誌なのに、やはりカスタムしたバイクは少ないようだ。
 言い方も微妙だが、カスタムというよりは走るために修理、手を入れたものという感じが強い。

 格好だけでいつ壊れるか不安を抱えながら10万キロ走るバイクもオーナーもいないということだろうと納得した。


   ブラックアウト2
           
     さて、気がつけば、今年のダイアリーは5(+5)件しかない。

 修理も安定してきて、普通のバイクになったということかと慢心していたら、ある日突然のブラックアウト・・・・

     ほぼ習慣になりつつある、日曜朝のお茶会が終了、エンジンスタートしようとして、目の前のサイドパネルが欠けているのが目に入った。

 別に前からのことだが、目に入ったついでに写真を撮ろうと思って、ハンドルを振った。

 写真を撮って、改めてセルを回そうとすると、動かない。

 え?! なに?

 うんともすんとも言わない。

     普通に走ってきて・・・・ 写真を撮る前は、一瞬、ヒュルとか言わなかったっけ?? ニュートラルとか点いてなかったっけ???

 とにかく、なんにも反応がない。

 気がつけば、ニュートラルランプもETCのインジケータも点かない。

 え? 全滅?・・・・

 連れを先に行かせて、考える・・・・

 全滅ということは、メイン系? あの溶けるコネクタとか?

 タンクを持ち上げて配線を見るが溶けてはいないようだ。タンク下からカウルまでの配線をいじってみても反応がない。

 仕方なく20分ほど押して、ショップへ。

 途中、休み休みしていると、燃料計の針が動いている??

 キーが入れっぱなしだったのだが、かすかに燃料計が0以上を指している。

 え? でも、他のランプ類は沈黙したままだ。燃料計もレッドゾーン以下をかろうじて指している。燃料は半分くらいはあるはずなのに・・・・

 つまり・・・・  断線ではなく、電気がない??・・・・  ランプ類も光らないほど?・・・・・

 朝、走ってきたのに?・・・・

 とりあえず、ショップの内装作業を手伝って・・・・ 一段落したところで、友人のバイクのバッテリーを借りる。

 バッテリーをはずして、無理やりつなぐと、セルは回った。エンジンがかかった。
 バッテリーをはずしても、エンジンは回っている。配線を元に戻し、エンストしないことを祈りながら、そのまま帰る。

     で、帰り着いた。

 早速充電すると、充電器のメータはたいして振れない。フルとは言わないが、異常とは思えないレベルまで回復している。

 25kmほどを帰ってくる間に充電が完了した?

 その後、異常は再発しない。再発しないと直せない。だから電気系はやっかいだ・・・・

 異常発生時、ハンドルをこじったことを考えて、配線をいろいろコネまわしてみても、症状は出ない。

 その後、年を越して1月以上、普通に走っている。
     バッテリーも、また中国製、なんちゃってMFを買ってきたが、異常が再発しないので、換えてもいない。

     再発が怖くて、点検しているうちにキーを入れっぱなしで一晩置いてしまった。
 充電すると、メーターはヒューズが飛びそうなくらいに振り切れている。充電器のヒューズは以前に切らして、いいかげんなものに付け替えているから、ひょっとして純正なら切れていたのかもしれない。
 ダメかもと思いながら、長時間充電していると、復活した・・・・

 んで、またそのまま使えている・・・・

 それはそうとして、ブラックアウトの原因はなんなんだ?

 そういえば、ホーンが時々鳴らない。

     鳴らない理由は、端子が外れるからだとわかっているが、ホーンってマイナススイッチで、ホーンまでは常に電気が来ている。もし、プラス側が外れているなら、それがどこかにショートすれば瞬間完全放電してしまうかも・・・・

     そう考えて、端子の電圧を測ってみたが、外れる方はマイナス側だったらしい。
 ホーンが原因で放電したなら、ホーンが鳴りながらでなければおかしい。

 とはいえ、外れてばかりなので、車検対策のためにも端子を取り替えた。それでなんとかなったようである。

 その後、一度だけ、怪しい症状が出た。

 夜にエンジンをかけようとして、始動前にハンドルを動かすと、ジジジという振動音がした。

 音を出したのは、リレーか?

     リレーに異常電流が流れたとすると、リレーのある回路はウィンカー系か、ヘッドライト系か?

 また、配線をいじってみるが再発しない。

 しかし、HIDに換えたため使ってないヘッドライトの配線の一部の処理が怪しいのを発見した。

 途中で切った線が、そのまま宙に浮いていた。
 これが、アースに接触すれば、ショートということになりそうだが、問題は、ヘッドライトがオンのときにしか伝記が来ていないはずだということだ。

 ブラックアウトのときは昼間だったが、ヘッドライトは点いていたのだろぷか?
 記憶にない。

 ともかく、害になりそうなことは確かなので、絶縁をやり直した。