笑っちゃうこと かわいい娘にはモンスターを Index of Monologue HOME
ドンキホーテとあしながおじさん
ドンキホーテ
  「前を走るやつはすべて敵」モードで走るのは、子供がヒーローごっこをして敵をさがしまわっているのと同じだ。一緒にツーリングしている仲間も含めて、隙あらば抜こうとしてテールを見つめている。自分が手にした武器を使ってみたくて、武器の性能を出し切ってみたくて、誰彼構わず突っかかっていく。これを、すべてを敵に見たてるドンキホーテモードとしておこうか。これは246などのツーリングだ。林道に行っても大差ないことしてるけどね。
 だけど、なぜか「お嬢様ツーリング」のように「はじめて免許とった女の子がいるんだけどつきあってあげてくんない」と言われることも多い。なぜなんだろう?(^_^;)
 これが、ドンキホーテにとって苦かというと。そうでもない。ツーリングの6割をバックミラー覗きながら走るのも、それはそれでおもしろいのだ。理由不明。たまには緊張感を逆に振るっていう気分転換ですか。
 とにかく守ってあげます、のあしながおじさんモード??

 もちろん、一番望ましいのは我が姫を一人で守って旅する騎士モードなんだけどねぇ。

男ども 
 もちろん「はじめて免許とった」男の面倒なんかきっぱりみない。男は自分たちと同じように、自分で血を流して生き残ってきたらドンキホーテと認めよう。自分が相手と同じ男で、親でも師でもない対等としてみるのが礼儀だと思っているから、エラソウナ態度で、さも教えることがあるように振舞うのは嫌いだ(言い逃れぇ)。教えられることなんて、目の前からいなくなってやることだけだ。もし、怪我せずに追い越していったならメデタシメデタシ。僕が目を吊り上げる番だ。
 スピードだけがすべてのバイク乗りの秤じゃないんだから、僕が教えるもの以前にもっと大事な何かをもっているもんなんじゃない。大事なものを内に秘めないやつは魅力がない。その大事なものが同じベクトルを持っていれば、楽しかったね。よかったね。と。違っていたら、よそで幸せになればいいじゃん。

SUZUMEの学校??
 実は、女性に対する接し方も同じなのだ。
 「バイクは男の乗り物だ」いや「ガキの乗り物」かもしれない。バイクに乗っている女性(男もかな?)は大きく分けると
     女性                      男性
 「彼が乗っているから乗ってます」    「仲間が乗ってるから・・・」
 「ファッションよぉ」              「カッコイイベェェ」
 「乗りたいんだもん」             「・・・・・」
というように分かれる気がする。「ファッション」はどういうファッションかいろいろありそうなように、細分すればいくらでもあるんだろうけどね。まぁ「乗りたい」以外はどう分けてもらっても構わない。「乗りたい」以外はバイクにとって一過性のものに過ぎないし。
 んで、「乗りたい」って女性は、実は男なんです(^_^;)。男女で分けちゃっても意味ないけど、一般的に少年の気性と言われているものを持っている女性なのだ。それは、女らしくないという意味でなく、ね。女のうちに僕と同じパッションを持っている、と言っておこう。
 そういう人がバイクに乗り始めたとき、よそで修行してくるべき期間にケガして降りちゃったとか、走ってるだけで幅寄せされるからイヤとか、つまんない男に捕まって降ろされちゃったとかがあるともったいないから、一緒に走るのだ。
 若紫計画?うぅぅん、光源氏モードなんてかっこいいかなぁ。
 ところが、この光源氏モードの欠点は、それなりに成長した若紫は、愛人ではなくライバルになる結末しかないことなのだ。彼女たちは「いずれ背中を拝ませてやる」とつぶやきながらついてきているのだから。
 一緒に走る、といってもバイクを起こしてあげるとか、ゆっくり走ってあげるとかはしない。そんなこと喜ばないのが「少年の気性」で乗っている彼女たちなのだから。少年は年上の男から教わりたくも束縛されたくも援助されたくもないのだ。だから、本当の少年にはなにもしない。大人になってから遊ぼうね。女性少年の場合は、女と見れば声をかけるナンパなにーちゃんから守る。ケンカ売りたいときにバックアップとして立つ。コケたんなら自分で起こさせる。

 どうも、こんなこと言って何人か246にいる女性陣のお守りをしている姿が外に漏れた結果、女性にやさしい指導員、という評価があるらしい。
 対等につきあって、「じゃまよ!このスケベ」とか言われないように心がけているだけなんだが。