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   SS1/32mile
               
    で、大会。

 モトチャンプ主催スクータミーティングin秋ヶ瀬サーキットのメインイベントであるSS1/32mile計測会。
 申し込んで数日、大会案内が届いた........

 !! 7時受付開始? 8時半ライダースミーティング?! 遅刻不可!!

 どうせ、早めに場所取りという話になっている...... 遅刻するな、と確認メールが入る.....
 6時集合のためには........ 5時は最低線....... 眠いよぉ.....

 土曜日、覚悟して早く寝ようと思っていたのに、タイヤ交換他で2時。4時半の目覚ましをかけて寝る。

 朝、ちゃんと起きて5時にCZにまたがる。
 まだ暗いじゃないかぁ........... 泣き言を言いながら出発。

 6時前に着いたが、コンビニがない。ちょっと先まで行って戻ってくる。
 会場入口で迷って6時ちょうどくらいに会場に着くと、もう人がいっぱいで駐車場も埋まっている。
 会場内でうろうろしているとCZが3台。やはり、落ち着き先を探してうろうろしている。すでに、トランポの置き場がない。しばらくしてトランポの軽トラは第2駐車場?みたいなところに落ち着いた。ちょっと遠いので、CZ4台をバイク置き場に集めて壁にして、作業する場所を確保。
 会場をうろうろしている間にナンバーを見ていると太田市とか群馬、千葉ナンバーがいる。遠い人は5時くらいには着いていたのかもしれない。

   計測
               
    ベースの設営とか荷物の整理、受付をすませる。参加人数280人とか聞いているので、全員の受付や写真撮影が終わるのに時間がかかる。車検代わりの車両撮影で長時間待つ。詳しいことがわからないのでとりあえず排気量指定でSCクラス。意味不明でSTクラスとしてエントリーしていたのだが、STは初心者だそうだ。まぁ、初心者だからいいんだが。CZの参加は5台。150Rが1台。125のうち2台はGTクラスで車検を受けている。「どう違うの?」と聞いても「リザルトの掲載欄が違う」くらいの答えしか返ってこないので志田さんと一緒にノーマルSTクラスに甘んじる。車検が終わると。9時からのSS1/32mile計測の開始を待つ。
 計測は9時、10時、11時、13時、14時、15時の6回。

  

1回目

 1回目の計測は「日頃のまんまの状態を見る」をテーマになんにもしないで参加−要するに横着−。
 列に並んでいると周りは記録を狙う改造車が多い。
 CZ組は無改造が多いので、吸排気系無改造が前提のくわまんさんを中心とした「通勤SS」というカテゴリーに入れてもらっている。他のクラスとはそもそも比較できない。が、くわまんさんのBW'sは吸排気以外は結構手が入っている.......
 他のCZの結果を見ていると1回目の結果は5台中4位。
 角田車は日頃からいろいろ手をかけて気合いの入った「通勤SSクラス」でも戦えるような車体だから別格。中田車はボアアップして多少圧縮を上げるなどの手が入っている。加えて体重40キロ台。僕が63。志田さんが90キロ(以上、全て自己申告)で、3台の125の間では体重差順に結果が出ているという説が有力。

 150Rは早速WRの調整などをしているようだ。
 僕は、他の人も感じている「始動後、チョークが切れた頃から5〜10分の間が一番トルクフルに感じる」という説に従ってノーマルハードには手を加えず姑息な「小細工」をする(まっとうな基本性能テストというのが本人談)。
 会場内はピットロード以外エンジン停止がルール。1回目は、1時間自走してきて3時間待ちの後だから、「暖気終了、エンジンは熱くない」という条件を満たすように、計測開始の5分前くらいまでエンジンをかけずにチャレンジ。結果は4.632秒。実は危うくこれがベストになるところだった。

2・3回目

  
 2回目は、計測10分前くらいから始動。ときどきエンジンを切ったりしながら計測。
 だが、2回目は1回目を下回ってしまった。暖まりすぎか?ということで、3回目は計測5分前までエンジン始動せずに挑戦。しかし、さらに2回目を下回ってしまった。
 3回目を待っている間に、気が付くとアイドリングが1,000前後で不安定になっていた。雨の日のこともあって「やぱり電装系か?」と心配になる。昼休みに、角田さんに雨の日に調子が悪い、それと似たような現象になっていると言うと「薄いんじゃない?電気でそういう変化はしないと思う。エアクリーナの穴を小さくしてみれば?」との指摘。そうなのかぁ。雨の日はリークではなく増やした穴から水が入っている可能性も十分にある。


