FZ1000 Diary Part12 FZ1000 Diary Part14 The Index of FZ 1000 Diary HOME

   キャブ清掃
         
     どうにもならないのでキャブをはずす。
 まず、フロート室からドレンで抜いたガソリンはきれい。ゴミも特に見あたらない。
 ダイアフラムをはずす。ガスの吹き返しがみられる? 若干、全体的に乾きかけたガソリンが付着しているようだ。
 が、ダイアフラムがどうのこうのの前にニードルの段差がひどいぞ。目で見て段減りがわかる。4本ともほとんど似たような状況。要交換だな。

 フロート室を開ける..................
 開かない。フロートチャンバを止めているプラスネジがナメかけていてなかなか回らない。苦労して抜いたが、最後の一つだけはインパクトのお世話にならないと抜けないほど山がなかった。キャブ本体にダメージがいかないよう、おそるそるインパクトを当ててハンマーで叩く。
 とれた............. ネジはナメかけているし、くまさんから譲ってもらった5×10mmの六角ボルトに替える。もらってから替えるのに何年かかったんだか?? なくさなかっただけマシか?

 ジェット部をみる。特に汚れはみられない。とりあえずジェット類をはずさずに届く範囲の穴をパーツクリーナーで吹く。
 簡単に全体を清掃して組み直してからフロート室の底をみていないことに気づく。
 開けるのに疲れきって、「裏返す」という単純な動作を忘れていた.......
 やり直し.......
 底には、さすがに細かいかすがこびりついていた。乾いているところは赤く細かい砂埃という感じのものが隅にうっすら溜まっている。洗浄。

 エンジンに組み戻す。

 ついでに、ほとんど点検したことのないEXUPを見てみる。
 エキパイ側のカバーと、サーボを取り付けた部分を隠しているサイドパネルをはずす。
 メインスイッチを入れてみる。ウィンウィンとサーボが首を振って止まる。1周以上回る。スイッチを切る。サーボが逆方向に少し回って、停止位置?に戻る。
 これだけでは正しいのかどうか分からない。マニュアルを引っ張り出してみるがよくわからない。とりあえず、ワイヤー調整をする。普段やらないので、この機会にインジェクターで給油。
 全て組みなおして、スイッチを入れる。モーター音はするが、正しいのかどうか分からない。バルブにつながっているので、フリーのときのように1周はしない。というか、ほとんど動かない。
 そのうち(いつだ???)どこか大通りで空ぶかしをしてバルブがどこまで動くか確認しましょう。

 とりあえず、走ってみる。
 なんだかカチャカチャいうタペット音みたいなものがしている。これはちょっと前のお出かけから気がついたもので、車検時にはなかった。
 オイル換えなきゃなぁ。全ての元凶が腐ったオイルという可能性もあるし。
 で、気がつくと水温計が動いている。メータの裏をいじったのが良かったのか?! んが、隣の燃料系が動いていないぞ!! また裏に指を入れてゴソゴソしてみるが、そう簡単に直るほど、うまくはいかないようだ。なんとかしないとなぁ。

 走り出すと、低速は問題がない。いいか? 回るか? と思ったが、大通りまで出てみると、4,000の症状は変わらない。しかし、4,000rpmの不調をガマンして開け続けるとそれ以上まで回るようだ。
 メインジェット領域がおかしい?
 と、考えて思いついた。ピストンバルブが汚れで張り付いて動かないのではないか? それで高回転まで回らない??
   
   
   
   
     その日は暗くなったので、翌日、またキャブをバラしてスライドバルブ部分を洗い直す。一時しのぎだとは思うが、シリコンスプレーを吹いておく。キャブ内にシリコンスプレーなんていいのか悪いのかも分からないが。

 EXUPも、昨日は開けなかったバルブ自体を取り出してみる。特に異常はない。動きが渋いのかもしれないからグリスアップして戻してみる。
 ともかく組み上げて、また走ってみる。
 あまり改善していない。
 試走の帰りに最近出入りするようになったショップに行ってみる。
 店頭でエンジンを切る前にカチャカチャいう音の出所を探すとエンジン全体のどこからもしている気がする。症状を話すと、EXUPがおかしいときの音じゃないかと言う。以前にも、エンジン全体から聞こえているような音が、実はEXUPから出ていたということがあるらしい。エキパイのフランジが緩んでいる音のようでもあると思っていたのだが、言われてみれば、エンジンを包み込むエキパイに響く音ならどこからでも聞こえそうだ。
 4,000の谷はEXUPでなければ、キャブのジェットベース部のOリングがヘタってガスを吸い込むようになると濃すぎて上が回らなくなると教えてもらった。どれもありそうな話だ。

     後で聞いた情報だが、カチャカチャ音とEXUPの関係があるとすると摩耗してクリアランスが大きくなって暴れることはあるかもしれないと言う。それならば、ミリ単位の変加だろうから、比較物がないところで見ても差は分からないはずだ。が、しかし。EXUPバルブのエンドに入っていたカラーはぴったりはまっていたから、やはり、そこが減っていたようには思えないなぁ。

     しかし、どちらにしろ、部品を取ってみないと原因かどうか分からない。すぐできる対策も思いつかないまま帰る。

 と、帰りは音がなくなった? しないという確信もないが、さっきは壊れたらどうしようと心配するほど音がしていたのが、あまり気にならなくなっている。吹け上がりもさきまでほど困らない?
 短時間の試乗では、直ったというほどのテストはしていないが、なにか良くなった気もする。

 気がつくと低速では気持ちよく走っている。高回転時にエンジンに問題はあるんだが、車体のバランスはいいぞ。市街地の常識的な速度ではあるが、軽く切り返してコーナーを曲がれる。なんだか気持ちいい。
 って、数日後に気づいた。タイヤ換えたからだ。タイヤ換えてから、1000kmも走ってないはず。タイヤがいいから全体のバランスがいいんだ。

   直った!  わけではないらしい
         
     「帰りは異常を感じなかった」という記憶を確かめるべく、夜中に走ってみる。

 大通りに出るまで不都合はない。
 大通りで加速。
 3,000から4,000、5,000、7,000

 なんだ回るじゃない。
 直ったのか? この前やったことがなにか効いた?

 何度か試してみる......
 1速で引っ張ると、やはり4,000に谷が見つかる。2速以上だと4,000回る頃にはそれなりの車速だから慣性で乗り越えてしまうという感じか。
 問題ない?
 問題はあるんだが、なんとかなる?....

 最後に、出発時にカバーをはずしてきたEXUPのカムを確認する。

 ......暗い中、明るめの所に停めて、ニュートラルでアクセルを開ける。

 よく見えない....... が、動いてない?......ようだ.......

 ということは、4,000の谷は−キャブも原因だったかもしれないが−EXUP不調のせいで起きてる。今までダメで、最近よくなったのはEXUPが固定されたところが何かの拍子に最悪の場所から、なんとかなる場所へ動いたからなんじゃないでしょうか??

     実は別のトラブルも見つけた。

 不調もあって試乗はほとんど明るいときだけだったから気がつかなかったのか?
 停めてアクセルをいじっているとウィンカが両方点滅しているのに気づいた。
 ハザードは普通に点く。ウィンカが両側....... どうやら、ポジションリレーが飛んだらしい。最近なのか気づかなかっただけなのか.......

 燃料系とEXUPと併せて電装系トラブル続発........ 放置して影響受けるのは電気系かぁぁぁ...........

     




     EXUPモーター.......「14」