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 穴ふさぎ
 とにかくチャンバ−の穴をふさぐ。
 ぐるぐる巻きにされた針金を恐る恐るはがしてみる。
 錆びだか泥だかがボロボロ落ちてくるのをワイヤーブラシでみがきながら、地肌を確かめると特に穴も補修痕もない。どうやら、見えている穴をふさぐために巻いた針金がずれていたということのようだ。
 ひとまず、CRCで洗浄しながらひとあたりこすって一晩置く。

 次の日、清掃しながら見ていたら、もうひとつひび割れが見つかった。いまさら、ひとつふたつ増えたって.......(T_T)
     マフラーパテと附属のグラスウールで穴をふさぐ。と、乾燥に一晩置けと書いてある。あらら。また今日も終わらない。

 しょうがないから、手持ちのフロントカウルを磨く。何色にしようかと思ったが、他の外装がつかえそうなので純正に近い白にする。傷だらけの黒カウルを適当に磨いてスプレーで塗る。
 んが、黒を白にするのは大変。たちまちスプレー一缶を使いきり、また明日。

 ブレーキ
     車体を押して歩くだけでも前ブレーキが引きずっている。
 125のときと一緒かと、当時に交換して、そのまま置いてあったフロントハブを点検する。
 レバーを動かしながら観察していると、当時、考えていたような現象が起こるためにはレバーが90度近くまがらなければいけないことに気がついた。しかし、車体に組み込んだ状態で、レバーはそこまで回らない。
 ん? とすると、これはレバーの回転するてこが減ったという想定は間違いか?
 現象はフロントのブレーキが戻らないことだ。
 じゃぁ、レバー(=てこ)が戻らなくなる他の原因はなんだ?
 当時は、ブレーキワイヤーは交換しても直らなかったので、てこに原因があると考えたのだった。それは、戻らない感触が、レバーを握りきったところでカクッと止まるものだったから、ある一点でてこが固定される原因を探した結果だった。
     じゃぁ、別の原因はありうるのか?
 レバーを動かしながら見ていると、レバーそのものの動きが渋くなっているような気がした。通常は、ブレーキシューや戻しバネでテンションがかかっているから、フリーに動かなくても当然と思っていたが、レバーを緩めてカム部分を引き出してみると、真っ赤。
 この状態でカムを握って回してみるとぬるぅーっとした抵抗とともに回る。ここにラスペネを吹き付けてブレーキクリーナで洗い出すという作業をしてみたら、するする回るようになった。
 これだけ抵抗があれば、ブレーキを引きずってもあたりまえだぁ(アホか?)。
 こむずかしく考えてハブ交換なんてする前にこのカム軸の清掃をお薦めする。なんだかこれって、このページ始まって以来、他人様に推奨できる唯一まっとうな情報の気がする。

 で、取り付けてみるとどうか? まだ、レバーがよく戻らない。が、気が付くとレバーを引くとワイヤーのアウターが動いているではないか。
 前回は、ワイヤーを交換しても改善しなかったが、この状態は明らかにおかしい。しばらくレバーをキコキコしているとワイヤーとアウターの固着が取れてきて、カム軸の清掃と一緒にブレーキの引きずりはなくなった。

 実を言うと、カム軸を分解したおかげでレバーの初期角度が狂って、ブレーキの遊び調整が調整限界内に収まらなくなってしまった。
 予期していたことなんだけど、「こんなもんかな?」と着けた角度がまだ甘かったのでレバーを着け直す羽目になった。ちなみに、レバーはハブのカム側から押してやらないと着かない。つまり、ハブをはずさないと着かない。すなわち、このためにハブ分解=ホイール脱着のやり直しになったのでした。

 CDI
     タコメータはアイドリングから3000rpmまで上がるとストンと落ちて動かなくなる。3000rpm?を割るとまた振れ出す。
 進角とかなんとか、問題は多々あるのだろうが、CDIが不良であることはタコメータの動きで明らかだから交換する。

