FZ Repair Diary 16 FZ Repair Diary 17 The Index of FZ Repair HOME
 お出かけ そして....
 ツーリング
 朝、6時集合。めづらしく早起きして集合場所へ向かう。
 7時出発。


<=寝る人 ※ 同時刻に自宅で寝てる人もいた!?


 スタート地点で解散。現地集合みたいなツーリングでいっせいにバラける。
 とりあえず、目の前にいるやつについていくが、高速の乗り口が変だ。
 首都高の1番近い入り口をパスして、2番目も通り過ぎそうになっている。
 2番目から入ると、いいルートではないのだが、どこから乗るのかわからないようでは不安だ。先行者の意図が読めないので、あきらめて2番目の入り口に向かう。
 高速に乗ってすぐに、なにか落ちた。
 とっさに免許証とか、落としちゃいけないものをチェックする。バイクのフロント回りから落ちた気がするが、はずれた部品も思いつかない。いまだに何が落ちたかわからないのだが、わからないものだからどうでもいいだろう、とそのまま走る。
 2番目から乗った関係で、箱崎回りになってしまった。
 前を走っているバイクが渋滞につかまっているのに追いつく。
 すぐにパスしたが、向こうは後をくっついてくる。
 朝からそんなに無理してもしょうがないので「ちょっと速め」くらいで渋滞をくぐっていくと、いいペースメーカーになってしまったようだ。
 そのまま、向島、小菅経由で東北道方面へ走る。
 他のバイクにも追いついてダンゴになったり抜いたりしていると、外環の分岐を超えてすこしすいてきた。
 20km/hほどペースを上げていくとまもなく浦和のゲートだ。

 と、ゲートを目前にしてFZがガス欠のように失速していく。
 ともかく、路側帯による。
 クラッチを切るとエンストする。
 惰性のある間に、クラッチをつなぐと火が入るが、そのまま加速できる状態ではない。
 料金所手前の導流柵の内側に逃げ込んで停止した。7時半くらい。

 なんだ?
 気を落ち着けて、なにが起こったか仮説を立てる。
 オーバーヒート。でも、昨日は都内の渋滞でレッド寸前までいったが止まりはしなかった。
 エンジン換装後、7000rpmを越えられるようになったのは最近。首都高すり抜けと東北道区間で30分近く高回転キープして、今まで出なかった症状が出たか。
 昨日、フューエルパイプ周りをいじった。なにかおかしかったか。あるいは、高回転キープに750のフューエルポンプでは力不足か。

 昨日いじった部分から点検する。
 フューエルラインがエンジンに接触しているか?
 パーコレーションでも起こしたかもしれない。
 取り回しをチェックしてタイラップで留め、エンジンが冷えるのを待つ。

 エンジンは冷えたが回復しない。

 キャブのフロート室のドレンを緩めてみる。
 ガソリンは出てくる。
 量は十分なんだろうか。
 フューエルポンプが750のままだから、初めての高回転連続運転で供給不足になったかも。
 でも、それなら、ポンプの作動を確認した後でアイドリングくらいはするはずだ。
 セルを回すとなにかのはずみで一瞬ふけ上がり、そのままストールする。
 プラグキャップがゆるんでいないことを確認する。プラグもはずしてみたいが、タンクとヒートガードをはずさなければいけないので、路上でやる決断がまだできない。
 8時頃、朝、寝坊したと連絡が入ったでべが通りかかる。

 2人で話しながら、トランポをもっている友人数人にヘルプの電話をしてみる。
 今、東名を走っているとか、仕事中とかでつかまらない。

 タンクの錆が回ったか。しばらく2人で悩んでいたが、回復しそうもないのででべを出発させて見送る。

 料金所まで押して歩き、ゲートのおじさんに「出たい」というが、ともかく料金所をくぐれ、その先でなら何時間停止していてもいいと言う。
 お役所回答だなぁとは思ったが、まだ回復させたい気もあるのでともかくゲートの先まで押していく。

 料金所を越えて停車。荷を解いて再度点検を始める。
 フユーエルラインに無駄があるので、切って取り回しを短くする。
 エンジンがかかった。
 ん?そういうことか?
 でも、それじゃ走り出したらまた止まるんじゃない?
 エンジンをかけたまんま荷造りをしようとしているとまた止まった。
 そのままでは、もうかからない。

