FZ1000 Diary Part25 FZ1000 Diary Part27 The Index of FZ 1000 Diary HOME

         
   謎のキャブレター
           
     ごろごろ感が気になる。
 キャブが原因とは思えないが、原因を特定するためにも、周辺要素を消去したい。
 ずいぶん前に、換装しようとして、濃すぎたために放置されていたキャブを再整備することにした。

 MJを確認すると、#1&4に132.5。#2&3に130を入れていた。今、使っているMJはダイノの#145で、MJは小さい。となると、PJが#45、SJ#65だったことが濃過ぎた原因と思われるから、PJを#40、SJを#60の純正に戻す方針で再挑戦。

 PJとSJで各4個。興味ない人には小さなネジにしか見えない5,000円相当のパーツを持ってでべがれに行く。
 まずは、預けっ放しだったキャブを取り出して、PJとSJを純正サイズに換える。
 後は見ないことに、するはずだったが、一応、ダイアフラム側を開けてみるとダイアフラムが歪んでいる。使わない間に硬化したか?
   
 山田の指示で、ガソリンに漬ける。
 プラグは換えてからそれほど経っていないし、この前、点検しているので、ノータッチ。エアクリーナはノーメンテなので中性洗剤に漬けておく。

 ダイアフラムがなんとかなったところで組み立てる。
 しかし、なんとなくいじってみると、#4のスライドバルブは他に比べて動きが渋い?
 気にするなという指示を無視して、今使っているキャブのものとダイアフラムを交換する。
 多少違和感はあるが、まだましか?
   
 エンジンに組んで始動。

 くさい。煙は黒い。

 え? 前回の再現? しかし、ジェット類は標準。MJが大きいにしても、今使っているキャブより小さい。

 エアスクリューの戻し量は、3GM純正で3回転と書いてある。今朝まで使っていた方はほぼ1+3/4回転戻されている。この違いはなんだ? ダイノが入っているからか?
 キャブのエアスクリューを3回転、2+3/4、1+3/4と変えてみても濃すぎることに違いはない。

 変だ。
     スライドバルブがさっきはずしたもの以外は振動していない。アクセルを開けても、どれも開いていかない。開くほどの回転数でないにしても、振動もしないのはおかしい。
 一度はずして、内部を確認。残りの3個も、今朝まで使っていた方のダイアフラムと交換してみる。

 大差ない。まだ濃い。換気の悪い屋根の下では目が痛くなってくるほど。
 またはずして、クリップ位置を下げてみる。濃すぎるのなら、本当は逆だろうが、すでに、クリップはトップにあったので、ともかくずらしてみる。

 よくなった気もするが、本質的にはダメだろう。

 何か変だ。今朝まで使っていたセッティングより薄いはずなのに、明らかに濃い。SJとPJが濃い原因だという予想ははずれたらしい。
 こうなったら、ボディが違うとしか考えられない。3GM用として入手して、外見もまったく一緒。パーツも互換性があるのに、なぜか濃い。後記型とかで基本的に何かが違うのか、どこかが詰まっているのか、油面がずれているのか。湯面や詰りで4気筒ともダメになる? 改造されているのか? どれも考えにくい。

 結論が出ないので、ボディをあきらめる。今朝まで使っていたものに戻す。

 そもそも、今朝まで使っていたものを換えようとする理由は、フルエキで走らせるために、ダイノジェットを入れて濃い目のセッティングになっているからだ。とうの昔に、フルエキをEXUPに換えたのに、キャブだけ戻していなかったから、標準セッティングに戻したいのだ。

 ダイノの変更点は、エアインテークを1つつぶしたこと。ダイアフラムの穴の拡大。ニードルの変更。MJの変更の4点だ。このうち、ダイアフラムは、亀裂が入ったので、すでに標準に戻してしまったはず。ニードルは、今回使おうとした、標準にみえるテーパー形状のものと比べると、下端までほとんど太さの変わらない円筒形状のものが入っている。これって、ダイノのニードルか? とっくに換えたつもりでいたが、標準形状でないところを見ると、ダイノなのだろう。それにしても、褶動部がかなり磨耗しているから、それだけでも標準品に換える理由になるだろう。MJも、新キャブ用に用意してあった#130と#132.5を使う。
   
 これで、エアインテークの盲蓋を除けば標準に戻る。はず。

 さっきの新キャブからパーツを移植して、再構成して組む。

 正常に戻った。排煙も黒くない。しかも、4連メータを着けていたのだが、アイドリング状態で、さっきの新キャブより負圧がかなり上がっている。ほぼ2倍。
 やはり、故意にか、形式変更でか、なにかのトラブルでか、ともかく、ボディの差がすべての原因だったように見える。

 すでに日も傾いている。適当なところであきらめて賢明だったようだ。

     他人任せで、山田にバランスをとってもらう。
 いろいろ、試した結果、エアスクリューは3・1/2回転戻しにしてもらった。

 薄くて、低回点のパワーが落ちるかもしれないと言う。

 外装を戻して食事。
 久々に会って話しこんでいると、いつのまにか12時も回っていた。
 帰りの道で、確かに低回点に力がない。3,000回転以下では、半クラを使わないと加速しない。
 250ccに乗っているつもりならこんなものかもしれない。
 そのうち直そう。

      整備データ
   

May.12,07 90,897.7km MJ、ニードル交換
   点いたり消えたり
           
     ウィンカーが点いたり消えたりする。
 いや、当たり前じゃなくって、作動したりしなかったりする。

 しばらく前に気付いたのだが、走行中にウィンカを出しても点かない。
 症状は時によって違う気がするが、おおまかには
   停止中は運がよければ点く。
   点いているときに走り出すと消える。
   点かないまま、止まると点く。
   ときどき、走ってても止まってても点かなくなる。
   ときどき、走ってても点くことがある。
   点かないときはハザードも点かない。

 症状からは、オートキャンセラが常にキャンセルしていると推測できる。

 点いても走り出すと消えるのは、オートキャンセルが敏感すぎる?
 キャンセラはリレーとメータ内のセンサとから構成される。
 ハザードも点かないから、スイッチ側の異常の可能性は低い。
 点かなくなっても、しばらくしたら点いたりするのはコンデンサーとかの異常が臭う。
 症状から、センサよりリレーが怪しい。
 確証はないが、センサだとたぶんメータごと交換? 面倒だ。 リレーであることを祈る。

 かくして、ネットオークションでリレーを探しはじめる。と、2GH用(? 2LL品番)の中古品が2,600円で出ていた。ラッキーと思ったが、ちょっと用心する。
 呑田に問い合わせて3GM用の品番を確認する。回路図的には同じものと思ったのだが、端子数が合わない。3GMでは別のリレーと1体になって部品が変わったようだ。2GHの方は、端子数も表面の記号もそれらしい。で、新品価格は5,912円。
 やはり、中古かと思ったが、ここまできて、中古と換えて動作不良だとなにが正しいか分からなくなる。仕方がないから新品を発注。

     



     いろいろ.......「27」