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 フリクションプレート
 クラッチが滑り出した。
 開けてみないことにはどうなるかわからないが、なぜかクラッチの中古品が手元にある。しかも、3GMと4JD用の2個。
 バイク屋でパーツリストを見せてもらうと、3GM用は4種類のフリクションプレートを使っていることがわかった。
 が、サービスマニュアルではフリクションプレートの使用基準は1種類しか書いてない。
 4種類もあって厚さに重要な違いがないとするなら、なにが違うんだ? 内径??
 クラッチ関係部品表
# Parts No. 個数  
14 3GM-16321-00 1 フリクションプレート イン側
7 4H7-16321-00 3 フリクションプレート
13 3Y1-16321-01 1 フリクションプレート 中央
7 4H7-16321-00 3 フリクションプレート
9 31A-16321-00 1 フリクションプレート アウト側
6 31A-16325-00 8 クラッチプレート
8 5Y1-16331-00 1 クラッチボススプリング
1 3GM-16150-01 1 クラッチ アッセンブリ コンプリート
 31A = XJ900 4H7 = XJ650G 5Y1 = XT550J
6車種クラッチ比較−>
 3GM用は1枚、中央の3Y1-16321-01が割れている。3Y1なんてXT250Gだぞ。割れて当たり前か? とか思いたくもなる。その破片の厚さも3.12mm。
 全部、基準値内だ。だからって割れたのが使えるわけじゃないんだけど。
  Limit #1 #2 #3 #4 #5 #6 #7 #8 #9
測定値 2.8 3.48 3.15 3.14 3.18 3.12× 3.10 3.15 3.14 3.15
 太字の#1,5,9が全部別の品番なんだが、一番外側が若干厚いことを除けば大差ない。
 全部、基準値内だ。
 4JD用に関してはPLで確認しても9枚とも同じもの。外枠も共通だから,流用しても問題ないのでは??
 ちなみに、2GHと3GMではフリクションプレートの1枚に、違うものを使っているはずなのだが、いまどきのパーツリストではPrimary Gearbox Comp.は2GHで注文して3GMが来るらしい。
 4FMと2GHのボスが2GH。4SVと3GMが4BHになっているが、2GHでコンプリートは3GMが来るんだから、PLのアップデートで、そのうち同じになるような気がする。
 ボスの違い? いろいろでネジの長さが違ったり、ベアリングが追加されたりしているけど。ユニットととして完結してる限り同じものといえそうだ。( hanaさんのところでOW用と1FM用でアウターの歯数が違うということは紹介されている)
 だとしたら、4JDの9枚1種類のフリクションプレートでも3GMに通用するんじゃない?

 ちなみに、3GM用も4JD用も PLATE,PRESSURE1 の刻印は58L(XJ900)。オイ!

 ところで、クラッチスプリングは1組しかないんだが、自由長を計ってみた。
 50mm強で揃っていたから大丈夫かと期待してみたら、使用限界が54mm。
Limit #1 #2 #3 #4 #5 #6
54.0 50.15 50.35 50.2 50.3 50.2 50.2
 使用限界から10%近くヘタっている。
 どういう使い方で、どのくらい走るとこうなるんだろうか? 意外と消耗品?
 仕方がないから、スプリングだけ注文して週末に備える。

 フリクションプレート 2
 開ける。やり方はまたまたケヴィンのページを参考にした。
 プレッシャープレート1までなら、外蓋をはずして、クラッチスプリングの6本のボルトを緩めるだけでいい。
 プレッシャープレート1の刻印はまたまた58L。
 フリクションプレートとクラッチプレートを掘り出す。

 プレートよりスプリングの方がヘタりやすいという声があるので、まずは、スプリング長を計ってみる。
 やっぱり、50mmそこそこ。今回は49.7〜49.8で揃っている。要交換だな.....
 新品を取り出して...... ??  ほとんど同じ長さ??

 ??! 新品も50mmしかないぞ。54ってなんだ?
 大騒ぎしているとマニュアルに「自由長50mm/使用限界54mm」。

 こら! 伸びてくるバネか?!

 今さら騒いでもしょうがない。

 各プレートの厚みを測る。
  Limit #1 #2 #3 #4 #5 #6 #7 #8 #9
測定値 2.8 3.40 3.08 3.09 3.08 3.08 3.08 3.08 3.08 3.08

 幸い?? 中古ストックの方が厚い。

 大差ないし、使用限度には至っていないのだが滑っているという事実のもとに換えてみることにする。

 しかし、全部はずしてみるとクラッチボスのツメにアウターもインナーも跡がついている。なにより、スプリングの当たるスリーブに深々と溝がある。これが問題じゃない?とか言われても交換するには大作業と新品が(中古もあるけど)必要。
 見なかったことにして、中古プレートに取り換え、スプリングも交換してプレッシャープレートを締め付ける。

 ? クラッチってこの状態でインとアウトが空転する? いいんだよ、というアドバイス..... 変だなぁ.....
 レバーを握って点検すると  ??
 タッチがまるで違って、レバー半分でロックする。 ??

 何回か組み直しても症状は大差ない。
 しばらくすると、「それ合わせマークじゃないの?」とプレッシャープレートの表面を指さされた。
 え? これが? こんなのが? どこと合わせるのよぉ。
 よく見るとボスの端にも○マーク。
 え? これ?
 合った。入った。 なぁ〜んだぁ  じゃないってば
 これでちゃんと収まって完了。

 オイルを入れる。
 クラッチカバーも開けたことだし、フィルタも交換しておく.....
 フィルターのパッケージにFZ750,FZR1000...。 〜88

 ? あれ?.....間違った??
 でも、はずしたフィルターと同じものなのに。あ、このはずしたのってずいぶん前からのストックだったやつ。750用だったかも。
 で、3GMに着けてたから、さっき取るときにはずしにくかったのかぁ。

 なぁんだ、着くんじゃん........。

 次は、曲がったハンドル。
 ずいぶん前から曲がってるのは知ってたんだけど、フォークではなくハンドルバーだと言われて、なんとなくそのままに。  え? フィルタ? だから着いたってば.....
 ちなみに、後日他社製のフィルタを見ると同じ値段でパッキングが着いていた(T_T)。 そんなことより87〜90と書いてあった。水冷になるまでは同じなんじゃないの?

 で、ハンドルは、ハンドルバー単体で調べても曲がりは見つからなかった。
 たまたまハンドルクラウンを手に入れたので、取り換えてみる。
 これで、直るのか?

 夜になって、予定のお茶会 the6?
 20kmくらいの距離を近道したら40km走って到着。が、誰もいないので別の場所かとプラス10kmうろうろ。
 やっぱり、オイルが新しいと気持ちがいい。
 お茶会修了後、帰る途中でやっとハンドルのことを思い出した。
 あ、直ってる。
 やっぱり、クラウンだったんだ。

 オイル/オイルフィルタ/フリクションプレート/ハンドルクラウン
 交換日:Feb.08,04 76,878.9km

換えたのは写真の銀色部分。
これ、クラウンってよばないのか?
クランプ?





 ステップとか...... 「次」