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Clutch Overhaul Instructions for FZ750 |
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メンテナンスの作業マニュアルとしてArchさんの英語ボードでいろんな情報を紹介してくれているKevinのClutch Overhaul Instructions for FZ750が参考になりそうなので自分のために訳したものを紹介する。
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注意 |
ここ−これに続く数ページを含む−に書かれた作業のすべては、それを実行しようとする方の責任で行われるものとします。私−Kevin 及び SUZUME−は、無償で私的な経験を紹介しました。しかし、私は、この記事を読んだ人の行為とその結果について、また、いかなる損害またはロスについて程度の差を問わず責任を負わないものとします。この情報は、あなたの修理マニュアル、あなたの常識あるいはあなたの選択およびアクションに対するあなたの責任を私またはその他第3者に転嫁するものではありません。
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訳注 |
SUZUMEは現在1FMエンジンを持っていません。3GMエンジンからの類推、ウェブ上の情報から下記の内容で「クラッチボススプリングの位置(4〜5枚目)」「ボルトとクラッチスプリングの数」「フリクション/クラッチプレートの厚さ」について事実と記述が違うかもしれないと思っています。この記事は作業手順として有効なものであり、これらの記述が違っていたとしても実際の作業をする場合にはすぐに事実が確認できるものです。作業の結果に関する責任は作業者にあります。作業に当たって、必要な情報はサービスマニュアル(この件に関して誤記がありますが)など他の文献でも確認の上、自身の判断で作業してください。
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部品 |
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クラッチスプリング
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クラッチカバーガスケット
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フリクションプレート(必要な場合)
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エンジンオイル
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工具 |
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トルクレンチ(必須ではないがあるといい)
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スパナ ドレンボルト用の19mmを含む
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スタンド
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8mmソケットとラチェット
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スクレイパー
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ゴムハンマー
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使用限度 |
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クラッチスプリング自由長 54mm
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訳注:マニュアルの記載通りだが間違っている。新品スプリングの自由長は50mmしかない
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クラッチ フリクションプレート 2.50mm
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注意:新品のプレートで厚さは2.9mmしかない
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訳注:同じ部品を使っている3GMの使用限界は2.8mm、新品は3.2mmくらいある。要確認!
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スプリングボルト締め付けトルク 8NM (0.8kg・cm)
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作業する前の晩、できれば24時間前に新品のプレートはきれいなエンジンオイルに漬けておく。この準備で、最初にクラッチを操作したときにフリクション素材が傷むことがすくなくなります。
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作業と点検 |
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センタースタンドまたはレーシングスタンドで立てる
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オイルを抜く
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クラッチカバーのボルトをはずし、安全なところに保管します。取り付け位置をマークする必要はありません。11本中2本だけ長さが違っています。
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クラッチカバーをはずします。ガスケットで固定されているからはがれいくいようならゴムハンマーでたたきます。
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プレッシャープレートを留めている5本のボルトを対辺の反対側から反対側への順で均等に緩めます。クラッチは精密にできていて、ネジは深いので抜くのは大変です。ボルトが抜ける前にスプリングのテンションはなくなります。
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訳注:ボルトとスプリングは6本ある
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プレッシャープレートをはずします。
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クラッチプレートを1枚ずつ抜き、取り出した側を下面にして順序通りに置きます。真ん中(4〜5枚目)のプレートにはスプリングが付属しているかもしれません。このプレートはスプリングが入るように他より幅が狭くなっています。このプレートはスプリングと一緒に元に戻さなければなりません。
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クラッチバスケットの損傷、溝や穴がないかどうかを点検し、できれば修正します。ただし、損傷が大きければ交換します。クラッチハブを点検します。バスケットやハブの損傷は引きずりの原因になります。バスケットにヒビがないこと、オイル経路穴につまりがないことを確認します。
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注意:オイル通路の穴を追加する加工はよく推奨されている。穴の数が多くなっていても、割れや損傷がなければ構わない。
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プレートとスプリングを点検し、使用限度以下になっていたら交換します。
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クラッチカバーをはずし、ボルトを安全なところに整理しておきます。取り付け位置をマークする必要はありません。11本中2本だけ長さが違っています。
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エンジンブリーザパイプがクラッチカバーの中にあるので点検します。
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組み立て |
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プレートを1枚ずつ組み付けます。
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注意:スプリングリングとプレートが(4〜5枚目に)出てきた場合、これは同じ場所に戻します。FZに関してこのスプリングの要否には意見が分かれています。入れ替えるかどうかはあなたの判断しだいです。使わないと決めた場合には他の普通のプレートと入れ換えることができます。このスプリングはクラッチを切ったときのチャタリングを防止するためのものです。プレートを取り付けるときには、プレートの間にエンジンオイルを確実に塗布します。
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すべてのプレートが正しい順序で組み込まれたら、プレッシャープレートを取り付けます。
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スプリングを取り付け、ボルトを締めつけます
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ボルトは対角線状の順番で均等に軽く締めていきます。
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もし、8NMが測れるトルクレンチがあるなら使ってください。ボルト缶のトルクは均等になるように注意が必要です。トルクレンチがないなら、適切な長さのスパナを使って少しずつ確かめながら締めてください。全部のボルトが均一のトルクになるようにします。8NMはとても緩い。10mmヘッドの6mmネジの標準締め付けトルクは10NMです。締めすぎにならないようによく注意すること。
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ガスケット表面をきれいにし、エンジンの中に何も残っていないことを確認します。
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新しいガスケットを着けます(シーラントは不要)
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カバーを戻し、ボルトを締めます
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エンジンオイルを入れます
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エンジンを始動し操作を確認します
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