FZ1000 Diary Part10 FZ1000 Diary Part12 The Index of FZ 1000 Diary HOME

   点滅式ヘッドライト
         
     車検に受かって一安心したその日。
 午後から仕事に出て帰りは夜。
 久方ぶりの走りで、即配のホーネット250にインを差されたりして、さすがに素人。
 無理する気もないところにXRがうるさいので抜いたら、なにか変?

 HIDのビームが点滅している。

 低レベルなバトルをしながら考える。
 今、ハイビームは点いていない。昨日、念のため、ロービームも点けられるようにと、電源をHIDの電源ラインからとってしまった。それで電圧が降下しているのか?
 今までと違って電圧が低下するならば、ロービームの効率がよくなって通電量が増えたということか? 単に共有したラインが細いか?
 そこそこの回転数で走行中−なぜか、アイドル近くの方が安定点灯するんだが−に電圧が足りないならバッテリーというよりは−バッテリーもあるだろうが−発電系?
 ロービームは点かないようにしてもいいんだが、もともと強い電源系ではないから対策しないと。
 ちょっと前に、BBSでTZKさんが充電系チューンのレポートをしてくれていたなぁ。まねしてみるか。

     アーシングのまねごとは、エンジンからバッテリーまでジェネレータ経由でしてある。
 ヘッドまで伸ばすか。

 配線図を調べてみると、TZKさんが推奨する回路ってジェネレータにつながる線を全部取り替えることに近い。ジェネレータだけメインハーネスから取り出してしまいましょう。
 そうすれば、メインフューズは後付でなく純正のものを使える。純正のコネクタもリフレッシュする。

 ところで、ライト用の線は2.0sqという線を使ってるんだが、ジェネレータのラインにもこの線でいいのか?
 ネットで調べてみると、あまり出てない。書いてあってもページによって違ったりする。どれを信じればいいの?
 2.0sqで20Aという説があったから、低めに見て3.5は必要と思えばいいか。

    が、3.5なんてホームセンタにない。2芯のケーブルで3.5×2というのはあったから、バラせばいいんだけど。
 カー用品を見てみると別用途のヒューズつきとかで5.0があった。そういえば、セルモータリレーの線はこのくらいかもっと太かったか。

 3.5か5.0を求めて秋葉へ。5.0はなく5.5? 最低10m売り?! 2軒目は5m?? 3軒目で、5.5の端材、2.5mなりを発見。


電線の太さ 許容電流(12V)
0.5 sq 約5A
0.75sq 約10A
1.25sq 12.5〜15A
2.0 sq 20〜27A
3.5 sq 35〜37A
ウェブで見つけた値の平均?
   電装チューン
         
     5.5sqとハンダゴテを担いでガレージへ。
 途中、エンジンは怪しいほどスムーズに回る。低速からの加速もしっかりしていて、これだけのパワーがあったらトレーシーなんかに絡まれる余地はない。

 配線図を持ってくるのを忘れた。まぁ、やることは単純だから何とかなるだろう。
 ガレージについて外装をはがす。バッテリを下ろして、スタータリレーとヒューズボックス周りを引き出す。
     まず、ジェネレータ。
 カバーをはがして、レクチファイアを露出させる。見るからに細い線が使われている。せいぜい1.25sq?
 リードの色を確認して、ニッパで切る。さぁ、後戻りできない。

 元のリードがくぐっていたブッシュの穴を5.5sqが通るように拡大...... が、適当な工具がなく探し回る。細めのマイナスドライバでこじる。ドライバの軸に紙やすりを巻いてこする.... 埒が開かない。棒やすりの柄を突っ込んでまわすのが一番効果あるようだ。そんなこんなで穴にリードが通るようになるまでに1時間?
     ブッシュに通して作業再開。レクチファイア側は直接ハンダ付けされている。ここに5.5をハンダ付け。反対側は丸穴の端子でネジ止めされているので、端子にハンダ付け。この端子細いなぁ。しかし、ネジ止めされている先が狭いところなのでサイズアップできない。
 できるだけ根元までハンダを盛って気休めにする。
 レギュレータのカバーを閉じる。ま、OKでしょう。

 5.5をフレームに沿わせて、配線を考える。
 2本とも、レギュレータから真上に立ち上げて、T字に分岐して前はメインスイッチへ。後ろはフューズへ。余ると思っていた2.5mで、丁度の長さになった。
    メインスイッチの「燃えるコネクタ」から赤と茶の線を抜く。コネクタから端子を取り出そうとしたが、なんとしても抜けない。
     なぜ? 爪はちゃんとこじっているのに。またまた、1時間近く格闘して埒が開かないので、コネクタをあきらめ、ぎぼしで接続。メインハーネスから出ている赤と茶はビニールテープと熱収縮チューブで絶縁。
 絶縁のため、ギボシの保護カバーをかぶせるが、ありあわせのギボシは2.0用なので入らない。また30分近くかかる。
 後ろ側、まずは楽なメインフューズ。コネクタを抜いて端子を引き出す。こちらは何とか抜けた。
 コネクタがフューズボックスにはまる形式なのでこちらはコネクタを使わないわけにも行かない。メインフューズを接続し終わり、スタータリレーを元の位置に収める。スタータリレーとメインフューズの間のリードも、太いがいいかげん古そうなので交換したいが後回し。

 次は、ヒューズボックス。現物を見て、少し悩む。
 配線図ではプラス側は1本線なのに、ヒューズボックスに入っている線は4本。
 図の左(1FMの配線図)のように+側(赤い線)が1本にまとまっているものと期待していたら、右の図(2LMの配線図)のようにハーネス中で分岐して4本別々に接続されていた。
 テスターで導通を確認すると全部抵抗0。やはりハーネス内部で結線されていることは間違いない。
     どうするか? 1本にハンダ付けすれば他にも電源は回るのだが、そもそも細い線を使うのがイヤというのが作業の目的。結局、4本を剥いて、ジェネレータからの5.5とまとめてハンダ付けすることに。
 4本を剥いて、まずその4本をリードの芯線で束ねてハンダ付け。そこへ5.5をハンダ付け。
  う、うつくしくない.......
 「イモ...」とか思っていると、「イモハンダ」と声が飛ぶ。
 う〜む。「『イモハンダ』はまだ死語ではなかったか」
 とにかく着けなきゃしょうがない。

 なんとか固定して、強度を確認してテープで隠した。
    いらなくなった配線コネクタ
     結局、ブッシュとコネクタ、ギボシとつまらないことに時間を食って、もう19時。
 つながなきゃ、帰れない。 後戻りもできない。

 ともかくつないだ。

 さて、全体の作業が終わったところで、配線を見直し、メインスイッチを入れてみる...............
 反応なし..........  ニュートラルランプもつかない。

 焦っていると、「ヒューズ入ってないよ」と声がかかる。
 おぉぉ! ヒューズを装填して再トライ。
 光った! エンジンもかかる。
 終わり。完成!
 本来はライトの配線も見直したいのだが、今日はおしまい。
     



     帰り道.......「12」