 使ったマフラーパテは塗布後、乾燥させて、エンジンの排気熱で熱硬化させるタイプである。ということは、着けて走らないと固まらない。
 で、走ったら2箇所のうち1箇所がまたとれてしまった。
 CDIの交換前と後とでは、発進がまだまともになった気もしたのだが、途中でまたマフラーに穴が開いてしまったせいかどうか、結局ちゃんと発進しない。
 実働CDIと穴あきマフラーでは、駆動がかかり始めた3500rpmのあたりから回転が上がらず、この谷を越えるのにアクセル開けてから10秒近くかかる。この間、モアーッと20km/h未満で走ってから4000rpmを超えてやっと普通に加速し始める。そのせいで直線がよほど長くないと加速しないから、今日も50sまで確認してそれ以上の速度が出るのかでないのかわからずじまいだった。4〜5000rpm回転では125よりトルクがある感じだが。
 古CDIのままで走ると、停止状態でエンストした。これもCDIのせいだと思ったのだが、交換してもエンストする。気が付くとアイドリングが低すぎるようだ。まずアイドリング調整、最悪、キャブオーバーホールが必要だろう。
 引き取ってきたときもこんな感じだったのかなぁ。排気音が大きすぎて他のことは「加速しない」「上がのびない」くらいにしか覚えてないから同じと言えば同じ、違うと言えば違うかもしれない。

 CDI交換でタコは動くようになったから、マフラー再修理、アイドリング調整、チョーク点検が必須の課題だ。

 それから
     かと〜さんから「エアフィルタは?」と言われてエアクリーナボックスを開けてみた。
 吹き返し?によるオイル染みはあるもののフィルターは純正でそんなにひどくはない。まぁ、見た目がよくてもわからないので、とりあえず洗浄する。
 吹き返しかと思ったオイル染みだが、エアクリーナボックスの内蓋の中は濡れていない。?フィルターにしみこませたオイルか?

 そういえば、オートチョーク系のパイプを見ていたら、パイプそのものは125のときほど痛んでいない。ただ、パイプにクリップがついておらず、ほとんど抵抗なく抜けた。
 ちゃんと戻してみたら、簡単には抜けなくなったので、これだけでも負圧漏れを起こしていた可能性は高い。

 マフラーの穴ふさぎに再挑戦。グラスウールを針金で縛ってパテをかぶせる。
 翌日、乾燥させたところで、エアクリーナの蓋をはずしたまま、エンジンをかけてみる。吸気音が意外と大きい。アイドリングを1200rpmくらいにして、走り出してみると、スタート直後の3500rpmの谷が消えている。やはり、前回、直った気がしたのは補修したところが吹き飛んで、また穴が開くまでの間、実際に調子良かったのだろう。
 しかし、走り出してみると4500rpmに大きな谷ができている。
 4500rpmあたりでグッと伸びが止まる。そのままアクセルを開けつづけるとアフターファイアが出た。カブッているのか?
 もしやと思って(祈って?)エアクリーナのフィルタと蓋を着けてみる。
 直った!
 スタートの一瞬でもたつくものの、谷は消えて6000rpmまでスムーズに回る。細かく言えば完璧ではないのだろうが、とりあえず実用上、問題になるところはない。

 結局、エンジンはチャンバーの穴ふさぎとCDI交換でほぼ完調になったようだ。

 0〜60sの間はやはり125よりかなりトルクフルな印象だ。だが、60sまではスムースに加速するが、メータで60sピッタリ(62.22というか?)で速度が止まる。

 60sでリミッターがかかっているような感触だ。
 このときの回転数が6600rpm前後。発進から6000rpm前後をキープして加速していくから、いいと言えばいいのだが、トップスピードに至るまで7〜8000rpmの回転域には一度も達しない。

 なんだろう? 回転がそれ以上伸びていかないから、駆動・変速系の前にやっぱりエンジンだろうなぁ。

 で、60sまで出るようになってみると、リアの不安定さがますます気になってきた。驚くほど減ってはいなかったようだが、エア圧を2.5キロくらいまで上げたのも敏感になった原因かもしれない。
 相変わらず、切りかえしで左右の感触が違う。風や路面の乱れで振られた時にリアがよれて、ハンドルが取られぎみになる。

 ミラーはついていたものが折れたり、角度調整ができなくなっていたりしたので、CDIと一緒に譲ってもらった125のものに換えた。125の視認性、メンテナンス性はあまりよくなかったので150のものを使いたかったのだが、角度調整が左右とも固着していてダメだった。
 まだ補修の完了していない外装の完成、リア回りの点検が次の作業か?

 そういえば、リアの車高を測ってみた。
 ミリまであてになる数字ではないが。リアのグリップの後端から地面まで、空車時で約70cm、1名乗車で68cm。サイドスタンドをかけた空車時で左66cm。右73cm。


           
           
   

 まぁ「2」で終わるほど甘くはないよな・・・・・・ 「03」