 
こぉぉんなところでこぉぉんな格好してました  
後ろに見えるのは料金所
 でべの言う通り、キャブがつまったのかなぁ。
 タンクを降ろし、フロート室を開けてみる。
 何を思ったか6番のスパナまでもっているのでキャブを開ける。
 3番のフロート室がちょっと汚れているようだが、メインもパイロットもジェットは詰まっていないようだ。
 2番のガソリンはきれい。1番、4番はキャブをはがさないと開けられない。ここで、そこまでやるか?
 まだ、エンジンはかからない。
 その他チョコチョコやっていると、10時を過ぎた頃、バッテリーが弱ってきた。
 燃料系とエア系はできる範囲で清掃点検したからかかる望みもあるのだが、セルの音が弱々しい。

 近くに止まっている車にブースターケーブルを持っているか聞いてみようかと悩んでいるところへ、朝電話したま氏から友達がトランポ出してもいいと言っていると電話が入った。
 交換条件を無条件で飲んで、来てもらうことにする。
 来てもらうなら、「直ったからもういい」とも言えないし、タンクを組みなおしてただ待つだけにする。

 暑い。

 料金所付近には自販機はない。人だけフェンスを越えて水分を探しに行く。
 なんにもない。
 ルートしだいかもしれないが、浦和料金所周辺にはなぁぁぁぁんにもない。延々歩いて森の中を迷ったりしたがなんにもない。
 かろうじて、料金所付近が道路工事中で、そこの作業所の中にジュースの自販機を発見。
 2缶買って、近くで一息入れる。
 2缶とも一気飲み状態だったので、さらに2缶買って料金所へ戻る。戻る道でもほかには自販機もコンビニもなんの店もない。すごいところだ。

 11時。小さな日陰で休む。革パンもジャケットもとっととジーンズとTシャツに替えた。
 12時。ちびちび飲んでいた1缶がなくなる。寝る。
 13時。連絡から2時間経ったのでそろそろ救援がくるか、と思っていたら、「今出ました」とメールが入る。
 え゛?!

 結局、15時半に救助隊が出現。料金所前で故障してから8時間、炎天下で立ち往生したことになった。

 予診....
 結局、救助隊の都合と熱射病のためFZはジャンクヤード「ま」に直行、入院となった。
 翌日、バッテリーの充電後、予診したドクターたちによれば「火が飛んでない」そうだ。
 コイルかイグナイタか。
 停止の状態からは2気筒以上が同時に沈黙したはず。1気筒の異常なら750でも走って帰れた(おやじキャンプ)。
 一瞬、吹けあがったり、一時的にアイドリングしたとかの状況を考えて、電装系の致命傷は予想していなかったのだが。
 コイルならば2気筒が同時沈黙するはず。
 イグナイタユニットならば6万5千円????????
 イグナイタのはずはない。イグナイタじゃないに違いない。
 イグナイタじゃヤダ
 そうだ、きっとピックアップだ.........



 あぁ困った困った..... でもすぐ直ったから 元に戻る







 なかったことにしよう....
 予感はあった。

 予診で「火が飛んでいない」と聞いたときから、電装系のユニット故障か、コネクタ類の損傷か、接続不良か.........

.....接続不良??? だったらなんの大騒ぎなの?
 
2週間ぶりに預けてあったFZに対面する。

 まずは、ラーメンを食べにいったり、作業スペースを確保するためにも家主のお手伝いでガレージの整頓にしばらく時を過ごす。

 手が空いてきた頃、FZの点検を始める。
 予診でパネルをはずされ、むき出しになったままのコイルからチェック。見える範囲ではコネクタは正常。ユニットも外傷などない。

 サイドパネルをはずし、イグナイタを点検する。コネクタは正常....... あ

 3GMのイグナイタ(CDI)を動作させるために アースした線がはずれている。
 ナットも目の前に転がっているので、そそくさとつなぐ。

 エンジンをかける。かかった.....................................。

 異常(正常?)に気づいた友人たちが振り返る。
 「アハハハハ  直った........」

 あの1日はどこへ行ったのだ? 自分が一番悲惨だ(T_T)
 いいわけはやまほどあるけれど、言っても一番むなしいのは自分だ。

 ばっきゃろ〜〜ぉぉぉぉ   というわけで なかったということに。

 こんなとこまで読んでないで..... 元に戻る