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 オートチョーク分解
        
    とにかく負圧チョークはお荷物だ。
 構造の確認として、スペア(?ジャンク?)のキャブを取り出して、いままで不可侵領域だったオートチョークを分解してみる。

 まず、蓋とダイアフラムをはずし、下側のダイアフラムは着けたままで、真ん中を静かに押してみる。1mmへこむかどうか? 下に穴でもあって、それをふさいでいるのだろうか?
 特殊工具が指定されているプランジャナットもなんとかこじって回す。下側のダイアフラムがへばりついているのを、破かないように少しづつはがす。
    はがした下には金属の円筒形のパーツが出てきたが、その上部にはダイアフラムがふさぎそうな穴はない。
 このパーツ固定されていて動かないのに下側にはスプリングが見える。どこがどう動くのだろう?
 ここまできてからマニュアルを取り出す。図を見るとプランジャがなにかを押し下げ、それがエア通路をふさぐ.......
 あれ? この固定だと思っていたものって動く?
 徐々に力を込めると、かなり力をかけたところでパキッと沈んだ。
 一度沈んでからはペコペコ動く。手を離すと飛び出してきた。
 ガソリンが乾いて固着していたのね。
    これ、このまま装着してたら絶対にチョーク解除されないキャブになっていたわけ?
 使っていればそのうちガソリンで固着が溶けるもの??
 今使ってるものは大丈夫なんだろうか? まぁ、今のチョークは「on/off」できている「気」でいたんだが。
  
 ともかく構造はわかった。
 で、どうしましょう?

 オートチョーク解除
        
    で、3,800回転シンドローム対策のためにオートチョークの負圧供給をカットしていた。
 カットといっても、金魚用ワンウェイエアバルブの逆付けでパイプだけはつながってたんだが、それでは負圧チョークはいつでもONのはず。

 で、なんとかしなければならないのに、酔っぱらって帰ったり、遅かったのでまたまた週末までそのまま走ってた。
 でも変だ。
 あれだけ、不調の原因だと騒いでいたオートチョーク。開き直ってONのまま走っていると、あまり不具合を感じない。発進加速でもみょぉ〜なハデブサがへたくそなチェンジしている間に勝つ。ふつ〜のスクータには負けない。最高速確認はしていないけど、あまり「変」じゃなかった。
    「変」じゃないって、「変」だ。
 変じゃなきゃこのままでいいのか??

 かといって、リッター16を割りそうな燃費をそのままにしておくこともできん。
 構造確認も終わっているから、そそくさとオートチョークをOFF固定にした。
 チョークプランジャを開けたついでに、確認してみると、こっちのプランジャはちゃんと動いていた。
    ともかくチョークなしで始動してみる。
 オートチョークオフ固定でも、今の時期、始動に支障はない。こころもちかかりが悪くても、マニュアルチョーク車の始動と思えば問題ない。
 始動直後しばらくは、アクセルをあおりたくなるくらい低回転だが、がまんして見ていてもストールはしないようだ。

 発進! したら、たちまち3,800回転症候群発現。
 え? 金魚バルブ逆つなぎは前のままなのに、こうなるということは、解除=ダイアフラムなし=気密性ゼロになったオートチョークが今までは一応は負圧の抵抗くらいになっていて、エアを筒抜けにしちゃったから負圧が逃げているのか? ならば金魚バルブよりダメチョークの方が気密性に貢献していたわけ?
 負圧コックにつながるパイプから金魚コックを抜いて途中をクリップで留めてみると症状は消えた。やっぱり、バルブよりダメチョークがなくなったことが影響大きいのか?
 だから「変だ」ったのか? 死んでるはずのチョークに負圧がかかっていて、チョーク全開ではなかったのだろう。

 ちょっと走ってみると、4,500に谷がある? 昔ぁ〜し、あった気もするが最近話題になっていなかった。
 40km/h付近、4,000弱からの再加速でもたつく。発進から全開なら気がつかずに通り過ぎる。
    暖まったころ、停車してアイドリングを見る。
 2,200超を指している。アイドリングスクリューを1回転近く回して1,500に落とす。

 この回転数って、「信号待ちでアイドリングが落ちない」と言っていた回転数?
 ひょっとして、走行中に十分な負圧がかかってチョークOFF状態になるとアイドリングが上がって、信号待ち中にチョークがじわりと開いて1,500まで落ちてたのかも。

 再試走するが、4,500の谷は確かにある。
 パイロットエアスクリューを調整する。
 なんだかんだ、いじったことがある気がしていたが、最初の状態は1・1/2回転ほどで規定値の中。1・1/4回転戻しにしてみる。
 アイドリングが落ちた。さっき回したくらい締め戻して1,500を回復。
 4,500の谷はまだある。

 今まで、常に濃すぎた? ということは、エアクリーナボックスに開けた穴って、この濃さをごまかすためのもの? 試しに塞いでみる。
 開けてある穴をいきなり2つとも塞いでみる。
 陽が落ちて、さっきよりかなり気温は落ちているが、穴を塞いだら、谷間がよくなる方向にきてるみたい。

 またやられてしまいました 未聞のトラブル
        
    チョークをカットして翌朝。
 雨の中で始動しようとするが、かかりが悪い。チョークないからなぁ。
 何度か試しているうちに、4、5回目でセルが止まった。
 あちゃ、バッテリーが弱ってる? すこし休んでリトライ。

 セルの音がせずにリレーだけがカチカチと音を立てる。
 しまった。充電するしかないか。
 そんなに弱っていたのかな??

 充電する。1時間ほど経った頃、セルを回してみる。相変わらずリレーだけが鳴る。
 ダメですかぁ?? また、1時間待つ。
 セルスイッチを押しても、相変わらずリレーだけが鳴る。
 えぇ?? クシュンくらい言えよ。おかしい。充電電圧を測ると約16V。バッテリー単体で12V強。
 あ?? セルモーター?!
    慌ててセルモーターを交換する。
 さて.....。   .........回らない。 バッテリー直結。回った。
 え??? スターターリレーの導通を測る。0!! 音はするのに。
 .......今度はリレーですかぁ......................

 セルモータートラブルの初期の頃、角田さんにリレーも一緒に変えた方がいいとは言われていたのだが。
 はずして振ってみるとカラカラと音がする。ダメだこりゃ。

 交換しないと。 確か、部屋にFZのなら転がってたはず。
    探し出してきてFZのと比べる。
 FZのは+電極がセル給電と共有されていて、入力端子が−側しかない。回路図を見ると、−側でオンオフするらしい。  CZの回路図も見るとセルスイッチは−側でオンオフしている。
 このまま着けても動きそうだ。ブレーキ握らないと回らない安全装置が働かないが問題ないでしょう。
 −側だけコネクタを移植するつもりで両方の電極をはがす。
 ? FZの+側には入力側と出力側にまたがって変形のワッシャが入っている。これで+を共有しているのか。なら、これはずしちゃえばOK。

 オリジナルの角形とFZの丸形の違いはあるが、容量的に足りないはずはない。取り付けもFZ用ののラバーに開いているスリットとCZの取り付けステーの位置もぴったり合う。そのうち必要があったら取り替えましょうか??
 取り付けて、セルを確認すると回った。ブレーキ握ったときだけ回る。
 ともかく直った........
    
  
  


 まだ直すのか??........... 「43」