  

4回目

 午後は後から開けた穴を2つとも塞いで挑戦。
 角田さんが、いじるなら手伝ってくれると言ってくれるがいまいち踏ん切れない。
 単純に考えて、発進加速の計測ならクラッチのミートタイミングを変えれば効果があるだろう。でも、それだと「通勤」状態じゃないし、改造するなら改造している周りのスクータと比較して目標が倍以上に高くならないとくやしい(実は、大会終了後に元に戻す手間がイヤという説が有力)。
 ポリシーはどんなバイクでも他車より速く。だから、速くて当然の仕様にすると、ライダーではなくメカニックの技になってしまうというのが言い訳。ハードウェア変更は最小限にしたい。一番効果のありそうなことはライダー自身の10kgダイエットだし.........
 ということで、ありがたい申し出を断ってエアクリーナボックスに追加した穴にガムテープで蓋をしただけで午後に挑戦。
 志田さんは角田さんの指示に従って駆動系のグリスアップ。クラッチウェイトも調整しているらしい。1回毎にクランクケースを開けている幕田さんなどを見習わなきゃとは思いながらなにもしないで次を待つ。
 4回目は、昼休みでエンジンが冷えたはず。冷えすぎかどうかの判断ができないまま、計測5分前を切った頃に始動。
 が、回らない。穴を塞ぎすぎたか。昼過ぎで気温も朝とはだいぶ変わっている。「塞ぐのは一つにしておけ」という角田さん指令を無視した結果だ。それでも、1回目に次いでいい成績。5回目は穴を一つ開けなおして(といってもガムテープのオンオフ)挑戦。さらに、大会のイベントの一つ「遅乗り大会」にエントリーしてあったので、エンジンをかけてそこそこ暖まった状態を作る。

遅乗り

 ちなみに、遅乗りの成績は初回5秒なにがし。何度でもできるというので再挑戦したが2回目も感覚で8秒超えたかどうか。正式な成績は聞きに行けば分かるだろうが、現時点でのトップが10数秒というので相手にならないから聞かなかった。スタンディングしてバランスできる車体構成ではないし、ホイールもクランクマスも小さい。「トレーシーでゆっくり走れと言うのがおかしいんだよ」(幕田氏談)

5回目

 で、5回目は、エンジンも暖まってるはず。計測直前に始動。そのままスタート。
 う! これはかぶってる...... 20m地点くらいで既に感覚で分かる。結果を見ても最悪。

6回目

 残すは最後の6回目のみ。直前に遅乗り大会の2回目があったがパスしてエンジンを1時間休ませる。冷え切っていないはずだから計測直前に始動。ただし、計測3分前くらいに始動してレーシング。かぶりを取る。このとき、今日初めてフロントが浮く。これはいけるか?
 スタート。うぅぅむ。体感ではそれ程違わない。50m地点での速度は60km/hほどで他の回と大差ない。どうだ??
 結果はまずまず。朝の記録を0.1秒近く抜いてベストを記録した。

結果!!

 5人の結果は表の通り。手書きの発表(参加人数と大会進行から言って仕方ないことだが、結果は次の回が終わる頃にしか分からないので一つの結果を見て次の回に対策するのは「体感」に頼ることになる)を紙に写したので間違いがあるかもしれない。

  
Owner 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th Avg. Dif. I-O Rank Note
Makuta *4.540 *4.552 4.600 4.714 4.752 4.573 4.622 0.212 109 CZ150R
Kakuta 4.377 N.F. *4.306 - 4.327 N.F. 4.337 0.071 60 132cc
Nakata 4.437 N.F. 4.492 4.526 4.556 *4.541 4.510 0.119 -38 150head 141cc
Shida *4.850 *4.854 *4.814 - 4.849 4.822 4.838 0.040 -24  
SUZUME 4.632 4.719 *4.727 4.707 4.820 4.536 4.690 0.310 -46  
 N.F.:掲示見つからず  -:出場せず  赤字:ベストタイム *:アウトコースで計測
  
 ベストだけを比較した結果はCZ5台中3位!(アベでは4位)
 チューンの状況(と体重!)を見ていれば十分に満足な数値。
 これで、「エンジン始動してすぐの頃が一番パワフル」というのが感覚だけではないことも証明できたか?

