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   ほたる
         
    翌週、どういうわけか、またキャンプである。

 2時間もあれば着く場所だ。

 環7から甲州街道へ回る。が、環7の工事渋滞ではまる。

  
 甲州街道へ出ても、渋滞でそれなりにしか走らない。府中までで、1時間。

 日野バイパスに入って、やっと自由に走れる。

 渋滞の中で、アクセルワークを考えていたのだが、ふと気付いた。

 ガッと開けて、シフトタイミングで一瞬戻して、次のギアで一瞬もたつく。

 全開加速のフィーリングがあわないのだが、1速のまま引っぱり続ければ、相応の加速をする。

 どんつきエンジンという噂はあるらしいのだが、これはなぜ??

 え? TPSとか?? アクセルグリップの位置に反応されてる??

    TPSって憧れの装備だったんだが、そのせいでなにも考えないで走れと言われてる? TPS装備のインジェクションってバイクが勝手に考えてくれる??

 16号から411へ。

 あきる野まで、1時間半で着いてしまった。コンビニで時間をつぶしたが、それでも30分以上早い。

 目的地を通過して、山へ向かって、車がいなくなる奥の方まで行ってみる。

 ひとりで流していれば、たいした速度になるわけでもないが、久々に斜めの地球を見る感覚を思い出す。

 それにつけても、4速固定?

 そうなのだ。
 シフトミスをしても、インジェクションが勝手にやってくれるから、エンジンが、シフトせい!というフィードバックを返さない。それでいて、それなりに走ってしまう。

 これ。ばかになる。

 これまで、ハンデを埋めるために操ってきたノウハウが一切要らない。

 あればあったで有利なはずなのに、磨かない牙は錆びて落ちていきそう。

 スクータ生活でさえ、シフトを忘れるくらいだ。この機体で峠を攻めても、怠惰な操作で、それなりの効果が返ってくるようになれば、それが当たり前になって終わってしまうだろう。
 楽しくないとは言わないが、マシンに遊ばせてもらっている感覚が強い。で、その感覚すら忘れていくことが怖い。

 キャンプ場に戻る。
  
 ほぼ定刻に着くと、世話役がすっかり準備を整えている。

 挨拶して、ビールなどもらっている間に、すっかりお客様モードで宴会が進行する。

 すでに6月後半。蛍の最盛期は逃しているはず。しかも、蛍は宵の口しか飛ばないから、ほとんど見られないだろうと思っていたのだが、明るいうちから飲んで、酔っ払ってのダウンから回復しかけた頃、すっかり暗くなった川面に蛍が飛んでいた。
 気がつくと、23時を過ぎても、1匹、2匹はふらふらと飛んでいる。
    発行物体が飛んでいるのを見ると、撃ち落したくなってしまうというのは、無粋か? びょ〜きか? 本能か?

    最初のダウンから酒を控え、風呂に入って、24時過ぎ。ジャケットに浴びせられた酒が匂うが、人は回復したようだ。アルコールも十分に抜けていそうなので、寝に入る人たちを見送って帰路に就く。

 来た道は、直線距離では近いはずなのだが、この時間、大通りに出た方が早いだろうと、八王子に抜ける。

 日野バイパス手前で、おとなしくしているところを抜きに来たZZRをかわしてバイパスへ。

 コーナーと最初の信号で差をつけると、くっついてはくるのに、前に出なくなった。

    なんか、おもしろくないが、これ以上、って、下道で0.8越えるのか・・・・

 環8まで来ると、土曜の深夜だから? 揃いのカンバン背負ったおにいさんが2台。
 あのカンバンって実在したんだっけか??
 信号3つまで付き合ってあげて246へ。

 あ? ZZRとかカンバンとが相手になったってことは、全開加速もそれなりにできてる?
 まぁ、3速目くらいで、一瞬、エンブレがかかるのは扱い切れてない課題ではあるが。

 ガソリンを給油。
 ん? 期待よりたくさん入る? 結局、リッター16を割らない程度。

 燃費悪い? ほんとんどの信号で全開の練習してたら、こうなって当たり前?
 とはいえ、先代のFZよりはいいのだろう。

   




    なんとかなるのか?........ 「9」