 なによりも、なにもしないでエンジン温とおおざっぱな空燃比にだけ気をつかっただけの僕の結果がベストとワーストの差(表の「Dif.」)が一番大きい。
 かぶらせた5回目をのぞいても、WRとクラッチスプリングを交換してトライした幕田さんとほぼ変わらない変化(4.727-4.536=0.191)がみえる。
 0.2秒変化があれば、十分に調整する価値があるのだろうが、同じくらいの差が僕の場合で生じているわけだ。エンジンコンディションの差は見過ごすには大きすぎる影響力を持っているのだろう。
 僕以外が午前中にベストを記録している。3回目にベストの人も変化量を見ると0.1秒以下の差だから、慣れ不慣れを含めたバラツキかもしれない。だとすると、会場でいじる前より良くなった人がいない?

 ミートタイミング変更なみにエンジン温の影響が大きいというのは、やはり20年目の車両ということだろうか。

     ちなみに。SCクラスの計測はコースを真ん中で分けたIN側で行われたのだが、出走台数の関係で空いているOUT側に回されることが何回かあった(表の中で*をつけたタイムがOUT側で計測)。
 このINとOUTでコースのうねりなど微妙にタイムに差があったという噂がある。
 計測回数が少ないので統計的に意味のある数値ではないのだが比較してみると。

 マシン差の方がはるかに大きいので、まず各マシンごとに左右の平均同士を比較(表のI-OがINの平均タイム−OUTの平均タイム 単位ミリ秒)。
 すると、各マシン毎にINがいいもの(マイナス表示)とOUTがいいものとがある。

 この数値を5人で平均すると12ミリ秒OUTが有利になる。
 しかし、僕のかぶらせた回が他より0.1秒も遅いのでこれをデータから抜くと差は4ミリ秒のOUT有利に変わる。
 0.1秒(109ミリ秒)もOUTが有利な幕田さんのデータは朝の2回がベスト2で両方ともOUTコース。これは気温差やマシン調整の差だったという可能性の方が高いわけで、だとすればますます偏りの原因がコースの差にあるとは言えないようだ。あったとして1/100秒台の差。発進のとき足で地面を蹴っていたかいなかったかの差にも満たないんじゃないか? 僕は蹴らなかった、というかそんなこと思いつかなかったんだけど。

   大会後
               
    終わり頃、会場内を見回っていたモトチャンプ編集長がCZの塊に足を止めてくれた。今回不出走の牟田さんの紹介で集合写真を撮ってくれるという。ホームページとかチームとかのグループ撮影は予定されていたのだが、CZ組はそれにエントリーしていなかったのだ。旧車枠?で撮影&特集してくれるという。
 どこで撮るか? 会場は混雑しているのでまだイベントをやっているコースの真ん中にぞろぞろとCZばかり6台を並べて、衆人環視の中の撮影となった。

 当初は「抽選会など無視して道がこまないうちに早く帰ろう」というはずだったが6回目の結果の集計を待つうちに、結局最後まで残った。
 18時近くに会場を出る。
 ファミレスもさっき見たような顔ぶれで満員で入れず、2軒目で反省会。(いつもの与太話ともいう)

 1回目を終わったときから、ちゃんとアクセル開けたのかなと不安だったのだが、結局1回もアクセルをどれだけ開けたか記憶にない。ストロークはそんなにないから開けているとは思うけど、フロントが浮くかとか姿勢を伏せてとか思っている間に5秒はあっというまに終わってしまう。やっぱり、あがってるんだよね。
 帰りは自走参加の4台と応援の1台で浦所バイパスを走る。渋滞につかえそうになったところで幕田さんが抜け出る。大会の余韻で興奮冷めやらない志田さんが煽るようについていく。あぁぁあ、行っちゃった。じぇんとるな3台ははるか後ろで様子を見る。英インターで西東京方面の3台と環八へ向かう2台が別れた。

 ところで、会場到着時にガソリン残量1リッター近くになるように前日給油してきた(小細工ばっか)んだが、予定より残っていた。帰りになってもまだ2リッター近くあるようだ。
 トリップの感じでは、会場では大ざっぱに15キロくらい走っているのか? まぁ、2/3は押して歩いている気もするが、エンジンがかかっている間はほとんど全開だった。
 そのままでも家に帰り着けそうだったが、安全を見て給油すると3.16しか入らない。
 計測を含んで 169.4km/(5+3.16)=20.7
 会場まで片道40キロ程度。長距離というほどでもなく都心部でもある。角田マジック以来、燃費が都内でも20近くいっている。16前後をうろついていたころとは格段の差だ。

         
 



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